- [13:30-13:35]「オープニング」 松原 仁(東京大学)
- [13:35-14:05]「人工知能と擬人化:フィクションとリアルの知能たち」 大澤 博隆(筑波大学)
- [14:05-14:35]「考えておきたい「なぜ、人間型ロボットが必要なのか?」」 長谷 敏司(日本SF作家クラブ)
- [14:35-14:55]「質疑応答」
- [14:55-15:05]「休憩」
- [15:05-15:45]「創るためのAI」 徳井 直生(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科/株式会社 Qosmo)

コーディネータ:松原 仁
東京大学 次世代知能科学研究センター 教授
【略歴】1986年東大大学院情報工学専攻博士課程修了。工学博士。同年通産省工業技術院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。2020年東大AIセンター教授。人工知能、創造性、ゲーム情報学などに興味を持つ。著書「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」、「AIに心は宿るのか」など。元情報処理学会理事。元人工知能学会会長。
人工知能と擬人化:フィクションとリアルの知能たち

講師:大澤 博隆
筑波大学 システム情報系 助教
【略歴】筑波大学システム情報系助教。ヒューマンエージェントインタラクション、人工知能の研究に幅広く従事。2018年よりJST RISTEX HITEプログラム「想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション」リーダー。共著として「人狼知能:だます・見破る・説得する人工知能」「人とロボットの〈間〉をデザインする」「AIと人類は共存できるか」「信頼を考えるリヴァイアサンから人工知能まで」編著に「SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略」など。日本SF作家クラブ理事。博士(工学)。
考えておきたい「なぜ、人間型ロボットが必要なのか?」

講師:長谷 敏司
日本SF作家クラブ 理事
【略歴】SF作家。日本SF作家クラブ理事。『戦略拠点32098 楽園』(2001年:角川スニーカー文庫)で第6回角川スニーカー大賞金賞受賞。『My Humanity』(2014年:早川文庫JA)で、第35回日本SF大賞受賞。『BEATLESS』(2012年:角川書店)はアニメ化され、本作の世界観と設定をオープンリソースにする「アナログハック・オープンリソース」を運営する。
創るためのAI
本当にAIはただの道具なのか。AIは創造性を持ちうるのか。そもそも、創造性とは何か──。
AIを用いた創作は、創造性という極めて人間的な心の働きを人工物の上で模倣、モノマネすることによって、私たち自身の創造性について新しい視座を得ようとする試みとも考えられます。人の能力を拡張する「道具」としてのAI。人の行為を写す「鏡」としてのAI。本講演では、この両面の視点から講演者自身のAIを用いた音楽・アートに関する取り組みを題材に、AIが人間の創造性に与える影響について考察します。また、AI研究が文化の発展やアーティストの表現活動にどう寄与できるのか、そのヒントを探ります。

講師:徳井 直生
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 准教授/株式会社 Qosmo 代表取締役
【略歴】アーティスト/研究者/DJ。東京大学大学院博士過程で人工知能研究に従事する中で得られた知見を生かし、2003年前後から自身最初のアルバムや故Nujabesとのコラボレーション作品等を発表する。これまでに手がけた作品は、ニューヨーク MoMA、ロンドン・バービカンセンター、NTT InterCommunication Center、アルスエレクトロニカなどで展示されている。2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語』(BNN)を出版。