M分野 ユビキタス・モバイルコンピューティング |
選奨セッション 空間情報・パーソナルデータ処理 |
9月13日(火) 9:30-12:00 1m会場
座長 廣森 聡仁(大阪大学)
鈴木 理基(KDDI総合研究所) |
CM-001 |
FTMプロトコルの拡張による同時測位可能端末数に制限のない測位システムに関する一検討
○藤井 雅弘(宇都宮大学)
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CM-001FTMプロトコルの拡張による同時測位可能端末数に制限のない測位システムに関する一検討
○藤井 雅弘(宇都宮大学)
本稿では,IEEE802.11mcで規定されるFTMプロトコルに互換性を維持しながら拡張を加えることで,同時測位可能なローバー数に制限のない測位システムについて検討を行う.通常のFTMによる測位では,ローバー局がアクセスポイントを切り替えながら測距を行うため,多数のローバー局の測位を実時間で実行することが困難である.そこで,本研究では,アクセスポイント間でFTMプロトコルを運用し,ローバー局はそれを観測するだけで測位可能な手法を検討する.提案手法ではローバー局は送信を行わないため,同時測位可能なローバー局数の制約は完全に撤廃できる.数値計算シミュレーションによって提案手法の有効性を評価する. |
CM-002 |
可搬型3次元空間センシングデバイスを用いた軽量なリアルタイム物体検出
◎大河内 悠磨・Rizk Hamada・山口 弘純(大阪大学)
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CM-002可搬型3次元空間センシングデバイスを用いた軽量なリアルタイム物体検出
◎大河内 悠磨・Rizk Hamada・山口 弘純(大阪大学)
3次元空間における物体検出の研究は自動運転や屋内環境把握の分野で注目されており、検出精度が飛躍的に向上している。しかし検出手法の多くは深層学習の利用により計算量が膨大であるため、計算能力が限られた可搬型端末への適用は困難である。本論文では3次元距離センサ(LiDAR)を搭載した可搬型センシングデバイスを用いて、リアルタイムな物体検出手法を提案する。本研究では、まず3次元空間をグリッドに分割し、各グリッドから得るFisher Vector特徴量を抽出することで高精度かつリアルタイムな物体検出を行う。また、デバイスに搭載された慣性センサの利用により、装着者が移動時にも物体検出できることを確かめる。 |
CM-003 |
データ同化を用いた大規模イベントにおける分散退場の効果分析
◎丹羽 了・鷹見 竣希・重中 秀介・大西 正輝(筑波大学/産業技術総合研究所)・内藤 航(筑波大学)・保高 徹生(産業技術総合研究所)
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CM-003データ同化を用いた大規模イベントにおける分散退場の効果分析
◎丹羽 了・鷹見 竣希・重中 秀介・大西 正輝(筑波大学/産業技術総合研究所)・内藤 航(筑波大学)・保高 徹生(産業技術総合研究所)
大規模なイベント会場で実際に行われた分散退場を評価する方法について示す.大規模なイベント会場では群衆混雑を未然に避けるために分散退場が実施される.しかし,分散退場を実証実験により検証することは難しく,効果は明らかになっていない.本研究では,はじめにデータ同化を用いてシミュレーションの再現度を向上させる.次に,歩行者シミュレータを用いて分散退場を評価する.実験では,計測で得られた観客の退場時間を使って,各試合の分散退場の評価を行う.そして,実際に行われた分散退場や分散退場を行わない一斉退場などについて評価を行い,分散退場の効果の有無や特性,改善点などについて考察し,分散退場の指針を示す. |
CM-004 |
DID(分散型識別子)システムを用いたパーソナルデータアプリケーションの実装手法
◎江口 静(東京大学)・道方 孝志・越塚 登(東京大学)
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CM-004DID(分散型識別子)システムを用いたパーソナルデータアプリケーションの実装手法
◎江口 静(東京大学)・道方 孝志・越塚 登(東京大学)
DID(Decentralized Identifier)とは個人が分散的にIDを管理するために作られた規格である。DIDは現在のID管理の問題を解決する手段として有力視されている一方で、これまでDIDはアプリケーションレベルで実装されているものが少ない。本研究の目的は、DIDを利用するアプリケーションの要件や応用可能性を明らかにすることである。本研究では、まず、一般的に利用されているID管理と比較しながら、DIDの概念や背景となる思想、その仕組みについてまとめる。次に、DIDの活用モデルの一つである、Verifiable Credentials Data Modelを活用事例とともに取り扱うことでデジタルサービスでのDID利用の流れを明らかにする。最後に、より柔軟で汎用性が高いブロックチェーンフレームワークであるCosmos-SDK及びTendermintを用いてDIDの実装およびアプリケーションの構築を行う。 |
レジリエントな交通システム |
9月13日(火) 15:30-17:30 3q会場
座長 鈴木 理基(KDDI総合研究所) |
M-001 |
双方向の車車間通信による交通流円滑化に向けたシミュレーションの研究
○那和 一成・三輪 耕平・加藤 大志(トヨタ自動車)・小山 智加・織田 瑞夫・米山 照彦(構造計画研究所)
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M-001双方向の車車間通信による交通流円滑化に向けたシミュレーションの研究
○那和 一成・三輪 耕平・加藤 大志(トヨタ自動車)・小山 智加・織田 瑞夫・米山 照彦(構造計画研究所)
本研究では、双方向の車車間通信の有用性を検討するために、高速道路での合流場面を例題とし、マルチエージェント・シミュレータを用いて交通流の評価を行った。その結果、合流車が通信を行うことにより、本線車の譲り行動が促され、合流しやすくなることが判明した。 |
M-002 |
地域公共交通向け従業員管理支援システムの構築
○内林 俊洋(九州大学)・末吉 智奈佐・高木 秀也・安武 芳紘・稲永 健太郎(九州産業大学)
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M-002地域公共交通向け従業員管理支援システムの構築
○内林 俊洋(九州大学)・末吉 智奈佐・高木 秀也・安武 芳紘・稲永 健太郎(九州産業大学)
地方自治体を運行主体とする地域公共交通では,限られた人員で運行を継続しており,従業員の高齢化が進んでいる.高齢化が進むにつれて健康に問題を抱える従業員が増えるため,人員のやりくりによる運行管理だけでなく,日々の健康状態を紐づけた運行管理が今後必須になると考えられる.そこで我々は,これまでアナログで行っていた運行管理に関する業務のDX化と従業員の健康状態の管理を統合したシステムを提案する.提案するシステムでは,単純に運行管理をデジタル化するだけでなく,前述の従業員の高齢化を考慮している.また,実機を使用した環境に構築したシステムプロトタイプの紹介を行う. |
M-003 |
小型船舶航行支援システム用モジュールの開発と相互接続に関する考察
○長尾 和彦・小井川 秀斗(弓削商船高等専門学校)
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M-003小型船舶航行支援システム用モジュールの開発と相互接続に関する考察
○長尾 和彦・小井川 秀斗(弓削商船高等専門学校)
日本で発生する船舶事故のうち、小型船舶が占める割合は7割を超える。 船舶事故対策としてAIS(Automatic Identification System)があるが、小型船舶には搭載義務がないなどの理由から普及が進んでいない。 我々はスマートフォンで動作するAISと連携した小型船舶航行支援システムが有効であると考え、研究・開発を行なっている。 本報告では、電波途絶状態においても運用可能なAIS,LPWA,LTEのハイブリッド方式のモジュールと対応するスマートフォン・PCのAPIに関する実証実験について報告を行う。 |
M-004 |
自動運転のための横断意図推定を用いた歩行者経路予測
◎塩田 航輝・杉本 千佳(横浜国立大学)
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M-004自動運転のための横断意図推定を用いた歩行者経路予測
◎塩田 航輝・杉本 千佳(横浜国立大学)
安全な自動運転の実現には、歩行者を認識するだけではなく経路の予測まで行うことが必要である。特に、交差点では人と車の移動経路が複雑で交通事故が発生しやすく、高精度な歩行者経路予測が重要な課題となっている。本稿では、歩行者の状態を横断するか否かの二値分類ではなく4分類に定義して遷移確率モデルで表現し、LSTMとCNNを用いた歩行者経路予測モデルにより学習させることで、より柔軟に横断時の歩行者の動きを捉えて経路予測を行う手法を提案する。評価実験の結果、複数の状態を設定して横断意図を推定した結果を経路予測に用いることで、より高精度な予測ができることが示唆された。 |
無線通信 |
9月14日(水) 9:30-12:00 4q会場
座長 廣森 聡仁(大阪大学) |
M-005 |
(講演取消) |
M-006 |
無線リソース割り当て方式の適応範囲
○青木 寛・山口 真司・長谷川 晃朗・横山 浩之(国際電気通信基礎技術研究所)
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M-006無線リソース割り当て方式の適応範囲
○青木 寛・山口 真司・長谷川 晃朗・横山 浩之(国際電気通信基礎技術研究所)
近年,製造やインフラなど様々な分野でIoTが利用されるようになり,これらには移動機器,配置の柔軟性等のために無線化が進められており,施設内の空間に多数の無線機器が設置される状況となっている.このように,密に配置された多数の無線機器が同時に通信を試みるような状況においては,通信衝突の頻発により遅延や信頼性の保証が難しくなる.このような問題を解決するため,我々は無線リソースを各機器に適切に割り当て協調動作させるシステムの研究を進めている.本稿では無線リソースの割り当てによる送信制約、遅延の影響を考慮し,無線リソース割り当て方式の適用範囲について報告する. |
M-007 |
無線LAN環境におけるCSIの位相情報を利用したフレーム送信元の推定方式
○玉井 森彦・長谷川 晃朗・横山 浩之(国際電気通信基礎技術研究所)
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M-007無線LAN環境におけるCSIの位相情報を利用したフレーム送信元の推定方式
○玉井 森彦・長谷川 晃朗・横山 浩之(国際電気通信基礎技術研究所)
無線LAN環境におけるモニタリングのための,フレーム送信元推定方式を提案する.提案方式では,Channel State Information(CSI)に含まれる位相情報が送信元ごとにある程度異なる値をとることを利用し,送信元の推定を行う. |
M-008 |
IoT通信におけるエラー率を考慮した拡張MQTT法の評価
◎遠藤 繁之・内田 法彦(福岡工業大学)・柴田 義孝(岩手県立大学)
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M-008IoT通信におけるエラー率を考慮した拡張MQTT法の評価
◎遠藤 繁之・内田 法彦(福岡工業大学)・柴田 義孝(岩手県立大学)
IoT通信において現在広く普及しているIoT/M2M向けの通信プロトコルであるMQTTは、刻々と大量に発生するセンサー値の送受信に対応できる軽量かつシンプルな通信プロトコルとして注目されている。 しかしながら、優先度の高いデータに関する機能などの課題点も知られている。そのため本研究では、メタデータを用いた優先情報の拡張、Priority Queueによるデータの分類、非同期に優先度に応じた送受信機能を行う拡張MQTT法を提案し、通信エラー率等の通信状態について検証を行った。 その結果、提案手法では既存のMQTTと比べ、優先度の高いメッセージにおいて、低いエラー率であることが示された。 また、今後の研究課題についても議論していく。 |
ユーザインタフェース |
9月14日(水) 15:30-17:30 5q会場
座長 磯 和之(NTT) |
M-009 |
リモートワーク環境におけるマルチタスク中の会議支援
◎村井 亮太・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
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M-009リモートワーク環境におけるマルチタスク中の会議支援
◎村井 亮太・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
昨今のウイルス感染症への対策を発端として、遠隔で業務を行うリモートワークが広く普及した。リモートワーク環境では、オンライン会議システムを用いて会議に参加するが、参加者にとって会議の重要度が低い場合など、参加意欲が低い会議では他の作業を同時に行うマルチタスクが行われる傾向にあることがわかっている。マルチタスクは、作業効率の向上など一定の効果があるが、会議内容の聞き逃しなどによる会議全体の質の低下につながる恐れがある。そこで、マルチタスク中に参加者が聞き逃した部分を遡って早送り再生し、即座に会議内容の把握を行える会議支援システムを提案する。これにより、リモートワーク環境における会議の質向上を図る。 |
M-010 |
在宅ワーク時の雰囲気共有によるつながり感の強化
◎内藤 大輝・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
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M-010在宅ワーク時の雰囲気共有によるつながり感の強化
◎内藤 大輝・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
昨今の感染症の影響により,在宅ワークを推奨している企業が増え,今後もこのような状態が恒久化していくことが考えられる.在宅ワーク時は,個人の空間で作業するため,他者がいる空間で無意識に感じていた人の雰囲気を感じ取ることができない.そのため,孤独感を感じてしまい,作業効率の低下などが懸念されている.そこで,人の雰囲気を音で代替することで,在宅ワーク時でも,互いにつながって作業をしている感覚,すなわち,つながり感を感じ取れるシステムを提案する. |
M-011 |
ARIB-TTMLとIMSCにより記述される字幕の相互変換
○阿部 晋矢・藤井 翔子・小松 佑人・藤津 智・藤沢 寛(日本放送協会)
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M-011ARIB-TTMLとIMSCにより記述される字幕の相互変換
○阿部 晋矢・藤井 翔子・小松 佑人・藤津 智・藤沢 寛(日本放送協会)
テレビ番組やインターネットの動画配信ではマルチメディアサービスを提供しており,映像,音声の他に字幕データが用意されている.字幕データの方式として日本の放送方式の標準規格であるARIB-TTMLとインターネットの標準規格であるIMSCがあり,新4K8K衛星放送やOTT事業者など広く利用が進んでいる.近年,放送通信を問わないコンテンツの多メディア展開のために字幕の互換性が求められるが,ARIB-TTMLとIMSCには非互換の機能や互換があっても記述方法が異なるなど課題がある.本稿ではARIB-TTMLとIMSCで記述される字幕データの相互変換手法を提案する.各方式の互換,非互換の機能を整理し,互換のある機能について記述の変換を提案する.提案手法によりARIB-TTMLとIMSCの相互変換結果を確認し,それぞれを再生し動作を確認した. |
M-012 |
単語学習させたLSTMを用いた手話の短文動作識別に関する基礎検討
◎黒尾 陽太・栗原 泰晴・若尾 吏・川喜田 佑介・西村 広光・田中 博(神奈川工科大学)・三次 仁(慶応大学)
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M-012単語学習させたLSTMを用いた手話の短文動作識別に関する基礎検討
◎黒尾 陽太・栗原 泰晴・若尾 吏・川喜田 佑介・西村 広光・田中 博(神奈川工科大学)・三次 仁(慶応大学)
聴覚障碍者の方のコミュニケーションには手話が使われている。一方で、健聴者で手話を理解できる人は少ない。手話翻訳を実現することができれば、両者の間のコミュニケーションの障壁を軽減することが可能になると考えられる。近年、深層学習の一つであるLSTMを時系列データの予測や識別問題に対して適用して有効な結果を得た報告が多くある。本検討では両手の動きからなる手話動作をバックスキャッタ通信による加速度センサで単語および短文として取得する。そして、短文を構成する各単語の動きのデータを用いてLSTMモデルを作成し、連続動作である短文を構成する単語を識別した結果を述べる。 |
M-013 |
防災重点溜め池群広域水位監視システムの電源と設置地点の検討
◎工藤 響・千葉 慎二(仙台高等専門学校)
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M-013防災重点溜め池群広域水位監視システムの電源と設置地点の検討
◎工藤 響・千葉 慎二(仙台高等専門学校)
近年豪雨や台風,地震の影響により溜め池が決壊し,甚大な被害が発生する事案が多発している.このような溜め池に対しては監視等の対策が講じられているが,多くの溜め池は目視で確認するため,災害時のアクセス不良や担い手不足が懸念されている.これに対して我々は,溜め池の状態を水位センサによって遠隔監視するセンサネットワークシステムを提案し,開発してきた.本システムは宮城県北部で計測実験を行っており,動作の有効性が確認されている.ただし,継続的な動作確認は行えていなかった.そこで本件では,継続的動作のために中継器の電源系と設置地点について検討を行った.また,システム使用者に対するヒアリングを行った.これらの内容について報告する. |
センサデータ活用 |
9月15日(木) 9:30-12:00 6q会場
座長 中澤 仁(慶應義塾大学) |
M-014 |
異なる高さの2D-LiDARでの立ち止まり人物判定手法
◎渡辺 拓哉・澤野 雄哉(神奈川工科大学)・寺島 美昭(創価大学)・清原 良三(神奈川工科大学)
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M-014異なる高さの2D-LiDARでの立ち止まり人物判定手法
◎渡辺 拓哉・澤野 雄哉(神奈川工科大学)・寺島 美昭(創価大学)・清原 良三(神奈川工科大学)
神奈川工科大学では,キャンパス内で小型の自律走行するロボット運用し,配送,警備,掃除,サイネージといった用途に利用することを想定して,KAIT モビリティリサーチキャンパスプロジェクトを実施している.このような自律走行ロボットでは,SLAM の技術および障害物や人の検知が重要である.本論文では動いている人だけではなく,静止状態の人も発見することを目的に,コストをあまりかけずに実現する手法を検討した.自律走行のために搭載している 3D-LiDAR の情報を活用し,かつ計算量を抑えた手法として,3D-LiDAR の情報の一部を複数の高さの異なる 2D-LiDAR として活用する手法を提案し,その基礎評価を行った |
M-015 |
皮膚電気活動計測による組み立て作業時の迷いの認識
○渡邊 昭信・村儀 天星・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
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M-015皮膚電気活動計測による組み立て作業時の迷いの認識
○渡邊 昭信・村儀 天星・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
本研究は,皮膚電気活動の測定を用いた,組み立て作業における作業者の迷いの検出および分類を目的とする.実験は学生16名を対象とし,レゴによる組み立て作業中の皮膚電気活動を,リストバンド型センサを用いて取得する.また,実験後のインタビュー調査により,実験で取得した皮膚電気活動データに迷いのラベル付けを行い,機械学習により分類する. |
M-016 |
利用者のコンテキストに応じた運動促進システム
◎小林 美月・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
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M-016利用者のコンテキストに応じた運動促進システム
◎小林 美月・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
運動は身体的だけでなく精神的にも良い効果をもたらすものの,世界の多くの人々は運動不足であり,この傾向は長年にわたって改善されていない.運動の機会を増やすことができない理由の1つに仕事や家事で忙しいということが挙げられていることから,これらの作業の最中でも行うことができる「ながら運動」を日常生活に取り入れることで,運動習慣を身につけることができると考えた.本論文では,様々な作業と運動に適用可能な「ながら運動」促進システムの実現に向け,利用者の作業コンテキストに応じた「ながら運動」推薦機構について述べ,利用者の状況に適した運動推薦が可能であるかを調査した結果を示す. |
M-017 |
モバイル端末を利用したWebパーソナライズのための状態区間検出方法の提案
◎大澤 嘉規・堀川 三好・岡本 東(岩手県立大学)
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M-017モバイル端末を利用したWebパーソナライズのための状態区間検出方法の提案
◎大澤 嘉規・堀川 三好・岡本 東(岩手県立大学)
本研究は,Webパーソナライズ技術を実現する新たな手法として,Webブラウザで取得されるセンサデータから,モバイル端末利用者に対する状態推定を行う.すなわち,取得される加速度・角速度のデータから機械学習による動作推定を行うと同時に,一連の動作を状態と定義することで状態推定を行い,利用者の状態に合わせたサービスの提供を目指している. 本稿では,状態推定に必要な状態区間の算出方法として,位相幾何学の分野におけるモース理論による特性変化点の検出手法と,変化点検知による状態変化の有無の判定手法を提案する.また,様々なシナリオでの利用者を想定した状態推定の実験から,提案手法の有効性や課題について報告する. |
M-018 |
親鳥ロボットと物体検出を用いたヒナの摂食誘導システム
◎市原 禄朗・新村 毅・藤波 香織(東京農工大学)
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M-018親鳥ロボットと物体検出を用いたヒナの摂食誘導システム
◎市原 禄朗・新村 毅・藤波 香織(東京農工大学)
近年,養鶏所では摂食の偏りによってヒナが死亡してしまうことが問題となっている.これは,ヒナが1箇所に密集しやすく,それによってエサを食べそびれてしまう個体が生まれる事が原因であると考えられる.これを改善するために,物体検出と親鳥を模したロボットを用いてヒナの摂食誘導システムの作成を試みた.本システムは物体検出によって現在のヒナの位置情報をアプリ上に可視化し,ユーザ経由で適切なロボットを動作させる.ロボットは床を叩くことによってヒナの注意を引き,餌を食べさせることでヒナの摂食行動を誘導する.本論文ではシステムの概要や使用したモジュール,自動化の展望について述べる. |
システム開発・補助 |
9月15日(木) 13:10-15:40 7q会場
座長 川上 朋也(福井大学) |
M-019 |
複数人でのプログラミング体験を向上させるScratch上での共同実行環境
◎古家 一樹・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
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M-019複数人でのプログラミング体験を向上させるScratch上での共同実行環境
◎古家 一樹・市村 真希・高田 秀志(立命館大学)
近年、プログラミングを学習する機会が増加しており、プログラミング体験を向上させる要求が高まっている。本研究では、プログラミング体験の向上を支援するために、Scratchの共同実行環境を実現する。共同実行としては,Scratch上で実現された対戦ゲームなどを複数のPCで同時に実行できることを目的とする。共同実行環境を実現するには、実行画面の情報を共有する機能が必要である。本研究では、Scratch上で描画されているオブジェクトの座標情報などをWebSocketにより共有することによりこれを実現する。 |
M-020 |
カレンダ情報を操作可能なローコードシステムの提案
◎木村 聡志・乃村 能成(岡山大学)
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M-020カレンダ情報を操作可能なローコードシステムの提案
◎木村 聡志・乃村 能成(岡山大学)
我々は普段,日々の行動を予定として管理する.複数の予定をまとめて管理するシステムとしてカレンダシステムがある.しかし,既存のカレンダシステムにはデータの操作に向いていないという問題がある.具体的には予定を共有する際に予定名の一部を書き換えるといったことが挙げられる.そこで本稿では利用者によるプログラミング可能なカレンダシステムを提案する.このシステムを実現するためには次の 3 つの課題がある.1つ目はカレンダシステムを有効活用するための問合せ言語の設計,2 つ目はプログラミングのユーザインタフェースの設計,3 つ目は既存のツールと連携可能なシステムの設計である. |
M-021 |
仮想フォルダ生成システム改善に向けたファイルアクセス履歴の詳細化
◎向原 大貴・乃村 能成(岡山大学)
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M-021仮想フォルダ生成システム改善に向けたファイルアクセス履歴の詳細化
◎向原 大貴・乃村 能成(岡山大学)
計算機のファイルアクセス履歴から計算機ユーザの作業内容を推定することで,利用すべきファイルの提示や作業に合わせたフォルダ構造の動的な変更を行う仮想フォルダ生成システムが提案されている. 本稿では,FUSE を用いて詳細なファイルアクセス履歴を取得する手法を提案する.FUSE とは Unix系OS において,ファイルシステムをユーザ空間で作成する仕組みである.また,取得した詳細なファイルアクセス履歴を用いて仮想フォルダ生成システムを動作させた結果について報告する. |
M-022 |
eBPF を用いたパケットトレーシングにおけるオーバーヘッドの評価
◎田井 佑樹・乃村 能成(岡山大学)
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M-022eBPF を用いたパケットトレーシングにおけるオーバーヘッドの評価
◎田井 佑樹・乃村 能成(岡山大学)
ソフトウェア開発において,トレーシングのために被測定プログラムを改変することがある.しかし,改変には手間を要する,または改変自体が困難な場合がある.そこで, eBPF を用いる手法がある.eBPF とは,カーネル内でイベントの発生を記録するために開発された仮想マシンである.eBPF を用いる利点として,被測定プログラムを改変することなくトレーシングできる点,カーネル内のイベントを記録できる点が挙げられる.本稿では,eBPF を用いてパケットトレーシングを行う方法とオーバーヘッドについて述べる. |
M-023 |
小規模型エディブルフラワー水耕栽培におけるセンシングデータ収集機能の開発
◎藤本 真己・森井 満優子・遠藤 圭二・近森 翔(大阪工業大学)・今城 安喜子(摂南大学)・樫原 茂(大阪工業大学)
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M-023小規模型エディブルフラワー水耕栽培におけるセンシングデータ収集機能の開発
◎藤本 真己・森井 満優子・遠藤 圭二・近森 翔(大阪工業大学)・今城 安喜子(摂南大学)・樫原 茂(大阪工業大学)
新たな食文化としてエディブルフラワーが注目されている.エディブルフラワーを個人等で簡単に育てることができれば,食すだけでなく,「見る」「育てる」「食べる」といった新たな楽しみ方が芽生える.そこで,本研究では,栽培経験がなくても誰でも簡単にエディブルフラワーを栽培可能な栽培キットの作成を目指す.本論文では,最初のステップとして実施した,小規模型水耕栽培において育成データを取得可能な管理機能の設計・開発について報告する. |