O分野 情報システム |
選奨セッション 情報システム |
9月13日(火) 9:30-12:00 1p会場
座長 後藤 晶(明治大学)
荒井 研一(長崎大学) |
CO-001 |
ドローン水稲モニタリングデータの時系列クラスタリングによる植生指標分析
◎伊藤 太一・南野 謙一(岩手県立大学)・梅木 紳太郎(岩手大学)
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CO-001ドローン水稲モニタリングデータの時系列クラスタリングによる植生指標分析
◎伊藤 太一・南野 謙一(岩手県立大学)・梅木 紳太郎(岩手大学)
農業従事者は減り続け,減少ペースも加速している.この原因に「農業継承が難しい」、「農作業評価が曖昧」というのが挙げられる.そこで,農作業評価の可視化のためにモニタリングと機械学習により植生指標を分析し,農作業工程で生育に与える影響を考察した.ドローン水稲モニタリングとは,ドローンを用いて植物の葉の日光反射率を取得し,その反射率から生育予測をするものである.本研究では複数領域の反射率から3つの植生指標を取得した.追肥量比較実験をした圃場を対象に時系列クラスタリングをすることで,適正施肥量や植生・ストレス等の観点から追肥作業を評価したり,追肥量ごとの植生指標の推移を取得したりできた. |
CO-002 |
地域毎の犯罪種別比率を考慮した畳み込みニューラルネットワークによる犯罪予測
○向 直人(椙山女学園大学)
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CO-002地域毎の犯罪種別比率を考慮した畳み込みニューラルネットワークによる犯罪予測
○向 直人(椙山女学園大学)
都道府県警察が公開する犯罪オープンデータを利用した犯罪予測を目的とする.一般に犯罪リスクを高める環境要因と,過去の犯罪履歴を組み合わせて,将来の犯罪を予測する手法が採用される.本研究では,道路や建物などの構造もリスク要因になると考え,道路や建物の情報を含む地図画像を,畳み込みニューラルネットワークの学習対象とする.犯罪が集中している地域では,複数の犯罪が発生している可能性があるため,地図ごとの犯罪種別比率を事前に算出し,各地図画像のカテゴリとして用いる. |
CO-003 |
しなやかな問題解決を実現するための対話型モデリング手法「システミング」の提案
○三浦 政司(宇宙航空研究開発機構)・南部 陽介・山舖 智也(レヴィ)
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CO-003しなやかな問題解決を実現するための対話型モデリング手法「システミング」の提案
○三浦 政司(宇宙航空研究開発機構)・南部 陽介・山舖 智也(レヴィ)
VUCAなどの言葉で表現されるように、社会の様々な場面において複雑で変化の速い状況が生じている。そのような状況における問題解決や価値創造には、多様なステークホルダの意見や専門性を取り込む「視点の広さ」に加え、目的探索と解探索を同時に進めていく「しなやかさ」が必要となる。そこで著者らは、システムズアプローチに基づいた独自の対話型モデリング手法「システミング」を提案している。システミングを用いることで多様なステークホルダを巻き込みながらも複雑さと変化に強い合意形成が可能となり、目的探索と解探索を同時的かつ効果的に進めることができる。本稿ではシステミングのコンセプト、概要、実践例などを紹介する。 |
CO-004 |
日本プロ野球における混合分布モデルを用いた野手の分類
◎織田 大志(所属なし)・廣津 信義(順天堂大学)
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CO-004日本プロ野球における混合分布モデルを用いた野手の分類
◎織田 大志(所属なし)・廣津 信義(順天堂大学)
本研究では、日本プロ野球の選手をグループ化するための枠組みを提示する。背景としては、Soto-Valero(2017)の先行研究がある。彼は、FIFAの公式ウェブサイトから入手できる7,705人のヨーロッパのサッカー選手の指標に主成分分析を施し、情報を2つの変数に縮小した。次にその変数を使用して混合分布モデルによるクラスター分析を行い、選手を4つのクラスターに分類した。最後は、分類に当たりどの指標が寄与しているのかを勾配ブースティング決定木で特定している。主成分分析から決定木分析までサッカー選手をグループ化するための枠組みを提示することが目的であった。本研究ではそれを受けて、サッカーではなく日本プロ野球の選手に同様な分析を実施する。 |
CO-005 |
岐阜県における野生生物調査システムの社会的展開
◎小川 恭平・戸松 準貴・廣瀬 康之(岐阜工業高等専門学校)・丹羽 拓実(奈良先端科学技術大学院大学)・田島 孝治・川端 光昭(岐阜工業高等専門学校)・馬渕 洋介(岐阜県建設研究センター)
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CO-005岐阜県における野生生物調査システムの社会的展開
◎小川 恭平・戸松 準貴・廣瀬 康之(岐阜工業高等専門学校)・丹羽 拓実(奈良先端科学技術大学院大学)・田島 孝治・川端 光昭(岐阜工業高等専門学校)・馬渕 洋介(岐阜県建設研究センター)
近年、野生生物によって従来より育まれた生態系が崩壊したり、病原体の拡散など危険性が社会的問題となっている。この対策のため野生生物の地域ごとの生態状況の把握できるよう、岐阜県ではWebGISを利用した野生生物の生態情報システムを構築している。住民等からの目撃情報を一元的に総括することにより生息域を判断し今後の対応策を検討しようというものである。特に社会的課題となっている豚熱(CSF)対策としてその感染媒体となる野生イノシシを具体的対象とし、現場で対応する際に普及が進むスマートフォンやタブレット等に対応したシステムを開発し検証した。ジビエ利用など新たな社会的ニーズへの展開を報告する。 |
CO-006 |
(講演取消) |
CO-007 |
深層強化学習による営業活動意思決定支援システムの優位性分析と改善の考察
○中山 義人(NTTデータイントラマート)・斎藤 忍(日本電信電話)・森 雅広(NTTデータイントラマート)
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CO-007深層強化学習による営業活動意思決定支援システムの優位性分析と改善の考察
○中山 義人(NTTデータイントラマート)・斎藤 忍(日本電信電話)・森 雅広(NTTデータイントラマート)
営業担当者個人の経験や直感といった属人的要素の高い営業活動の効率化を目指し,予め定義された複数の営業プロセスのアクティビティから,受注確率を向上させるアクティビティを営業担当者に対してリコメンドする営業活動意思決定支援システムの開発を進めている. これまでの筆者らの研究では,部分観測マルコフ決定過程(POMDP),および深層強化学習に基づいてリコメンドするシステムを構築している.さらに,熟練営業担当者によるアンケート調査では,深層強化学習によるリコメンドの方に納得度の高い評価を持つことが確認できている. そこで本稿では,両システムが提示するリコメンドの中身の調査・比較分析を通じて,深層強化学習に基づくシステムの優位性の要因,つまり熟練営業担当者の納得度が高くなった要因を調査する.その上で,深層強化学習に基づいたリコメンドに対する納得度において,高評価・低評価の比較分析により,リコメンドするアクティビティの内容のさらなる改善・高度化への方向性を考察する. |
情報システムと環境(1) |
9月13日(火) 13:10-15:10 2s会場
座長 後藤 晶(明治大学) |
O-001 |
日本の水力発電効率化のための機械学習を用いたダム流入水量予測
◎吉見 圭祐・Hascoet Tristan・高島 遼一・滝口 哲也・大石 哲(神戸大学)
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O-001日本の水力発電効率化のための機械学習を用いたダム流入水量予測
◎吉見 圭祐・Hascoet Tristan・高島 遼一・滝口 哲也・大石 哲(神戸大学)
日本のダムにおける実時間制御では,ダム流入水量が不確実な中で治水容量の確保と発電を行う.流入量予測での不確実性が高いため,ダム管理者は治水容量確保を優先したマージンの大きい保守的な運用戦略をとってきた.しかし,環境への懸念により水力発電の価値が高まると予測されることや,統計的推論モデルの進歩により予測精度の向上が予想されることから,ダム運用の治水マージンをエネルギー生産に向ける可能性が指摘されている.本研究は,そのような政策の実現可能性に関する研究のための基礎を築くことを目的としている.そのために,完全なデータ駆動型水文モデルを評価・分析し,流入量予測に影響を与える要因についての洞察を示す. |
O-002 |
企業におけるグリーンボンドに関する影響分析
◎方 鳳麒・能上 慎也(東京理科大学)
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O-002企業におけるグリーンボンドに関する影響分析
◎方 鳳麒・能上 慎也(東京理科大学)
経済の急速な発展は、資源の急速な消費や環境汚染の問題とも関わってくる。グリーンボンドは従来の債券と比較して、企業のグリーン資金調達チャネルを増やすために、国内の経済発展を後押しする上で積極的な役割を果たす。グリーンボンドは、確立されたグリーンプロジェクトに関連している必要があるため、規制レベルでは、環境情報の開示に対するが高要求条件が厳しくなっている。本研究では2017年から2020年までの国内製造業を例にとり、グリーンボンドの環境情報を定性的及び定量的に分析し、「環境情報開示」と「格付け」および「発行利率」の関係を明らかにするため、グリーンボンドの「環境的利益」の影響について考察する。 |
O-003 |
GANを用いた航空写真からの荒廃農地の判定に関する研究
◎櫻井 淳(文教大学)
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O-003GANを用いた航空写真からの荒廃農地の判定に関する研究
◎櫻井 淳(文教大学)
近年,農業従事者の高齢化や後継者不足などにより農地の荒廃が深刻化していることから,市町村と農業委員委員会によって荒廃農地の調査が毎年実施され,その所在把握が行われている.しかし,市町村すべての農地が対象であるため,多大な労力をかけて調査を行っても所在の把握に間違いや漏れが生じる可能性がある.これまで,荒廃農地の調査支援の取り組みとして,UAVの空撮画像や航空写真などを用いた研究が実施されているが,精度面などの課題が指摘されている.そこで,本研究では,GANによる航空写真の高解像度化された画像を用いて機械学習で荒廃農地の判定を試行し,荒廃農地調査の支援に向けた可能性と課題を検討する. |
O-004 |
中国デジタル政府政策の下でのSDGsスマートシティ構想
○清家 彰敏(富山大学/ハリウッド大学院大学)・清家 由加里(日本文化経済リサーチセンター)
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O-004中国デジタル政府政策の下でのSDGsスマートシティ構想
○清家 彰敏(富山大学/ハリウッド大学院大学)・清家 由加里(日本文化経済リサーチセンター)
中国は胡錦濤政権以来デジタル政府を目標に国家の情報基盤へ投資を行ってきた。製造業のソフト化は世界の工場としての中国の競争力を長期的に低下させる。その対策として民営情報企業を奨励し、スマートシティの建設を行ってきた。習近平政権はSDGsをスマートシティの目標とし、民営情報企業の共産党統制を行っている。本研究は中国政府のデジタル政府政策の下でのSDGsスマートシティ構想を分析、今後の中国スマーティシティの変化を論じる。 |
O-005 |
(講演取消) |
O-006 |
「世界日本学による安寧空間創製システム」と「包括的安全保障」の関連研究
○沢 恒雄(遊工学研究所)
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O-006「世界日本学による安寧空間創製システム」と「包括的安全保障」の関連研究
○沢 恒雄(遊工学研究所)
糸川英夫博士は、人類1000億人を養う地球資源は無いと科学的根拠から提言された。解決策は、既になく人類増加率と工業化率の逓減による緩解策を提唱してきた。その具体的施策として人類・生物温存と言語・文化温存をモデルとした安寧空間創製システムを考察し論じてきた。今回は、これらの概念と包括的な安全保障の関係を考察する。 |
情報システムと環境(2) |
9月13日(火) 15:30-17:30 3s会場
座長 居駒 幹夫(青山学院大学) |
O-007 |
プッシュ型配信を活用したサイバーパトロール活動促進システムの検討
◎横山 未有・角田 裕(東北工業大学)
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O-007プッシュ型配信を活用したサイバーパトロール活動促進システムの検討
◎横山 未有・角田 裕(東北工業大学)
近年,SNSに起因する児童被害が社会問題化している.対策として,SNS上の有害投稿をSNS事業者や警察に通報するサイバーパトロール活動が行われているが,参加者は限られた活動時間で多くの有害投稿を発見する必要があり,活動の効率化が必要である.そこで我々は,煩雑な作業の自動化による効率化と共に,参加者のスキマ時間での活動を促すプッシュ型配信の活用に着目した.本論文では,SNS上で自動でキーワード検索を行い,有害と思われる投稿をプッシュ配信して情報の違法性・有害性の最終的な判別を参加者に依頼するサイバーパトロール活動促進システムの設計と試作結果について報告する. |
O-008 |
製造業のOT/FAにおける情報セキュリティガバナンスへの提案
○梅田 真子(情報セキュリティ大学院大学)
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O-008製造業のOT/FAにおける情報セキュリティガバナンスへの提案
○梅田 真子(情報セキュリティ大学院大学)
近年、運用技術(OT)を取り巻く環境は大きく変化しています。スマートセンサーなどのIIoT(Industrial Internet of Things)機器を活用し、産業制御システム(ICS)を通じて情報システム(IT)と接続するようになったことや、生産・販売計画の自動化(FA)において、システムや通信がクローズドな環境(Society4.0)からオープンな環境(Society5.0)へ変化したことなどが背景にあります。そのような環境の変化に対処するには、過去の制御システムに対するインシデント事例を教訓に、情報セキュリティガバナンスにおいてどのような対策を行う必要があるか、提言としてまとめたいと思います。 |
O-009 |
故障診断システムにおける故障原因の平均情報量に着目した調査順序提示アルゴリズムの提案
○高平 寛之・天野 光司・飯島 光一郎(日立製作所)
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O-009故障診断システムにおける故障原因の平均情報量に着目した調査順序提示アルゴリズムの提案
○高平 寛之・天野 光司・飯島 光一郎(日立製作所)
産業機器の保守事業者には,機器の故障原因を正確に特定するだけでなく,特定に至るまでの調査工数の削減が求められている。これに対して,機器の故障原因と保守員が調査可能な項目をノードとしたベイジアンネットワークを用いて故障原因を推薦する故障診断システムが提案されている。しかし,調査する項目の順序は保守員に委ねられており,調査回数の最小化が課題であった。本研究では,故障原因が正常か否かを切り分ける故障診断戦略に基づいて,各故障原因の平均情報量の総和を最も小さくする順に調査する項目を提示するアルゴリズムを提案する。評価実験の結果,提案手法は既存手法と比べて平均的な調査回数を削減できることを確認した。 |
O-010 |
無線LANの規格の違いを考慮したRSSIヒートマップシステム
◎星野 柊平・松田 勝敬(東北工業大学)
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O-010無線LANの規格の違いを考慮したRSSIヒートマップシステム
◎星野 柊平・松田 勝敬(東北工業大学)
我々は無線LANの利用環境を可視化するためRSSIのヒートマップシステムを開発している。このシステムはスマートフォンなどの携帯端末を用いて屋外の無線LAN電波のRSSIを測定し、ヒートマップとして表示するシステムである。従来のシステムでは無線LANの規格を考慮せずに、RSSIの測定値を表示している。無線LANの規格には様々なものがあり、利用する環境により接続に用いる規格は異なる。そこで本研究では、規格ごとにRSSIの値を実測し、その結果をもとに無線LANの規格の違いを考慮したRSSIヒートマップシステムを提案する。 |
O-011 |
無線LAN環境の時間的変化可視化システムの研究・開発
◎佐藤 宏輝・松田 勝敬(東北工業大学)
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O-011無線LAN環境の時間的変化可視化システムの研究・開発
◎佐藤 宏輝・松田 勝敬(東北工業大学)
これまでの無線LANの利用環境は,設置型のアクセスポイントに端末を接続していた.無線LAN環境を電波強度として表示するシステムも,アクセスポイントを固定して設置されていることを前提としている.最近は,モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングなどの移動型アクセスポイントが普及している.そこで,無線LAN環境について時間的に変化する電波状況の可視化に対応したオンラインマップシステムを研究・開発した. |
O-012 |
不正調査と情報システム
○横井 久美子(所属なし)
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O-012不正調査と情報システム
○横井 久美子(所属なし)
不正調査として、ここでは、企業の粉飾決算、贈収賄、談合などの組織ぐるみのものから、経営者の背任、従業員個人の横領などに関する不正の有無を調べる活動を指す、との前提で、そのために、情報システムの活用が広く発達した近年の企業体において、いかなる調査技術かあり、それらの利点と限界、近年の不正調査の課題、などを、いくつかの例の中から、検討する。 |
情報システムと環境(3) |
9月14日(水) 9:30-12:00 4s会場
座長 柿崎 淑郎(東海大学) |
O-013 |
(講演取消) |
O-014 |
Twitterにおける会話ネットワークの特徴分析
◎竹田 凌輔・武田 利浩(山形大学)
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O-014Twitterにおける会話ネットワークの特徴分析
◎竹田 凌輔・武田 利浩(山形大学)
日本で使われているSNSのなかでも、Twitterはとりわけアクティブユーザー数が多く、様々なコミュニケーションが行われている。そのため、Twitterにおける発言(ツイート)を分析した研究が盛んに行われている。しかし、個々のツイート単位でも分析がほとんどで,会話(一連のツイート)をまとめて分析している研究は少ない。Twitterにおいては、1つのツイートで完結せず、リプライ(返信)機能を使って会話が行われることも多い。会話の特徴を分析することで、特定のツイートの分類や検出に役立てることができるのではないかと考えられる。 本研究では、会話(一連のツイート)を対象に、ネットワーク分析を用いて、その特徴分析を試みる。 |
O-015 |
スマートフォンのレビューテキストマイニングによる消費者ニーズ分析
◎加納 康大・大槻 明(日本大学)
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O-015スマートフォンのレビューテキストマイニングによる消費者ニーズ分析
◎加納 康大・大槻 明(日本大学)
本研究は計量マーケティングに関する実証研究である.具体的に,Amazonのスマートフォンに関する口コミレビューを取得し,売り上げランキングの上位と下位のレビューを星評価別に分類したうえ行列モデルを作成し,テキストマイニング及び共起ネットワーク分析のアプローチから分析を行った.さらに,レビューを価格帯ごと,星評価別に分類した行列モデルを作成したうえで同様のアプローチで分析を行い,これら二種類の分析結果から,売上や価格帯の観点から消費者ニーズの変化や共通点を明らかにし,商品開発やマーケティング戦略に役立つ知見の提案に繋げる. |
O-016 |
静岡方言「まめったい」に見られる意味変化:多項分布型レジームスイッチング検出を用いて
◎峯尾 海成・佐藤 道大・山岸 祐己・谷口 ジョイ(静岡理工科大学)
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O-016静岡方言「まめったい」に見られる意味変化:多項分布型レジームスイッチング検出を用いて
◎峯尾 海成・佐藤 道大・山岸 祐己・谷口 ジョイ(静岡理工科大学)
本研究は,静岡方言「まめったい」に関する大規模調査を実施し,その結果を多項分布型レジームスイッチングによって分析することで,過去に生じた意味変化と,その生成時期についての特定を試みたものである.調査は,質問紙,あるいはウェブ調査によって行い,性別,生年,出身地,家庭内における方言使用の有無,「まめったい」の使用と理解について回答を依頼した.方言使用の時系列データは,変化の様相が複雑なため,そのままでは解釈が困難であるが,多項分布型レジームスイッチングの適用によって,方言の使用や理解の分布構造の変化が明らかとなり,過去に起こった意味変化,及びその時期を推定することが可能となった. |
O-017 |
観光資源に着目したコロナ禍での宿泊予約の変化の分析
◎鈴木 祥平(東京工科大学)
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O-017観光資源に着目したコロナ禍での宿泊予約の変化の分析
◎鈴木 祥平(東京工科大学)
新型コロナウイルス感染症によって宿泊産業は大きな影響を受け,多くの宿泊施設が宿泊客数の減少という問題を抱えている.一方,こうした問題に対し,国や地方自治体はいくつかの旅行支援策を実施している.今後,公的な支援策による利益をより多くの宿泊施設が享受するためには,施策による影響の分析と改善が必要不可欠である.そこで本研究では,コロナ禍において宿泊客が減少した宿泊施設としていない施設の差異を,各地域の観光資源に着目して分析する.そして,分析の結果をもとに,より多くの地域や宿泊施設にとって望ましい支援策について考察する. |
O-018 |
Agile/DevOpsの導入について
○原 清己(所属なし)
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O-018Agile/DevOpsの導入について
○原 清己(所属なし)
最近では、アジャイル開発がひとつのブームとなりつつありますが、ここではソフトウェア開発の分野だけではなく、ITサービスマネジメントのエンドツーエンドを対象とするアジャイルであると捉えられるDevOpsを中心にして、その定義から方法論さらに具体的な効果など、更に、それを実現するための人の働き方、組織の在り方、マネジメメントの在り方など、技術論からだけ論じるのではなく、幅広い観点から述べてみたい。 |
情報システムと環境(4) |
9月14日(水) 15:30-17:30 5s会場
座長 荻野 紫穂(武蔵大学) |
O-019 |
災害対応の時間連続性に着目した避難・救助統合モデルの開発
◎松木 彰・畑山 満則(京都大学防災研究所)
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O-019災害対応の時間連続性に着目した避難・救助統合モデルの開発
◎松木 彰・畑山 満則(京都大学防災研究所)
気候変動の影響により,水害被害の激甚化が想定され,既存の災害対応の在り方を見直す必要が出ている.災害発生後の対応行動に関する既存研究では,時間経過により変遷する行動フェーズごとに個別に追及され,当該領域の諸問題についても独自に解決が図られてきた.一方で,対応規模の増大により,災害対応の各フェーズが複雑に関わるバランスの問題が顕在化している.つまりは,各災害対応行動は時間的に連続する現象だと捉え直す必要がある.本稿では,住民の避難行動と救助隊の救助活動を一連の現象として表現する.その際,GISをベースとしたエージェントモデルとして開発し,各行動フェーズが全体の被害に与えうる影響を把握することを目的とする. |
O-020 |
札幌市における防災・減災のデジタル化に関する基礎的研究
○高橋 尚人(札幌市立大学)
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O-020札幌市における防災・減災のデジタル化に関する基礎的研究
○高橋 尚人(札幌市立大学)
我が国は、その自然的条件から各種の災害が発生しやすい特性を有しているため、防災力の強化は重要な課題である。札幌市では、平成30年9月に発生した北海道胆振東部地震の事後検証で情報の収集・発信に関して改善が必要との意見があったことから、デジタル技術を活用した災害関連情報の収集・発信の高度化に取り組んでいる。取り組みの端緒として、既存の情報システム・防災アプリ等との重複を避けるため、災害の各段階(平時、発災時、初動対応期、応急復旧期および復興期)で必要な災害関連情報に関して、既存システム等の対応状況、他自治体・企業等での技術開発の動向を整理し、新たに開発する機能候補を抽出した。 |
O-021 |
階層的データ管理と複数データ領域の高速横断検索を実現する社内ナレッジシステム
○佐野 恵一(東芝)
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O-021階層的データ管理と複数データ領域の高速横断検索を実現する社内ナレッジシステム
○佐野 恵一(東芝)
社内の技術情報やノウハウの共有・活用を目的とする全社標準のナレッジシステムを開発した。全社共通及び業務ドメイン毎の用語辞典や業務事例集、規程類などのテキスト主体の情報に加え、2D、3D図形データ等も共有の対象としている。利用者による登録の他、既存の社内システムや外部オープンデータの取り込みによりコンテンツを拡充する。ユーザーのアクセス権に応じたデータ領域を、レイヤー構造の概念でActiveDirectoryと連携して管理する。これにより、個別のユーザー管理が不要となる運用の容易性、シングルサインオンによる利便性に加え、複数データ領域に跨った高速な一括検索を実現した。 |
O-022 |
正則化項付き非負値行列因子分解を用いたPOSデータにおける商品の関連性分析
◎濱屋 聡太・南野 友香・森山 卓・細江 美欧・桑野 将司(鳥取大学)
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O-022正則化項付き非負値行列因子分解を用いたPOSデータにおける商品の関連性分析
◎濱屋 聡太・南野 友香・森山 卓・細江 美欧・桑野 将司(鳥取大学)
POSデータから多種多様な商品の売上傾向を個別に分析し,その特徴を把握することは,膨大な計算時間を必要とするため現実的ではない.そこで本研究では,売上傾向に基づいた商品の分類を行い,分類したグループごとの特徴を把握するための方法論として正則化項付き非負値行列因子分解に着目する.本手法をある小売事業者のPOSデータに適用した結果,92商品の売上傾向を5つの商品グループとその時系列パターンに分類し,情報量の縮約に成功した.さらに,データ取得期間を分割し,商品グループごとに売上傾向の比較を行った.そして,全期間を通して4つのグループでは減少傾向を示し,1つのグループは増加傾向を示すことを明らかにした. |
O-023 |
AI手法と従来手法の組み合わせによる在庫補充方式
○塚原 朋哉・宗形 聡・手塚 大(日立ソリューションズ東日本)
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O-023AI手法と従来手法の組み合わせによる在庫補充方式
○塚原 朋哉・宗形 聡・手塚 大(日立ソリューションズ東日本)
欠品による機会損失や在庫過剰を避けるため、適正な在庫水準を維持するように補充発注が行われる。筆者らは在庫水準の評価にAIを用いるアプローチで、AIによる在庫の補充発注手法を提案した。このAI手法と安全在庫をもとにした従来手法による欠品率・在庫月数の評価を行った結果、AI手法が有効な品目と従来手法が優位な有効があることが分かった。本研究では品目の属性に基づいてAI手法と従来手法のどちらを用いるかを判断するルールを決定木で作成し、AI手法と従来手法を組み合わせる手法を提案する。電気機器製造業の在庫補充発注の実データで評価を行い、提案手法により欠品抑制と、在庫月数の18%~28%の改善を示す。 |
O-024 |
弁証法論理哲学について
○高原 利生(所属なし)
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O-024弁証法論理哲学について
○高原 利生(所属なし)
弁証法論理哲学は弁証法論理による論理哲学である。論理哲学は論理が主導する哲学である。 ・論理的に網羅された中から選ばれた粒度から事実をとらえ、扱うオブジェクトとする。 ・弁証法論理の時間的要素は1関係命題(=矛盾モデル)としての問題定式化(抽象化)、2 推論、3 具体化である。推論である演繹Deduction、帰納Induction、仮説設定Abductionは、仮説設定に統一できることをFIT2021で検討し始めた。論理的網羅が形式的網羅である場合が形式論理である。弁証法論理は、形式論理を特殊な場合として含む。 ・認識の場合と事実変更の場合の、論理構造、違いを明らかにした。 ・文化文明誕生以降は、ほぼ歴史と論理は等しい。 ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」より単純な形式でその内容を含み、歴史的発展構造を持ち、生き方、価値と世界の変更との連続性がある論理哲学ができる。 |
サービスコンピューティング |
9月15日(木) 9:30-12:00 6s会場
座長 木村 功作(富士通) |
O-025 |
データセンタのユーザ部門向け脱炭素化支援サービスの提案
○金子 聡・Chaudhari Pritam Jaywant・岡村 拓(日立製作所)
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O-025データセンタのユーザ部門向け脱炭素化支援サービスの提案
○金子 聡・Chaudhari Pritam Jaywant・岡村 拓(日立製作所)
世界的リスクの気候変動に対し、世界の消費電力の1%を占めるデータセンタ(DC)の脱炭素化が社会課題である。DC設備は電力効率化が進み、大半を占めるIT機器電力の脱炭素化が重要となっている。IT機器電力はユーザの利用状況によるが、従来電力を管理していなかったユーザ部門による省電力、再エネ化が課題であった。本稿はアプリ消費電力可視化機能と再エネ配慮アプリ制御機能を有するユーザ部門向け脱炭素化支援サービスを提案する。 |
O-026 |
Power Consumption Estimation of Applications to Enable Decarbonization Goals of Data Center Customers
◎Chaudhari Pritam Jaywant・金子 聡・岡村 拓(日立製作所)
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O-026Power Consumption Estimation of Applications to Enable Decarbonization Goals of Data Center Customers
◎Chaudhari Pritam Jaywant・金子 聡・岡村 拓(日立製作所)
Climate change is one of the most pressing issues of our time and many sectors of industry including IT industry have come under pressure to decarbonize their operations. In response, renewable-aware workload scheduling in data centers is gaining interest, which requires accurate workload power consumption monitoring. Existing solutions for workload power consumption monitoring use low hardware-level information, which is not accessible in practice, thus hindering the realization of hourly renewable energy consumption. The proposed method aims to use few practically available high-level metrics like CPU usage, memory usage, while achieving accuracy comparable to the conventional methods that use low-level metrics. |
O-027 |
データセンタにおける時間単位再生可能エネルギー利用率向上技術
◎岡村 拓・金子 聡・CHAUDHARI PRITAM JAYWANT(日立製作所)
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O-027データセンタにおける時間単位再生可能エネルギー利用率向上技術
◎岡村 拓・金子 聡・CHAUDHARI PRITAM JAYWANT(日立製作所)
データセンタ(DC)の脱炭素化を実現するためには,年間単位でDCの電力需要と再エネ供給量を一致させるだけでは不十分であり,時間単位で両者を一致させることが重要である。そこで我々は,DCにおけるITワークロードを時間的に制御することにより電力需要を調整することでこれを実現する技術の研究を行なった。ITワークロードの消費電力や実行計画が未知という前提で,ITワークロードの実行を計画・制御することで時間単位での再エネ率や電力コストを最適化することを課題とし,方式の検討を行なった。 DCのITワークロードデータを用いて本方式の評価を行なったところ,費用対再エネ率を向上することができる見通しを得た。 |
O-028 |
データセンタの再エネ化支援に向けた再エネ需給調整最適化手法
◎田中 紘・熊谷 敦也・小澤 洋司(日立製作所)
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O-028データセンタの再エネ化支援に向けた再エネ需給調整最適化手法
◎田中 紘・熊谷 敦也・小澤 洋司(日立製作所)
気候変動対策として、データセンタの再エネ化が進んでいる。再エネ導入促進のため、再エネ需給の不一致解消を目的に複数事業者間で連携を行う再エネ需給調整計画最適化を研究した。従来技術では、各事業者の使用するエネルギーの種類(再エネ/非再エネ)を区別せず、各事業者の再エネ化等の目的を考慮できないという課題があった。そこで、運用計画と同時に各タイムブロックの再エネ使用量を計画することで各事業者の再エネ化等の目的に対して最適な計画を作成し、総再エネ使用量を元に再エネ融通価格の適正化を繰り返す方式を検討した。再エネ需給調整未実施に比べ、各事業者の目的達成を支援しつつ再エネ需給の不一致35%減の試算結果を得た。 |
O-029 |
Change Credibility Evaluation-based Approach to Personal Data Update Support
○Phan Thi Thanh Huyen・伊藤 信治・佐藤 直人・野尻 周平・森 拓郎・鹿糠 秀行(日立製作所)
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O-029Change Credibility Evaluation-based Approach to Personal Data Update Support
○Phan Thi Thanh Huyen・伊藤 信治・佐藤 直人・野尻 周平・森 拓郎・鹿糠 秀行(日立製作所)
This paper presents an approach to improve the accuracy and up-to-dateness of user personal data in the service providers (SPs) which must ensure their clients are genuinely who they claim to be, as a user may provide an SP with misinformation or not update it on a personal data change. This approach helps removing the burden of a user on updating his personal data on many SPs and preventing some economic lost or illegal business activities due to the usage of inaccurate or outdated personal data. |
減災情報システム |
9月15日(木) 13:10-15:40 7r会場
座長 山下 倫央(北海道大学) |
O-030 |
緊急速報表示システムにおけるオフライン動的マップの研究・開発
◎南雲 悠佑・松田 勝敬(東北工業大学)
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O-030緊急速報表示システムにおけるオフライン動的マップの研究・開発
◎南雲 悠佑・松田 勝敬(東北工業大学)
我々は防災対策や災害現場で災害情報を利活用する、緊急速報表示システムの研究・開発を行っている。これまでに災害情報を統合的に扱う統一フォーマットを提案し、システム全体の処理の効率化及び、集約した災害情報の統一フォーマットによる外部出力を実装した。大規模災害発生時には停電が発生し、通信もオフラインとなることが想定される。そこでオフライン状態でも利用できる機能の実装を進めている。本発表では緊急速報情報を付与し、表示することのできる、オフライン動的マップの実装について報告する。 |
O-031 |
防災に向けた向社会的行動と関連のある心理因子についての基礎調査
◎柏本 幸俊・酒井 智弘・多屋 優人・上坂 大輔・南川 敦宣(KDDI総合研究所)
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O-031防災に向けた向社会的行動と関連のある心理因子についての基礎調査
◎柏本 幸俊・酒井 智弘・多屋 優人・上坂 大輔・南川 敦宣(KDDI総合研究所)
近年、自然災害の激甚化に伴い、災害への備えとして自助、共助、公助の拡充が重要となっている。本研究では災害発生時の共助に向けて、平時おける共助意識の醸成を検討している。平時における共助意識を醸成するには日常生活における向社会的行動を促進が必要と仮定し、関連する心理因子との関係性調査を実施した結果を報告する。 |
O-032 |
物体検出を用いたドローン空撮自動人捜索システムの開発
◎檜山 稜太・弘中 哲夫・児島 彰(広島市立大学)
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O-032物体検出を用いたドローン空撮自動人捜索システムの開発
◎檜山 稜太・弘中 哲夫・児島 彰(広島市立大学)
災害現場での被災者,山や海での遭難者の捜索にドローンが導入されてきており,人による操縦とドローンのカメラ映像から目視での捜索が行われている.しかし,これには高度なドローン操縦技術が必要なことと,目視による捜索では見落としの可能性があるという問題がある.そのため,ドローンの自動飛行技術やドローン撮影画像から人を発見できる物体検出技術を備えたシステムの開発が望まれる.本研究では,開発中のドローン空撮自動人捜索システムのうち,ドローン空撮から得られた画像の端末への送信,物体検出,検出した人の緯度・経度の推定を自動で行うシステムについて述べる.また,システムの検出時間と捜索可能範囲の見積もりも行う. |
O-033 |
無線LANを用いたドローンによる遭難者救助の研究
◎松原 健太郎・横山 瑞季・山田 爽太・西野 洋介(東京都立多摩科学技術高等学校)
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O-033無線LANを用いたドローンによる遭難者救助の研究
◎松原 健太郎・横山 瑞季・山田 爽太・西野 洋介(東京都立多摩科学技術高等学校)
本研究の目的は,山岳における遭難者を,ドローン搭載の無線LANモジュールと遭難者の携帯電話間の通信により捜索,発見することである.山岳では携帯電話の基地局が少なく,携帯電話での救助要請が難しい現状がある.また,従来のドローン搭載光学式カメラでの捜索は,樹木などで視界が遮られてしまい発見できない可能性がある.そのため,本研究ではドローンに無線LANのアクセスポイントを設けて遭難者の携帯電話と通信を行い,アクセスポイントの位置情報から遭難者の位置推定を行うことで,これらの問題を解決するシステム及びハードウェアの開発,実践,評価を行う. |
情報システム(SC/LOIS) |
9月15日(木) 13:10-15:40 7s会場
座長 齋藤 晴美(NTT) |
O-034 |
IoTを活用した農無人販売機の開発〜新しい野菜販売の模索〜
◎中山 春樹・中村 潤(中央大学)
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O-034IoTを活用した農無人販売機の開発〜新しい野菜販売の模索〜
◎中山 春樹・中村 潤(中央大学)
少子高齢化に伴い農家の担い手が減っている状況に加え、売れ残り野菜を捨てるフードロス問題がある。これらの解決策として野菜の無人販売機が挙げられ、ここにIoTというエッセンスを加えることで今までになかった、新しい野菜販売の形を作れるのではないかと考えた。特に野菜の無人販売機ではお客様の要望を受け取れないという点に着目した。今回は来店を自動で感知しお客様の声を音声データで自動収集するプログラム(ArgiVOC)をPythonとRaspberryPiを用いて開発した。個人の農家が効率良く野菜を売れる循環プログラムを模索する。 |
O-035 |
コンテンツデータ連携のためのキーワード生成技術の開発
○小松 佑人・藤井 翔子・阿部 晋矢・藤津 智・松村 欣司・藤沢 寛(日本放送協会)
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O-035コンテンツデータ連携のためのキーワード生成技術の開発
○小松 佑人・藤井 翔子・阿部 晋矢・藤津 智・松村 欣司・藤沢 寛(日本放送協会)
放送のインターネット活用技術のひとつとして、視聴者に向けて、より必要で役立つ情報を伝えるために、映像やIoT機器によるセンシングデバイスからオブジェクトの情報を抽出、収集、分析する研究を進めている。上記の研究において、放送コンテンツ同士を意味的に連携(結び付け)し、関連する放送コンテンツを提示することを可能にするシステムを開発している。放送コンテンツの連携のために、コンテンツに含まれる膨大なオブジェクトを抽出し、それぞれを関連付けるための構造化データを生成することが有効であると考えている。そこで、放送コンテンツからマルチモーダルで番組情報の構造化データとして、キーワードを生成する技術を開発したので報告する。 |
O-036 |
業種の来店特性を考慮したclumpiness指標による顧客セグメント手法の提案
◎沼瀬 太朗・三木 良雄(工学院大学)
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O-036業種の来店特性を考慮したclumpiness指標による顧客セグメント手法の提案
◎沼瀬 太朗・三木 良雄(工学院大学)
顧客との良好な関係を維持するためのCRMは,小売業のマーケティング活動において重要な役割を果たす.近年CRMの1つである顧客セグメントの指標において「イベントが均等な間隔に従わない度合い」を示すclumpinessが提案され,既存のRFM指標による顧客セグメントをさらに細分化することに成功している.一方洋菓子専門店ではシーズンイベントが春先や冬に偏っているため,来店行動に偏りが発生することは必然的であると言える.そこで本稿では来店が起こった時点を関数で変換し,「不確実な来店をする度合い」としてclumpinessを算出した.その結果,専門店の閑散期に購買意欲の高い顧客の抽出が可能となった. |
O-037 |
ダークデータ抽出における弱教師学習でのラベリング関数推薦技術
○加藤 大羽・田中 剛(日立製作所)
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O-037ダークデータ抽出における弱教師学習でのラベリング関数推薦技術
○加藤 大羽・田中 剛(日立製作所)
生命保険会社では,年間13万件もの健康診断書をもとにした引受査定業務を100名程度の人的リソースを割いて手作業で工程管理システムに登録している。AI技術を取り入れた光学文字認識機能(AI-OCR)の導入で登録作業の手動工数削減が期待されるが,多様なフォーマットをAI-OCRに認識させる工数が膨大という課題を抱えている。そこで,健康診断書のような非定型なダークデータドキュメントについて,業務担当者の知見から特徴を特定し,機械的に処理可能なLabeling Function(LF)として蓄積,再活用するLF推薦技術を提案した。本発表では,LF推薦技術を用いて作成した弱教師学習によるデータ抽出AIを活用して,明細書や健康診断書からの情報抽出について述べる。 |
O-038 |
計量アプローチによる性犯罪要因分析
○大槻 明(日本大学)
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O-038計量アプローチによる性犯罪要因分析
○大槻 明(日本大学)
Yahoo!ニュースで報道されたわいせつや強制性交等のニュースを手動で収集し,収集したデータを単純集計及びGINZAによる係り受け解析のアプローチから分析を行うことで,特に強制性交等を題材として日本における性犯罪の現状を明らかにするとともに,その要因や対策についての考察を行った. |
O-039 |
ユーザの活動タイミングを考慮したメッセージ介入による運動改善
◎湯淺 智也・原田 史子・島川 博光(立命館大学)
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O-039ユーザの活動タイミングを考慮したメッセージ介入による運動改善
◎湯淺 智也・原田 史子・島川 博光(立命館大学)
本論文はユーザの活動タイミングを考慮したメッセージ介入による運動改善手法を提案する. ユーザの運動を支援する既存手法は, nudgeを含んだテキストメッセージを受信者に送信する.よって,特徴を持たせたメッセージでの介入は定刻のタイミングで送信されることが多い.そのため,メッセージを受け取っても受信者は実行を先延ばしにして,しばしば運動をし損ねる. 本手法では,歩数の時系列データからユーザの身体活動が活発な時間帯を推定し,活動直前にメッセージを介入する.これにより身体活動の直前にメッセージを受け取ることができるため,朝のメッセージ介入に比べ身体活動への意識が高まり,歩数を改善することができる. |