O分野 情報システム |
選奨セッション 情報システムとサービス |
9月4日(水) 9:30-12:00 1p会場
座長 北島 信哉(富士通)
後藤 晶(明治大学) |
CO-001 |
ホログラムQRコードの拡張
◎森 創太・王 森レイ・甲斐 博・高橋 寛(愛媛大学)・森井 昌克(神戸大学)
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CO-001ホログラムQRコードの拡張
◎森 創太・王 森レイ・甲斐 博・高橋 寛(愛媛大学)・森井 昌克(神戸大学)
2つの情報を保持するホログラムQRコードが提案されている。ホログラムQRコードではQRコードリーダの射影変換により発生するモジュール読取り位置のノイズにより2つの情報を利用者に読み取らせることを行う。本研究では、QRコードの構造、特にQRコードで用いられる符号理論、および画像処理の特性を利用して、先に提案されているホログラムQRコードと同様、一つのQRコードで、多種の情報、例えば2つ以上のURLを別々に読み込むことが可能な新たなホログラムQRコードを提案する。 |
CO-002 |
大規模言語モデルを活用したIoTサービス基盤の構築
◎横辻 龍太郎・林 冬惠(岡山大学)
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CO-002大規模言語モデルを活用したIoTサービス基盤の構築
◎横辻 龍太郎・林 冬惠(岡山大学)
IoTデバイスの普及と大規模言語モデルの発展により,物理世界の膨大なデータを収集し,その情報を活用することが期待される.本研究は,大規模言語モデルを活用したIoTサービス基盤の構築を目的とする.まず,サービスの標準化を行うためのインターフェースを設計し,IoTデバイスを相互運用可能にした.次に,IoTデータを大規模言語モデルのプロンプトに変換し,実世界での利用シナリオに応じたルールを定義することで,大規模言語モデルが物理世界の情報に基づく回答を生成できるようにした.そして,スマートホームを想定した複数のシナリオで評価し,IoTサービス基盤の実用性と有効性を検証した. |
CO-003 |
大阪市立小学校における学校安全の中の防災教育について:学年別及び教科別のテキストマイニングを利用した内容分析
○千田 眞喜子(花園大学)
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CO-003大阪市立小学校における学校安全の中の防災教育について:学年別及び教科別のテキストマイニングを利用した内容分析
○千田 眞喜子(花園大学)
大阪市立小学校における学校安全の中の防災教育について,学年別及び教科別のテキストマイニングを利用した内容分析を行った.学年別に検討した結果,発達段階に応じて,自分の身を守る自助防災教育から,他の人も守ることができるような共助の防災教育になっていた.また,防災センター等の社会資本の力を利用して,災害と防災の知識を深め対応能力を発達段階に応じて向上させていることがわかった.さらに,高学年は低学年に寄り添ってリーダーとしての役割を学習していた.次に,教科別に検討した結果,理科,社会,生活,国語は各単元の中で防災教育が実施されており,総合や道徳では,特別授業を利用して教科横断的な取り組みが見られた. |
CO-004 |
広域停電におけるEVによる基地局への給電に関する実走行によるルート生成技術の評価
○中野 雄介・菊田 大輔(日本電信電話)・谷本 凌・外山 裕太・中村 祐喜(NTTドコモ)
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CO-004広域停電におけるEVによる基地局への給電に関する実走行によるルート生成技術の評価
○中野 雄介・菊田 大輔(日本電信電話)・谷本 凌・外山 裕太・中村 祐喜(NTTドコモ)
災害に伴う広域停電時でも,携帯電話による通信サービスを継続するため,事業者は基地局に対して電力を供給する必要がある.我々はEVを停電エリアの基地局に配車し,EVから基地局の蓄電池に給電する実証実験を進めている.EVの配車において,基地局の蓄電池の枯渇やEV自身の蓄電池の枯渇が最小となるよう考慮が必要である.そこで,我々は深層強化学習の応用によるルート生成技術を検討している.本稿では,本技術によって生成された,複数EVを充電ステーションや基地局に巡回させるルートに従い,実際にEVを走行させることで,本技術を評価し,課題抽出を行った結果を報告する. |
CO-005 |
業務モデルの基本フローを意識した罹災証明書交付プロトタイプシステムの開発と実装〜令和6年能登半島地震における氷見市を事例として〜
○井ノ口 宗成(富山大学)
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CO-005業務モデルの基本フローを意識した罹災証明書交付プロトタイプシステムの開発と実装〜令和6年能登半島地震における氷見市を事例として〜
○井ノ口 宗成(富山大学)
2024年元旦に能登半島地震が発生し、石川県に隣接する富山県氷見市では5000棟を超える建物で被害が発生した。生活再建支援を進めるためには、行政では罹災証明書を交付しなければならない。しかし、氷見市職員はその経験を有していない一方で、応援自治体である岡山県も十分な経験を有しない職員が派遣された。この実状を踏まえ、過去災害における罹災証明書交付の基本的な流れに基づき、簡易的な罹災証明書交付の支援システムを開発した。機能を必要最小限にとどめることで、操作ミスや交付ミスをなくし、かつ、事前研修の時間削減を実現した。実務者に対するアンケート調査により、その有用性と簡便性について高い評価を得た。 |
選奨セッション 情報システム |
9月4日(水) 13:10-15:10 2p会場
座長 山本 修平(筑波大学)
井ノ口 宗成(富山大学) |
CO-006 |
事業者ニーズに対応した岐阜県における野生生物調査システムの開発
◎戸松 準貴・廣瀬 康之・田島 孝治・川端 光昭(岐阜工業高等専門学校)・馬渕 洋介(岐阜県建設研究センター)
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CO-006事業者ニーズに対応した岐阜県における野生生物調査システムの開発
◎戸松 準貴・廣瀬 康之・田島 孝治・川端 光昭(岐阜工業高等専門学校)・馬渕 洋介(岐阜県建設研究センター)
近年、野生生物によって従来より育まれた生態系が崩壊したり、病原体の拡散など危険性が社会的問題となっている。この対策のため野生生物の地域ごとの生態状況の把握できるよう、岐阜県ではWebGISを利用した野生生物の生態情報システムを構築している。行政、事業者、住民等からの情報を一元的に総括することにより生息域を判断し今後の対応策を検討するものである。特に社会的課題となっている豚熱(CSF)対策としてその感染媒体となる野生イノシシを具体的対象とし、ジビエ利用等新たな社会的ニーズを考慮したシステムを開発し検証した。今回、新たに事業者ニーズに対応し展開できたことを報告する。 |
CO-007 |
圧延工程における多変量時系列センサデータの教師あり温度異常検知
◎井上 裕仁(早稲田大学)・関本 真康・新居 稔大・今成 宏幸・小原 一浩(TMEIC)・内田 真人(早稲田大学)
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CO-007圧延工程における多変量時系列センサデータの教師あり温度異常検知
◎井上 裕仁(早稲田大学)・関本 真康・新居 稔大・今成 宏幸・小原 一浩(TMEIC)・内田 真人(早稲田大学)
本研究の目的は,金属の加工方法の1つである圧延において温度異常を推定することである. 圧延工程では,温度を測定する複数のセンサが設置されている. このセンサでは金属の先端から尾端にかけての温度が時系列データとして得られ, このデータをもとに圧延終了後の温度異常を推定する。 この課題に対して,深層学習モデルである LSTM を活用することを考える. しかし時系列データに対して,そのまま LSTMを用いると精度の高い異常推定はできなかった. これは時系列データの特性が,データの前半と後半で大きく異なっているためと考えられる. そこで本研究では時系列データを分割する工夫を加えることを提案し,LSTM での分類性能が向上することを示す. |
CO-008 |
ダークパターンの影響と利用意図に関する分析:クラウドソーシング実験による検討
○後藤 晶(明治大学)
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CO-008ダークパターンの影響と利用意図に関する分析:クラウドソーシング実験による検討
○後藤 晶(明治大学)
ダークパターンとは,ユーザーが特定の行動を取るように意図的にデザインされたウェブサイトやアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)の要素や機能のことを指す. 本報告においては,ダークパターンと行動経済学におけるスラッジの概念について整理した上で,ダークパターンが意思決定に与える影響について検討する.さらに,どのような人がダークパターンを「利用しようとする」のか,その意図についても考察する予定である. |
CO-009 |
MEE: Manufacturing Execution Evaluation
Chueh Po-Hsun・◎Wang Joseph K.H.(Volapu Research)
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CO-009MEE: Manufacturing Execution Evaluation
Chueh Po-Hsun・◎Wang Joseph K.H.(Volapu Research)
Impact evaluation (IE) offers a robust methodology for evidence-based decision-making, crucial for assessing new technologies and management practices. This framework, vital for both industrial and SME sectors, relies on data from control and treatment groups, and pre- and post-intervention data. Previously, SMEs lacked such data, but advancements like the Industrial Internet of Things (IIoT) now provide field data. However, evaluating interventions in single factories remains challenging. We propose solutions: digital twins for simulation and regression models for hypothetical outcomes. Our research presents a framework for IE implementation in manufacturing, integrating case studies for analysis. |
CO-010 |
労働中の作業者位置遷移情報を活用した暴露環境評価法の検証
○中江 悟司・小木曽 里樹・森 郁惠・三浦 貴大(産業技術総合研究所)・杉 隆紀・芳賀 靖憲・中野 恵理・木村 篤(デンソー)・蔵田 武志(産業技術総合研究所)
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CO-010労働中の作業者位置遷移情報を活用した暴露環境評価法の検証
○中江 悟司・小木曽 里樹・森 郁惠・三浦 貴大(産業技術総合研究所)・杉 隆紀・芳賀 靖憲・中野 恵理・木村 篤(デンソー)・蔵田 武志(産業技術総合研究所)
我々は、IMUセンサによる歩行者自律航法およびBLEビーコンによる位置補正により推定した労働者の位置情報とその位置における環境情報とを統合することで、労働者が暴露された環境を定量化する手法を開発し、国内外の学会で報告してきた。本発表では、提案手法により得られた労働者の暴露環境情報の有用性検証のため、酷暑環境下の製造工場労働者を対象に、労働現場のとある代表点の環境をもって労働者の暴露環境値とみなす従来手法、および労働者に装着させた小型環境センサとの比較を行った。また、暴露環境情報にくわえ、生体信号(加速度・脈波)より作業負担を評価し、労働者の安全衛生の向上に寄与する因子について検証した。 |
減災情報システム(1) |
9月4日(水) 15:30-17:30 3t会場
座長 井ノ口 宗成(富山大学) |
O-001 |
地震被害シミュレーションのための3D認識技術の研究
◎徳田 正安(帝京大学)・小松 佑人・福井 弘久・佐藤 栄児(防災科学技術研究所)・浜田 宏一(帝京大学)
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O-001地震被害シミュレーションのための3D認識技術の研究
◎徳田 正安(帝京大学)・小松 佑人・福井 弘久・佐藤 栄児(防災科学技術研究所)・浜田 宏一(帝京大学)
地震が頻発する日本のような地域では、家具の転倒が大きな安全リスクとなり、特に避難が困難な高齢者や子供に深刻な影響を及ぼしている。この研究では、先進のコンピュータビジョン技術と機械学習を組み合わせ、2D画像から3Dオブジェクトを再構築し、地震時の家具の動きを予測し転倒を防止することを目的としている。2D画像から生成された詳細な3Dモデルを用いて、地震の揺れに対する家具の反応をシミュレートし、家具の配置や固定方法を最適化するための指針を提供する。これにより、地震国における住宅や公共施設の安全性が向上し、特にリスクの高い人々の安全を保護することが期待される。 |
O-002 |
避難時間短縮のための道路幅最適化問題における変数削減手法
◎大坪 靖典(金沢大学/産業技術総合研究所)・丹羽 了(産業技術総合研究所/筑波大学)・西田 遼・大西 正輝(産業技術総合研究所)
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O-002避難時間短縮のための道路幅最適化問題における変数削減手法
◎大坪 靖典(金沢大学/産業技術総合研究所)・丹羽 了(産業技術総合研究所/筑波大学)・西田 遼・大西 正輝(産業技術総合研究所)
大規模な災害発生時には迅速な避難が求められる一方で,多くの人が一度に避難する場合には混雑が発生する恐れがある.混雑を緩和する方法として,避難経路の道路幅の拡張が挙げられる.拡幅を実施する道路の選定を,群集シミュレータと最適化アルゴリズムで行う方法が提案されているが,避難経路の数は複数存在するため,すべての組み合わせを探索するのは困難である.そこで本論文では,道路ネットワークの探索効率の向上を目的とした変数削減手法を提案する.実験では,東京駅周辺のマップにおいて,避難者の初期人数や配置が異なる2つのシナリオを使用し,Random Searchを用いた変数削減前後の最適化結果から変数削減手法の妥当性について考察した. |
O-003 |
耐震工学のための大型振動台(E-ディフェンス)による実験データの公開システム(ASEBI)の概要
○佐藤 栄児・小松 佑人・福井 弘久・山下 拓三・堀内 敏彦・田端 憲太郎(防災科学技術研究所)
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O-003耐震工学のための大型振動台(E-ディフェンス)による実験データの公開システム(ASEBI)の概要
○佐藤 栄児・小松 佑人・福井 弘久・山下 拓三・堀内 敏彦・田端 憲太郎(防災科学技術研究所)
国立研究開発法人防災科学技術研究所は、1995年兵庫県南部地震を契機に実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)を計画し、2005年より運用を開始してきた。本施設では、耐震工学技術の向上を目指し、これまでに120件を超える実験課題で実大の構造物等の振動実験が実施されている。 実験データの共有化、利活用化をめざし、取得した実験データを公開するE-Defense実験データアーカイブ(ASEBI : https://asebi.bosai.go.jp/ )において、80件以上の実験課題の実験データを広く一般に公開している。ここでは、ASEBIの実績等について紹介する。 |
O-004 |
数理・データサイエンスにおける確率統計・数理統計手法に基づく確率論的リスク解析(PRA)を用いた木造建築物の耐震性能評価に関する建築情報分析:災害リスクマネジメント手法を用いた建築構造システムの地震リスク分析
○常井 友也(常井建築設計事務所 / 常井技術士事務所)
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O-004数理・データサイエンスにおける確率統計・数理統計手法に基づく確率論的リスク解析(PRA)を用いた木造建築物の耐震性能評価に関する建築情報分析:災害リスクマネジメント手法を用いた建築構造システムの地震リスク分析
○常井 友也(常井建築設計事務所 / 常井技術士事務所)
本研究では、「建築情報・不動産リスクマネジメント」、また「都市・構造物のリスク分析・最適設計」の観点から、建築構造物の中でも木造建築物を対象として木造住宅を取り上げ、「数理・データサイエンス(確率・統計解析)」における「確率統計・数理統計手法」に基づく「確率論的リスク解析(PRA)」を用いて、地震時の被害特性を定量的に評価できる「地震リスク(災害リスク情報)」の分析を実施する。木造建築物の構造設計手法には、「時刻歴応答解析(地震応答解析)」を採用し、木造建築物の耐震性能評価として、地震時予測損失を考慮したライフサイクルコスト(LCC)をリスク評価指標とし、「災害リスク情報」の定量的評価を実施する。 (連絡先・HP:https://article-notice.wixsite.com/rules) |
O-005 |
CPRにおける胸骨圧迫時の骨格・姿勢情報の検討
◎榊原 圭吾・遠藤 大夢・皆月 昭則(釧路公立大学)
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O-005CPRにおける胸骨圧迫時の骨格・姿勢情報の検討
◎榊原 圭吾・遠藤 大夢・皆月 昭則(釧路公立大学)
CPRは心肺蘇生法の英略語で,病気・負傷などにより呼吸や心臓が停止している人に対し,胸を強く圧迫したり息を吹き込んだりして心肺機能が安定するまで継続すべき救命手法である.本研究ではCPRの胸を強く圧迫するという動作,いわゆる胸骨圧迫時に着目して全身骨格の計測から姿勢情報を検討した.全身骨格の計測から姿勢情報の取得には,人体実験に対する倫理指針のWMAヘルシンキ宣言に遵守するため,心肺蘇生訓練人形を使用した.計測には姿勢推定(Pose Estimation)AIエンジンのVisionPose(ビジョンポーズ)を使用した.VisionPoseはマーカーレスで深度センサに依存せず複数人の骨格座標(30箇所)を計測するシステムであり,心肺蘇生訓練人形と被験者に対してVisionPoseシステムを用いてCPR訓練を実施して胸骨圧迫時の骨格・姿勢情報を検討した. |
O-006 |
CPR訓練システムを用いた胸骨圧迫の姿勢・動作の解明と展望
○皆月 昭則・山上 泰樹(釧路公立大学)
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O-006CPR訓練システムを用いた胸骨圧迫の姿勢・動作の解明と展望
○皆月 昭則・山上 泰樹(釧路公立大学)
心肺蘇生法(以下CPR) の正しい姿勢・動作については未解明な課題が多く,CPR訓練の指導方法においては画一的ではない.本研究では課題に対応するするために10年以上にわたりCPR 訓練システムを開発して胸骨圧迫の姿勢・動作の解明のために実験分析してきたた.近年に開発したCPR 訓練システムはAzure Kinect DKセンサーカメラ機材を用いて,正面・側面の2方向からCPR訓練中における胸骨圧迫の身体の関節角度を取得した.また,システムでは胸骨圧迫時の圧迫と除圧が成立しているか,CPR訓練人形から発せられるクリッカー音(金属音)を音声認識処理した実装しており,計数処理したデータを分析した.実験を2つにわけると,第一実験ではCPR の利き手の上下の変更の影響を分析した.第二実験ではCPR姿勢の7 か所の関節角度を取得して,圧迫時の適切な関節角度の閾値を導出した. |
情報システムとAI・機械学習 |
9月5日(木) 9:30-12:00 4u会場
座長 山本 修平(筑波大学) |
O-007 |
自治体における潜在住民価値発掘モデルの適用性検証に関する研究
○山本 裕(東京国際工科専門職大学)・橋本 沙也加・橋本 尚子・岡田 ゆかり(百代)
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O-007自治体における潜在住民価値発掘モデルの適用性検証に関する研究
○山本 裕(東京国際工科専門職大学)・橋本 沙也加・橋本 尚子・岡田 ゆかり(百代)
近年、地域の住民の地域への愛着度向上の活動の1つであるシビックプライド醸成活動の 重要度が高まっている。シビックプライド醸成を目的として、ある自治体の住民アンケートを分析(多変量・テキスト分析、機械学習、主成分分析)し、潜在的な住民価値を導出して、自治体のシビックプライド醸成施策への提言を行い、住民への追加アンケートからある一定の評価を得た。本分析モデルを継続的に精度評価を実施しているが、住民価値変数導出のための主成分分析の寄与率向上、アンケート自由記述から抽出した特徴量の重要度評価の最適化が課題であり、本課題解決の観点での当該分析モデルの改善・評価内容を本論に纏める。 |
O-008 |
生成AI出力の到達可能性の伴う文脈に関わる文書モデルの考察
○北村 浩(未来工学研究所)・北村 美雄斗(日本アイ・ビー・エム)
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O-008生成AI出力の到達可能性の伴う文脈に関わる文書モデルの考察
○北村 浩(未来工学研究所)・北村 美雄斗(日本アイ・ビー・エム)
本研究は, 文書系生成AIの普及を駆動するモデルを定め, 編集の意図の潜在する文脈を含むAI生成文書において, 編者から読者への意図の到達を考察した. その可視化により生成AIの普及の初動を測り, 生成AIと編集者のより適した共創活動に繋がることが期待できる. 自社利用の多い生成AIであるが, PR(Public Relations)業界が生成AIの利用組織としてAI編集業務に先行していることに着目し, 生成AI記事の編集を行うPR企業の外部発信を対象とする. 一般企業の専門職向けに, 編者の意図の到達可能性の伴う文脈を含む文書は, 重要な情報の関係付けを発掘し, その意味付けられる推奨情報が, 読者の興味を喚起する価値を創出する. |
O-009 |
生成AIを用いた旅行計画作成方法に関する一検討
◎西山 恒暉・佐々木 淳(大和大学)
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O-009生成AIを用いた旅行計画作成方法に関する一検討
◎西山 恒暉・佐々木 淳(大和大学)
一般に、観光旅行計画を作成する場合、嗜好や目的などのプラス要因と、移動時間やコストなどのマイナス要因の両方が関わってくる。しかし、それらの要因を考慮して旅行者が真に満足する旅行計画を作成することは難しい。一方、近年、様々な分野に生成AIの活用が試みられている。AIを利用した旅行計画作成については、各種アプリケーションやWebサイトが存在するが、海外も含めた具体的な旅行スケジュールまで提案する計画作成に生成AIを活用した事例は見当たらない。そこで著者らは、生成AIを用いた旅行計画作成の可能性について探ることとした。本稿では、Open AI社提供のChat GPT 3.5を用い、旅行計画作成に適用した場合の問題点と、最適な旅行計画を出力するための手法について検討を行った。 |
O-010 |
需要の非定常変動環境下におけるベイジアンネットワークを用いた解釈性のある安全在庫量の決定
◎木本 翔太・石垣 綾(東京理科大学)・有水 大地・森山 健・井對 貴之(三菱電機)
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O-010需要の非定常変動環境下におけるベイジアンネットワークを用いた解釈性のある安全在庫量の決定
◎木本 翔太・石垣 綾(東京理科大学)・有水 大地・森山 健・井對 貴之(三菱電機)
サプライチェーンリスクマネジメントは,企業の利益向上のために注目されている.リスク要因として需要と予測誤差の二つの不確実性がある.このリスクに対処するために,在庫管理において需要予測と安全在庫の設定が行われている.従来研究の多くは予測誤差が独立同一分布に従うと仮定し,需要の不確実性に対処するための需要予測に焦点を当てている.しかし,需要が非定常な環境下ではこの予測誤差の仮定は成り立たないことが多い.そこで予測誤差の不確実性に対処するために,ベイジアンネットワークを用いた安全在庫の決定方式を提案する.予測誤差の不確実性に対処しつつ解釈可能にし,企業の意思決定を支援できることが本研究の貢献である. |
O-011 |
初婚年齢分布と賃貸情報分布に基づく大都市の特徴推定
◎神戸 聖寧・平井 淳平・齊藤 志歩・髙井 健人(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・青木 成樹(マリンオープンイノベーション機構)・橋本 正洋(法政大学)
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O-011初婚年齢分布と賃貸情報分布に基づく大都市の特徴推定
◎神戸 聖寧・平井 淳平・齊藤 志歩・髙井 健人(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・青木 成樹(マリンオープンイノベーション機構)・橋本 正洋(法政大学)
近年,政令指定都市における約半数の都市が人口減少の問題を抱えており,有配偶率等の結婚要因がそれらの問題に大きく影響していると考えられている.よって,本研究では各都市の初婚年齢と主要駅周辺の賃貸情報に着目し,その分布形状における特徴を用いて,各都市の類似度や位置づけ等を推定する.21都市の公表データとWebデータを利用した分析においては,最適輸送コストや歪度/尖度の差といった分布間距離が各都市の特徴として重要であることを示す.また,それらの特徴と多次元尺度構成法を用いた可視化によって,各都市の異常性などを確認し,どのような現象が人口減少要因となり得るか推察する. |
O-012 |
入学前教育データを用いた大学入学後の成績予測のための複数の機械学習モデルの比較検討
◎荒澤 孔明・松川 瞬・杉尾 信行(北海道科学大学)・高原 まどか(龍谷大学)・服部 峻(滋賀県立大学)
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O-012入学前教育データを用いた大学入学後の成績予測のための複数の機械学習モデルの比較検討
◎荒澤 孔明・松川 瞬・杉尾 信行(北海道科学大学)・高原 まどか(龍谷大学)・服部 峻(滋賀県立大学)
日本の大学では,中途退学者の増加が深刻化している.学生の退学理由には,成績不振が大きな要因であると主張する研究者らも多くおり,早い段階で学生の成績を予測し,教員らが早期にサポートできる仕組みの確立が求められている.我々は,入学前教育の学修記録や高校在籍時の成績,また入試情報などを特徴量とした機械学習手法に基づき,各大学入学者の1年後のGPAの順位区分が,下位になるか否かを予測するモデルについて研究を行っている.本稿では,複数の機械学習手法を用いて,それらの予測性能の比較実験を行う. |
サービスコンピューティング |
9月5日(木) 15:30-17:30 5u会場
座長 北島 信哉(富士通) |
O-013 |
脱炭素向けワークロード再配置方式の提案と評価
○金子 聡(日立製作所)
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O-013脱炭素向けワークロード再配置方式の提案と評価
○金子 聡(日立製作所)
膨大な電力を消費するデータセンタ(DC)の脱炭素化に向け、再生可能エネルギー(再エネ)活用が重要である。先進DCではアプリケーション(アプリ)の配置を制御し、IT電力消費と再エネ供給を時間単位一致させる取組が進む。しかし、アプリ再配置ではアプリ停止等のオーバヘッドが課題であった。そこで、アプリ電力とデータ構成に基づきオーバヘッドを最小化するように移行アプリを選出する再配置方式を提案する。DCのアプリ稼働データと日米の再エネ発電量推定値を用いた2拠点間アプリ再配置を想定し、本方式を評価した結果、31%のアプリ停止時間削減が確認でき、手法の有用性を示した。 |
O-014 |
ブロックチェーン・アカウントに紐づいたVerifiable Credentialsの枠組みと証明書可視化
◎石坂 匠・和﨑 克己(信州大学)
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O-014ブロックチェーン・アカウントに紐づいたVerifiable Credentialsの枠組みと証明書可視化
◎石坂 匠・和﨑 克己(信州大学)
現状,証明書として多く用いられている紙などの物理的な媒体では,証明内容の真偽を正確に検証できず,経歴の詐称等を防ぐことが難しい.これを解決するための手段としてVerifiable Credentialsという考え方がある.Verifiable Credentialsとはオンライン上で検証可能なデジタル署名された証明書のことで,証明書(claim)の発行元や日時を正確に検証することができる.本研究では,ブロックチェーン・アカウント上でVerifiable Credentialsを管理できるUniversal Profiles(ERC725/735 LUKSO)という分散型IDの実装を例とし,第三者検証可能かつ個人アカウントでのclaim管理が可能な枠組みと、資格証明の可視化の仕組みを提案する. |
O-015 |
外部サービスと連携するマイクロサービスのトランザクション制御方法
○今木 常之(日立製作所)
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O-015外部サービスと連携するマイクロサービスのトランザクション制御方法
○今木 常之(日立製作所)
モノリスのモダナイゼーションにおいて,システム外部に位置するサービスとの連携の柔軟性の向上は期待される効果の一つである.一方で,分散化に伴うマイクロサービス間のトランザクション制御においては,整合性の厳密な保証は前提とされないため,基幹系のような信頼性保証が必須となるシステムに既存手法を適用することは困難であった.本研究では,TCC型のトランザクション設計様式において,Try処理に関連する補助機能の具備に基づいて外部サービスを4つのクラスに分類し,同クラス別にACID特性を担保するトランザクション制御方式を提案した.これにより,基幹系業務に資する整合性と,連携可能な外部サービスの多様性を両立する. |
O-016 |
自律的に進化し続ける共創進化スマート社会の実現に向けたAIプラットフォームの構想
○長野 伸一・松橋 拓人・柏木 岳彦・南 泰浩(電気通信大学)
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O-016自律的に進化し続ける共創進化スマート社会の実現に向けたAIプラットフォームの構想
○長野 伸一・松橋 拓人・柏木 岳彦・南 泰浩(電気通信大学)
本稿では、電気通信大学が提唱する「共創進化スマート社会」の実現に向けたAIプラットフォームの構想について述べる。このプラットフォームは、人間・社会・自然・システムに関する全てのデータと機能をネットワーク上で連携させ、AIと人間の協働により分析・活用することで、社会課題の解決と技術進化を両立させることを目指している。プラットフォームが備えるべき機能要件について詳述する。 |
O-017 |
レビュー点数分布に基づく情報量の時系列データを活用したレコメンドシステムの提案
◎山崎 綾一郎・能代 哲太(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所/良品計画)・和泉 舞・高林 貴仁(良品計画)
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O-017レビュー点数分布に基づく情報量の時系列データを活用したレコメンドシステムの提案
◎山崎 綾一郎・能代 哲太(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所/良品計画)・和泉 舞・高林 貴仁(良品計画)
本研究では,ユーザのレビュー点数分布に基づく情報量を利用し,レビュー点数を新たな評価指標として変換を行う.その際,点数確率分布における累積相対度数を考え,ポジティブ,ネガティブな意味での情報量の差分を算出し,時系列データとして扱う.提案指標とDiffusion Indexに類似したレビュー点数の累積値に対し,Dynamic Time Warpingを適用し,レコメンド指標としての比較を行う.ネットワーク中心性を利用し,レビュー平均点やレビュー投稿数との関連性を調査した結果,提案指標は正の相関や無相関,Diffusion Index の類似モデルでは逆相関がみられた.これにより,提案指標はメジャー商品を中心にレコメンドされるシステムの対抗策としての利用が期待される. |
情報システムと社会(1) |
9月6日(金) 9:30-12:00 6u会場
座長 三好 きよみ(東京都立産業技術大学院大学) |
O-018 |
営業記録文書を活用した受注予測による営業支援システムの概念検証
○礒田 有哉・垂水 信二・谷村 崇仁(日立製作所)
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O-018営業記録文書を活用した受注予測による営業支援システムの概念検証
○礒田 有哉・垂水 信二・谷村 崇仁(日立製作所)
労働力人口の減少や労働時間の増加を背景に、労働生産性の向上が喫緊の課題となっている。営業活動においては、営業支援システムを用いて、売上・訪問件数・商談件数などの目標を設定し個人や組織を分析できるが、労働生産性を改善するためのインサイトを得ることは難しい。そこで我々は、商談効率および商談稼働率の改善を支援する営業支援システムの確立および汎用化に向けた研究開発に取り組んでいる。本稿では、営業記録の文章に着目した受注予測モデルを考案し、予測精度 AUC 0.72 以上で複数部署にサービス提供できることを確認した。この結果から、労働生産性を改善可能な営業支援システムを実現できる見通しが立った。 |
O-019 |
AAS-PathfinderNetworkのデータ相互運用による製品CFPの算出
○藤原 浩司・山下 蘭・岩政 幹人・山田 正隆(東芝)
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O-019AAS-PathfinderNetworkのデータ相互運用による製品CFPの算出
○藤原 浩司・山下 蘭・岩政 幹人・山田 正隆(東芝)
近年、カーボンニュートラルの推進に伴い、製品のライフサイクルを通じたステークホルダ間のデータ連携が不可欠となっている。 特に製品ごとのCO2排出量を現すCFPのデータ交換の需要が高まり、その枠組みとしてWBCSD によるPathfinderNetworkが提唱されている。 一方、Industrie4.0の主要技術であるAAS(Asset Administration Shell)では、CFPを含む製品データを一貫して管理することを推進している。 本稿では、AAS-PathfinderNetwork間の相互連携を実現し、CFPを算出する方法について提案する。 PathfinderNetworkのAASデータモデルを構築し、インポートにより部品のAASと連携させ、AASデータに定義した部品構成に基づいて部品CFPの積算から製品CFPを算出する。 提案手法をAAS出力ツール上で実装し、PathfinderNetwork、AAS両方で製品CFPデータが得られることを示す。 |
O-020 |
調整力抽出と電気料金を考慮した工場内工程最適化方式
○春名 高明・阿部 和裕・吉内 英也・朴 勝煥(日立製作所)
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O-020調整力抽出と電気料金を考慮した工場内工程最適化方式
○春名 高明・阿部 和裕・吉内 英也・朴 勝煥(日立製作所)
工場等の電力需要家は増大する電気料金により悪化した収支を改善したいが,CO2排出量削減との両立が困難であった。変動型電気料金の下で工程シフトにより料金支出を削減しつつ余剰の電力を需給調整力として市場供給できればこの両立が可能となるが,製品品質等の要件を満たした上での工程調整実現が課題となる。本報告では要件を制約条件として定式化し,その条件下で整数計画法を用いることで上記課題を解決する工程最適化手法を提案する。金属工場における加熱設備運転について電力や調整力の市場取引価格に基づく評価を実施,生産への影響なく電気料金支出およびCO2排出量の削減を両立することによる経済性と環境への寄与を確認した。 |
O-021 |
BOCDを用いた変化点検知と予測
◎下野 将暉・鈴木 海友・松澤 智史(東京理科大学)・小林 正弘(東海大学)
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O-021BOCDを用いた変化点検知と予測
◎下野 将暉・鈴木 海友・松澤 智史(東京理科大学)・小林 正弘(東海大学)
時系列データに対してBOCDを活用し変化点検知を行う。また、機械学習モデルを活用し、変化点予測を行う。 |
O-022 |
大学組織データ分析システム開発のためのWeb API
○井田 正明(大学改革支援・学位授与機構)
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O-022大学組織データ分析システム開発のためのWeb API
○井田 正明(大学改革支援・学位授与機構)
高等教育の質保証では,大量の教育研究データの分析手法およびそのシステム開発についての知識と実務経験の取得が重要である.そのため,開発の基礎となる大学等の組織情報の効果的な収集と分析可視化システム開発方法が重要な課題となる.またそのような組織情報の質管理も重要である.このような課題に対処する方法のひとつとしてWeb API機能の開発とその活用がある.本稿では,これまで継続開発してきたプロトタイプシステムの現状として,大学組織データに関するWeb APIについて述べる. |
O-023 |
クラウドソーシングを活用したオンライン実験における実験参加タイミングによる被験者の偏りの把握
○日室 聡仁(NECソリューションイノベータ)・後藤 晶(明治大学)
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O-023クラウドソーシングを活用したオンライン実験における実験参加タイミングによる被験者の偏りの把握
○日室 聡仁(NECソリューションイノベータ)・後藤 晶(明治大学)
情報技術の進展に伴い,社会科学の分野でクラウドソーシングを活用して被験者を集め,ICTを活用してオンライン上で実験するオンライン実験が注目を集めている.この実験手法は一般的な実験室実験に比べ,多様な被験者を集めることができ,その結果,サンプリングバイアスを軽減し,実験によって得られる知見の頑健性を高めることができる.本研究では,クラウドソーシングで募集直後に集まる被験者だけで実験をするとサンプリングバイアスが発生する可能性を懸念して,参加タイミングによるサンプリングバイアスの可能性を検証した.その結果,参加タイミングによるサンプリングバイアスの可能性が示唆され,対応策についても検討した. |
O-024 |
事実の構造把握を矛盾から入れ子へ
○高原 利生(所属なし)
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O-024事実の構造把握を矛盾から入れ子へ
○高原 利生(所属なし)
新しい認識は、個々の事象と両立する複数の仮説を作ること(=事象と仮説の矛盾を解くこと)で可能になる。新しい認識内容は、今の事象と立てた仮説の全体である。 変更は1 機能要件を決める、2 事実の実現構造を決める、3 その実現方法を作る、という三段階からなる。 宇宙から素粒子までと生き方に共通の機能要件は、「1全体は何か、2全体の構造(要素とその間の関係)は何か、3要素は何か、4 この要素を全体として1に戻る(及びこの逆)という両方向に循環的に続いていく」ことである。 事実の実現構造を決めるための実現方法が問題である。従来は事実の構造を矛盾の集合体ととらえていた。本稿はこれに対し構造を「入れ子」(何かが別のものの内部に入る。一方向入れ子と双方向入れ子がある)と捉え直す。 |
減災情報システム(2) |
9月6日(金) 13:10-15:40 7t会場
座長 小松原 康弘(セコムIS研究所) |
O-025 |
(講演取消) |
O-026 |
流域雨量指数予測の確度特性に基づく河川ごとのパターン分類の提案
◎久志 勘太・井ノ口 宗成(富山大学)
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O-026流域雨量指数予測の確度特性に基づく河川ごとのパターン分類の提案
◎久志 勘太・井ノ口 宗成(富山大学)
洪水害からの確実な避難には、十分なリードタイムを確保し高い確度で河川氾濫を適中させることが望ましい。気象庁では洪水害の予測情報として、相対的な洪水危険度を示す流域雨量指数の予測値を6時間先まで提供している。この予測値は、何時間先の予測かによって確度が違うと考えた。そこで、2023年7月に富山県での線状降水帯発生事例について、流域雨量指数の予測確度の評価を行ったところ、3時間以上先の予測では適中確度が大きく低下することが確認できた。本研究では、出水時における流域雨量指数予測の確度特性と、洪水キキクルの色(紫、赤、黄)を掛け合わせ、地点ごとに時系列で分析し、パターン分類を通した傾向把握を推進した。 |
O-027 |
ブロックチェーン技術を活用した災害時情報共有システムの提案
◎塩崎 友香・長谷川 治久(日本女子大学)
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O-027ブロックチェーン技術を活用した災害時情報共有システムの提案
◎塩崎 友香・長谷川 治久(日本女子大学)
大規模な災害が発生した際には通信インフラが遮断される可能性がある。このような環境下では被災時に必要不可欠なやり取りを行うことが困難になる。東日本大震災では、指定避難所に避難していない被災者は物資情報を手に入れづらいという事象が発生した。このような被災者にも平等に物資供給することが重大な課題となる。本稿では、災害に強い通信であるDTN(遅延耐性ネットワーク)と比較して、やり取りの履歴を改ざんしにくい状態で保持するブロックチェーンを活用した情報共有支援システムを提案する。また途中で通信不可になっても正常に復帰する方法を検討する。また、支援システムの提案に加えてその有用性について検討する。 |
O-028 |
MMSで計測した広域3Dシーンに基づく浸水状況表示Webサイトの開発
○島田 英之(岡山理科大学)・吉川 慶(ウエスコ)
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O-028MMSで計測した広域3Dシーンに基づく浸水状況表示Webサイトの開発
○島田 英之(岡山理科大学)・吉川 慶(ウエスコ)
平成30年7月豪雨では,岡山県倉敷市真備地区において,浸水ハザードマップによる危険性が十分に認知されず屋内にて多くの犠牲者が出た。そのような背景から,携帯端末を用いて浸水被害を疑似体験する各種ARアプリケーションも普及しつつある。本研究では,MMS (Mobile Mapping System) で真備地区を走行した点群から広域3Dシーンを構築してインターネットで配信し,現実の標高に基づく詳細な浸水状況を3D表示できるWebサイトを開発した。利用者は,容易な操作で3Dシーン中に車や人のモデルを配置し,浸水した道路の歩行や,冠水時のアンダーパスの通過にどの程度の危険が伴うかを視覚的に確認できる。 |
O-029 |
新聞記事の名詞出現実態から見る令和6年能登半島地震の時系列状況分析
◎中谷 茉樹・井ノ口 宗成(富山大学)
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O-029新聞記事の名詞出現実態から見る令和6年能登半島地震の時系列状況分析
◎中谷 茉樹・井ノ口 宗成(富山大学)
全都道府県では地域防災計画が作成されているものの、実際に災害時に機能を果たす計画であるかは検証が必要である。これに対し、新聞報道から状況分析を実施することで、地域防災計画の改善が期待できる。本研究では、令和6年能登半島地震を事例として、分析対象の新聞記事に自然言語処理を施し、TF-IDF値の上位の名詞から本災害の特徴を明らかにした。発災後1週間の地方紙から、地域や災害特有の事象を表す「伏木」「海保」などが日単位の特徴として抽出された一方、週単位の特徴としては「災害ごみ」などの標準的な災害にかかる名詞が上位に出現した。今後は、発災後からの時間経過に伴うトレンド変化について分析を進め、状況把握に努める。 |
O-030 |
地震時における音響データを用いた室内の非構造部材把握技術
○小松 佑人・福井 弘久・阿部 弘・佐藤 栄児(防災科学技術研究所)・浜田 宏一(帝京大学)
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O-030地震時における音響データを用いた室内の非構造部材把握技術
○小松 佑人・福井 弘久・阿部 弘・佐藤 栄児(防災科学技術研究所)・浜田 宏一(帝京大学)
振動実験データに関して、十分な量の学習データを確保するため、音響データの水増し手法の調査及びそれらのプログラムの実装と評価を行った。水増し学習データを使用した学習モデルを用いて、falling_light(軽量物の転倒)、falling_heavy(重量物の転倒), shaking(揺れのみ)を中心に、クラス分類精度の比較検討を行った。 |
情報システムと社会(2) |
9月6日(金) 13:10-15:40 7u会場
座長 後藤 晶(明治大学) |
O-031 |
駅を基準とした近隣地域における賃貸情報の類似度分析
◎佐藤 亘・能代 哲太・齊藤 光(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・青木 成樹(マリンオープンイノベーション機構)・橋本 正洋(法政大学)
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O-031駅を基準とした近隣地域における賃貸情報の類似度分析
◎佐藤 亘・能代 哲太・齊藤 光(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・青木 成樹(マリンオープンイノベーション機構)・橋本 正洋(法政大学)
一般に,賃貸情報サイトの検索結果や地価公示価格を参照することによって,ある程度各地域の家賃相場が推定できるしかし,その地域での住みやすさを推定するためには,モデル地域となる別の地域との類似度を測定するアプローチ等が必要となる.よって,本研究では,賃貸情報を利用した地域間類似度として,複数の分布間距離を提案する.より具体的には,家賃や間取り,築年数といった複数情報の分布において,最適輸送コストや歪度/尖度の差で分布間距離を特徴づけることを試みる.現実データにおける実験では,同じ路線内の各駅の近隣地域間の類似度を求めるとともに,より大きい地域との類似度を求めることで,モデル地域の推定も行う. |
O-032 |
ドローン赤外線空撮映像による農地情報の収集と害獣偵察
○石井 一夫(公立諏訪東京理科大学)・奥 久司(八ヶ岳中央農業実践大学校)・原 数幸・奥田 哲也・辺見 勇貴(ASOLAB)
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O-032ドローン赤外線空撮映像による農地情報の収集と害獣偵察
○石井 一夫(公立諏訪東京理科大学)・奥 久司(八ヶ岳中央農業実践大学校)・原 数幸・奥田 哲也・辺見 勇貴(ASOLAB)
ドローンは、空撮によるモニタリング、空想による物資輸送などいろいろな方面への応用が期待される。特に、スマート農業においては、環境計測などと組み合わせることにより、人手不足、高齢化対策、生産性向上、生産コスト削減などが期待される。今回、ドローン赤外線空撮映像により、トウモロコシ畑の農地情報の収集と、害獣であるシカの偵察を行った。トウモロコシ畑の性状観測と、害獣であるシカの偵察にドローン赤外線空撮は威力を発揮することを確認できたので報告する。 |
O-033 |
人工気象栽培器における光合成速度および植物重量測定IoTシステムの構築
◎野口 蓮太・白木 厚司(千葉大学)・栗本 育三郎(木更津工業高等専門学校)
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O-033人工気象栽培器における光合成速度および植物重量測定IoTシステムの構築
◎野口 蓮太・白木 厚司(千葉大学)・栗本 育三郎(木更津工業高等専門学校)
温度・湿度・光などの環境を管理し,栽培をコントロールするための手段として,植物工場が注目されている.これまで研究室では,人工光を用いた栽培環境を構築し,6株程度の植物群落を対象にVPD,蒸散による植物重量の減少量を測定可能なIoTシステムを開発してきた.これらのデータに加え,葉面積を測定し,蒸散速度・水蒸気コンダクタンスを導出した.本稿では,新たに気温・湿度・CO₂濃度・光量を調整可能な人工気象栽培器にて,CO₂濃度センサおよび空気流量センサを用いて,光合成速度測定IoTシステムを構築する.さらに,栽培器の大きさに合わせて1,2株分の蒸散による重さの減少量を測定可能なIoTシステムを構築し,栽培器に導入する. |
O-034 |
複数地域の統一GTFS-JPデータベースに関する研究
◎福士 雅弘・松田 勝敬(東北⼯業⼤学)
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O-034複数地域の統一GTFS-JPデータベースに関する研究
◎福士 雅弘・松田 勝敬(東北⼯業⼤学)
我々は仙台市の「せんだいスマートプロジェクト」の一環として、オンライン交通情報マップを公開している。現在は、仙台市交通局が公開しているGTFS-JPフォーマットによるオープンデータをデータベースに登録し、Webアプリケーションとして開発している。オンライン交通情報マップを複数地域に対応させるには、複数のバス事業者のGTFS-JPデータをまとめて扱う必要がある。GTFS-JPはデータの自由度が高いため、バス事業者ごとのデータの差異を考慮してバス情報データベースを作成する必要がある。今回東北地方のバス事業者に関して公開されているGTFS-JPデータから統一GTFS-JPデータベースを検討した。 |
O-035 |
方言語彙「いいにする」を用いた短文作成におけるカテゴリカルデータ分析
◎矢板橋 芳生・髙井 健人・山崎 綾一郎(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・谷口 ジョイ(静岡理工科大学)
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O-035方言語彙「いいにする」を用いた短文作成におけるカテゴリカルデータ分析
◎矢板橋 芳生・髙井 健人・山崎 綾一郎(静岡理工科大学)・山岸 祐己(静岡理工科大学/理化学研究所)・谷口 ジョイ(静岡理工科大学)
本研究は,静岡全域で用いられる方言語彙「いいにする」について,その使用に係る要因を明らかにすることを目的としている.10,958名を対象とした大規模なウェブ調査を実施し,うち1,518名(回答率13.87%)から得られた短文作成の回答を4つの意味(中止,妥協,許容,中断)に分類した上で,これらのカテゴリカルデータに対して独立性検定,および順位和検定の拡張手法を用いて分析を行った.検出したカテゴリの出現頻度の傾向変化と,複数の設定による独立性検定の結果から,県中部における1960年代生まれの調査協力者において「妥協」の意味での使用が顕著であるなど,他地域とは異なる傾向が見られた. |
O-036 |
市議会Webサイトにおける行政視察にかかわる情報提供の現状
○本田 正美(関東学院大学)
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O-036市議会Webサイトにおける行政視察にかかわる情報提供の現状
○本田 正美(関東学院大学)
地方議会は、他の団体の議会からの行政視察を受け入れている。この行政視察にかかわる情報が地方議会のWebサイト上で提供されている。本研究は、この地方議会のWebサイト上での行政視察にかかる情報提供の現状に着目する。特に日本全国の市議会のWebサイトに焦点を当て、市議会のWebサイトでは行政視察に関する情報提供が行われているのか否か、そして提供される情報はいかなるものがあるのか、さらに行政視察受入れ実績に関する情報は公表されているのか、最後にWebサイト経由で視察申し込みが可能なのか否かを調査する。 |
O-037 |
(講演取消) |