M分野 ユビキタス・モバイルコンピューティング |
選奨セッション センシングと社会システム |
9月4日(水) 9:30-12:00 1m会場
座長 片山 晋(名古屋大学)
磯 和之(東京情報デザイン専門職大学) |
CM-001 |
対話中に現れた曖昧表現の修正案提示による正確な意図伝達への影響の検証
○伊藤 淳子・中尾 友飛(和歌山大学)
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CM-001対話中に現れた曖昧表現の修正案提示による正確な意図伝達への影響の検証
○伊藤 淳子・中尾 友飛(和歌山大学)
人間同士の対話において曖昧表現を使用すると,相手に自身の意図が正確に伝わらない可能性がある.本研究では,普段の対面コミュニケーションにおいて,話し手が曖昧表現を使用したことに気づきを与えるシステムを提案する.「なるべく」「いっぱい」など,使用した曖昧表現に対し,話し手に修正提案をすることによって,聞き手に意図が正確に伝わりやすくなることを目指す.提案システム使用の有無による比較実験の結果,提案システムが提示する修正提案やその内容は的確であったことが示唆された.しかし,正確な意図伝達に貢献することは確認できなかった. |
CM-002 |
LEDサーカディアン照明を用いたVLP(Visible Light Positioning)システム用光IDの評価
◎坂根 頌梧・大柴 小枝子(京都工芸繊維大学)
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CM-002LEDサーカディアン照明を用いたVLP(Visible Light Positioning)システム用光IDの評価
◎坂根 頌梧・大柴 小枝子(京都工芸繊維大学)
近年、屋内移動体の自律的な移動に向け、LED(Light Emitting Diode)照明を利用した屋内位置推定手法であるVLP (Visible Light Positioning)の検討がなされている。この手法では、LED照明からの光ID(Identification)により位置情報を送受信することで自己位置推定を行う。しかし、LED照明が人のサーカディアンリズムを狂わせる原因となりうる。そのため、VLPシステムにおけるLED照明はサーカディアン照明の使用が求められる。この課題に対して我々は、8色のマルチチップLED照明を使用することを提案し、サーカディアン照明による光ID送信が可能であることを明らかにした。そこで本研究では、VLPシステムを試作して光ID送受信実験を行い、光IDの認識率を評価した。VLPシステムの受信機には分光器を使用し、受信スペクトルと光IDに対応する基準スペクトルとの平均二乗誤差から光IDを復号する。VLPシステムにおいて得られるすべての光IDの認識率が50%を超えることを示す。 |
CM-003 |
Probe Requestフレームの到着時間間隔および周期性に着目したランダムMACアドレスにも対応可能なWi-Fi端末の間接推定法の提案
○齋 進・杉浦 彰彦(静岡大学)
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CM-003Probe Requestフレームの到着時間間隔および周期性に着目したランダムMACアドレスにも対応可能なWi-Fi端末の間接推定法の提案
○齋 進・杉浦 彰彦(静岡大学)
アクセスポイントに接続していないWi-Fi端末の検出を目的に、Probe Requestフレームの観察による端末追跡が行われてきた。しかし、個人情報保護などの観点から、ランダムMACアドレス化などが実施され、フレーム情報からの直接推定では端末の追跡が難しくなった。 本研究では、モバイル端末が送信するProbe Requestフレームの到着時間間隔および周期性に着目した、間接推定による端末追跡手法を提案する。本提案では、基本時間間隔だけでなく3段階の分析を行うことで、複数端末の同時推定を実現した。さらに、端末毎に異なる周期の周波数分析により、端末の個別推定精度を向上させた。実機実験では、高精度で端末の個別認定ができることを確認した。 |
CM-004 |
複数の粘菌を用いた都市交通信号制御の最適化
◎渡部 皓斗・野田 五十樹・坂地 泰紀(北海道大学)
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CM-004複数の粘菌を用いた都市交通信号制御の最適化
◎渡部 皓斗・野田 五十樹・坂地 泰紀(北海道大学)
本研究では, 粘菌手法を活用した交通制御アプローチを導入し, その効果をグリーンウェーブの生成に適用することを提案する. 都市交通を最適化する手段は複数存在するが, 本研究は信号機の制御に焦点を当てる. まず粘菌の数理モデルを用いて信号機のオフセット制御を自律的に行うマルチエージェント手法を示す. そして複数体の粘菌モデルを都市に導入し, より柔軟な信号機制御を行い交通制御を行う. 最後に交通シミュレーション上で仮想的な道路網を作成し, 様々な交通パターンを検証した上で本研究の優位性を示す. |
IoTと分散コンピューティング |
9月4日(水) 13:10-15:10 2s会場
座長 重安 哲也(県立広島大学) |
M-001 |
Matter規格の工場向けIoTシステムへの適用可能性の検討
◎細川 健真・乃村 能成(岡山大学)
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M-001Matter規格の工場向けIoTシステムへの適用可能性の検討
◎細川 健真・乃村 能成(岡山大学)
スマートホームデバイスの普及に伴い,通信規格の不統一性が相互運用性において問題となっている. この問題への対応として,通信規格 Matterが2022年に策定された. 一方で,工場向けIoTシステムには,Matterに相当する規格がないため,特定のベンダに依存し,ベンダーロックインのリスクが生じている. このことから,工場向けIoTシステムで用いられるセンサやデバイスの通信規格にMatterを適用することでこの問題を解決できると考えられる. そこで本稿では,工場向けIoTシステムにおけるMatter規格の適用可能性を検討した結果について説明する. |
M-002 |
合成データセットを用いたブラストマシンの未知ワークに対する3D姿勢推定方式
○阿倍 博信・松山 蓮(東京電機大学)
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M-002合成データセットを用いたブラストマシンの未知ワークに対する3D姿勢推定方式
○阿倍 博信・松山 蓮(東京電機大学)
我々は製造分野における工作機械の一つであるブラストマシンを対象としたデジタルツイン環境の構築に取り組んでいる.物理ベースモデリングに基づくシミュレータの構築は完了し,現在,モデルの高度化のためのハイブリッドモデリングの確立に向け,実環境でのデータ計測に基づくデータ駆動モデリングの確立に取り組んでいる.本研究では,姿勢推定用のマーカーを付与したワークをシミュレータに投入し,シミュレータが出力した合成データセットを用いて,機械学習に基づき,未知のワークの姿勢を推定する方式を提案する.合成データセットにより構築したモデルに対して評価を行った結果,その有効性について確認することができた. |
M-003 |
マルチエージェントに基づく学習分析のための分散処理手法の実装と評価
◎横尾 晟希(仙台高等専門学校)・菅沼 拓夫(東北大学)・髙橋 晶子(仙台高等専門学校)
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M-003マルチエージェントに基づく学習分析のための分散処理手法の実装と評価
◎横尾 晟希(仙台高等専門学校)・菅沼 拓夫(東北大学)・髙橋 晶子(仙台高等専門学校)
GIGAスクール構想の推進により,教育機関においてeポートフォリオを活用したオンライン授業が普及した.これに伴い,学習者の学習に関するログデータ(学習データ)を収集・分析するLearning Analytics(LA)が注目されている.しかし,現状のLAは大規模データに基づく分析が主流であり,現状の教育機関の環境ではこのような一般的な分析手法を適用することは困難である.そこで我々は,マルチエージェントに基づく機械学習の分散処理手法により,組織の規模に応じて動的に動作可能なLA手法を提案している.本発表では,提案手法の初期実装と,実際の学習データを利用した評価について述べる. |
M-004 |
WASIを利用したメッセージブローカ実現可能性の検討
◎笹倉 脩生・乃村 能成(岡山大学)
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M-004WASIを利用したメッセージブローカ実現可能性の検討
◎笹倉 脩生・乃村 能成(岡山大学)
WebAssembly(Wasm) は可搬性の高さからブラウザを介さず動作させる要求があり,システムリソースへのインタフェースである WASIが開発された. このため通常のプログラム実行環境として使用可能になってきているが,仕様の開発と実装が進行中である. そこで,本稿では WASI によるサーバプログラムの実現可能性について調査した結果を報告する. 具体的には,複数のWasmランタイムの特徴を比較し,メッセージブローカを実装,性能を評価した. |
M-005 |
メッセージブローカの冗長化における複製オーバヘッドの評価
○藤本 剛瑠・乃村 能成(岡山大学)
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M-005メッセージブローカの冗長化における複製オーバヘッドの評価
○藤本 剛瑠・乃村 能成(岡山大学)
分散システムの冗長化の手法としてレプリカの作成がある. レプリカの作成には性能低下が伴うが,内訳としてCPU処理と通信がある. 本稿ではメッセージブローカとレプリカをRsutで実装し,メッセージ複製にかかるオーバヘッドを評価する. 具体的には,レプリカの数を0から順に増やしたときのシステム全体の処理時間の増加傾向を調査する. 本稿における調査の目的は,レプリカの作成に対してRustの並行処理がどの程度有効に働くか,またCPU処理時間と通信時間の内訳がどの程度の割合かを明らかにすることである. |
M-006 |
Webサイト閲覧者がレスポンシブウェブデザインを適用可能な手法の提案と試作
◎河邉 純弥・松本 怜也・早川 智一(明治大学)
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M-006Webサイト閲覧者がレスポンシブウェブデザインを適用可能な手法の提案と試作
◎河邉 純弥・松本 怜也・早川 智一(明治大学)
本論文では,Webサイト閲覧者がレスポンシブウェブデザイン(以下,RWD)を適用可能な手法を提案する.近年,モバイル端末の利用が増加しているが,全てのWebサイトがRWDに対応しているとは限らない.Webサイト開発者によるRWD対応を支援する試みは存在するが,開発者が対応しなければ,閲覧者にユーザ体験の低いWebサイトの閲覧を強いることになる.そこで我々は,閲覧者側でHTMLとCSSを変更することで,RWDを適用可能な手法を提案する.我々は,ページ解析ツールとアンケートによる評価から,提案手法がWebサイトのユーザ体験の向上に寄与することを確認した. |
ITS |
9月4日(水) 15:30-17:30 3q会場
座長 石田 繁巳(はこだて未来大学) |
M-007 |
(講演取消) |
M-008 |
都市空間の評価における異種グラフの応用に関する検討
◎増田 亮・永吉 勤・小林 悠一(日立製作所)
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M-008都市空間の評価における異種グラフの応用に関する検討
◎増田 亮・永吉 勤・小林 悠一(日立製作所)
異種グラフ(Heterogeneous Graph)は、複数のタイプのノードとエッジを用いて、幅広いドメインにおける現象を表現できることが知られており、その関係性を定量化する分析手法も多数提案されている。しかし、既存の異種グラフの応用の多くは、交通ネットワークやSNS(Social Networking Service)上での人間関係など、ノードやエッジが予め明確に定義できるドメインに限られている。本研究では、複雑な相互関係が存在する都市空間全体の評価を目的とし、都市空間を構成する要素を異種グラフで表現する手法を検討する。また、オープンデータを用いて構築した異種グラフの妥当性を確認する。 |
M-009 |
大規模イベントにおける疑似観測データを用いた観測データ量の十分性評価
◎櫻井 舜(北海道大学)・重中 秀介(AIST)・山下 倫央(北海道大学)・大西 正輝(AIST)
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M-009大規模イベントにおける疑似観測データを用いた観測データ量の十分性評価
◎櫻井 舜(北海道大学)・重中 秀介(AIST)・山下 倫央(北海道大学)・大西 正輝(AIST)
データ同化は,現実世界で収集した観測データを基に,シミュレーションのモデルやパラメータを調整する手法である.大規模人流解析の研究では,イベント帰宅者や災害避難者の移動再現にデータ同化が用いられている.しかしながら,計測機器の費用や個人のプライバシーなどの問題により,十分な観測データが得られるとは限らないため,データ同化に用いる観測データが人流全体の移動再現に十分かどうかを評価する必要がある.本研究では,シミュレーションによる疑似観測データを用いた,観測データ量の評価手法を提案し,十分量の分析を可能にした. |
M-010 |
AI便乗サービスにおける車輛の乗り継ぎを導入したアルゴリズムの研究
◎山本 優汰・野田 五十樹・坂地 泰紀(北海道大学)
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M-010AI便乗サービスにおける車輛の乗り継ぎを導入したアルゴリズムの研究
◎山本 優汰・野田 五十樹・坂地 泰紀(北海道大学)
本論文では、AI便乗サービスにおいて、お客さんが目的地に到着するまでに車輌を乗り継ぐ、既存の逐次最適挿入法を拡張したアルゴリズムを提案する。また、マルチエージェントシミュレーションを用いて、複数のデマンド発生分布下において、提案乗り継ぎアルゴリズムが効果的であることを示す。 |
M-011 |
時系列データと物理式の回帰による解釈可能な車両のエネルギー消費量推定手法
◎森越 宥斗(金沢大学/産業技術総合研究所)・西田 遼・大西 正輝(産業技術総合研究所)
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M-011時系列データと物理式の回帰による解釈可能な車両のエネルギー消費量推定手法
◎森越 宥斗(金沢大学/産業技術総合研究所)・西田 遼・大西 正輝(産業技術総合研究所)
電気自動車(Electric Vehicle; EV)の普及を促進するには、EVの走行による環境負荷を評価することが重要であり、そのためにはエネルギー消費の推定が不可欠である.現在は深層学習などのデータ駆動型の手法が広く使用されているが,推論過程の不透明性や車両特性の未活用が課題である.本研究では,解釈性の高い推定手法として,車両の駆動力を表現した物理式を入力とし,未知係数を機械学習により決定するハイブリッドモデルを採用した.また,時系列データを用いた深層学習が高精度の推定を達成したことから,時系列データを入力として扱う拡張を行った.その結果,従来のハイブリッドモデルよりも提案手法は解釈性を保持しながらも高い推定精度を実現した. |
センシング |
9月5日(木) 9:30-12:00 4s会場
座長 片山 晋(名古屋大学) |
M-012 |
光カメラ通信を用いた水中モビリティの自己位置推定
◎安井 唯華(東京農工大学)・蓬田 康雄(i-PRO)・中山 悠(東京農工大学)
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M-012光カメラ通信を用いた水中モビリティの自己位置推定
◎安井 唯華(東京農工大学)・蓬田 康雄(i-PRO)・中山 悠(東京農工大学)
近年海中を新たな経済圏とすることへの期待が高まっているが、人手不足という課題があるため、水中モビリ ティの活用が期待されている。一方で、水中モビリティの自己位置推定は難しく、従来手法は高コストで、反射等により精度が低下するという課題があった。そこで本研究では、光カメラ通信を用いた水中モビリティの自己位置推定を提案する。本提案手法の検証は、360度回転可能な光源と海中用カメラを用いて行った。まず場所・距離・深さなどの条件を変えて撮影し、セグメンテーションモデルを開発した。このモデルを使用し、リアルタイムでカメラ-光源間の距離を推定した。結果、ほぼ正確に 距離を推定することができた。以上から光カメラ通信を用いた水中モビリティの自己位置推定の実現可能性が示唆された。 |
M-013 |
冬期路面における転倒予防システムのための路面判別に関する基礎的検討
○稲垣 潤・鈴木 昭弘・春名 弘一・昆 恵介・和田 尚史・竹沢 恵(北海道科学大学)
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M-013冬期路面における転倒予防システムのための路面判別に関する基礎的検討
○稲垣 潤・鈴木 昭弘・春名 弘一・昆 恵介・和田 尚史・竹沢 恵(北海道科学大学)
積雪寒冷地の冬季路面は転倒リスクが高く,転倒を契機に要介護者となる事例も多い.凍結路面で転倒しないためには全足接地歩行が重要であるが,長距離歩行に向かないため,一般的には路面の滑りやすさを目視で判別し,危険と判断した場合以外は極力通常歩行を選択する.この判定を誤り,全足接地歩行を行うべき路面で通常歩行を行った場合に転倒リスクが増大する. 本研究は,カメラで撮影した数歩先の路面映像から滑りやすさを自動判定し,危険度をユーザに事前警告して全足接地歩行を促すことにより転倒を予防するシステムの開発が目標である.本稿では、収集した路面画像から乾燥路面と積雪凍結路面の判定を行い,その精度について検討する. |
M-014 |
ウェアラブル周囲モニタリングシステムと物体追跡方式
○秦 淑彦(広島工業大学)・迫谷 伊織(広島工業大学/モルテン)・小竹 涼也(広島工業大学/インプレステック)・片木 伸哉(広島工業大学/ハイエレコン)
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M-014ウェアラブル周囲モニタリングシステムと物体追跡方式
○秦 淑彦(広島工業大学)・迫谷 伊織(広島工業大学/モルテン)・小竹 涼也(広島工業大学/インプレステック)・片木 伸哉(広島工業大学/ハイエレコン)
ウェアラブルなセンサを用いて,ユーザの視野外も含めた周囲をモニタリングするウェアラブル周囲モニタリングシステムの開発に取り組んでいる.全方位カメラで360°画像を撮影するとともに,慣性センサを用いてカメラの姿勢情報を取得する.この姿勢情報に基づき,カメラの撮影方向に依らない画像となるよう座標変換し,周囲の物体と位置を検出するとともに,人物や車を追跡する.本稿では,ウェアラブル周囲モニタリングシステムについて説明するとともに,全方位画像とカメラ姿勢情報を用いた周囲物体の追跡方式と実験結果について報告する. |
M-015 |
環境超音波に基づく屋内領域推定におけるSpecAugmentによるデータ拡張の評価
◎井上 貴裕・梅澤 猛・大澤 範高(千葉大学)
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M-015環境超音波に基づく屋内領域推定におけるSpecAugmentによるデータ拡張の評価
◎井上 貴裕・梅澤 猛・大澤 範高(千葉大学)
本研究では,環境内の電気製品が発する超音波(環境超音波)を利用した屋内領域推定を行う.まず対象領域で環境超音波を収集し,位置指紋として利用するスペクトログラムデータセットを作成する.これを学習データとして,領域を推定するCNNモデルを構築する.先行研究では,モデルの学習時と異なる日時のデータに対する推定精度が低下する課題があった.そこで時間・周波数方向でスペクトログラムにマスキングを施すSpecAugmentによるデータ拡張を適用し,局所的な特徴への依存を避けることで,データの日時に対する汎化性能の向上を図った.データ拡張の効果を検証するために,学習データとは異なる日時のデータに対する領域推定実験による評価を行った . |
M-016 |
人とモノへの装着型センサを用いた行動計測によるメンタルワークロード推定〜床拭き掃除のケース〜
◎志田原 萌美・早川 侑花・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
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M-016人とモノへの装着型センサを用いた行動計測によるメンタルワークロード推定〜床拭き掃除のケース〜
◎志田原 萌美・早川 侑花・辻 愛里・藤波 香織(東京農工大学)
ワーキングメモリにかかる認知負荷量をメンタルワークロート(MWL)と言い,過負荷時には注意力の散漫によりヒューマンエラーが発生しやすい.また,慢性的な負荷が食欲の増加や睡眠の質に影響することが分かっており,ヘルスケアに影響する可能性がある.そこで日々のMWLの推定やリアルタイムかつ客観的な推定が重要視されている.本研究では床掃除中の身体と道具の慣性データによるMWL推定手法を検討した.1個人のデータを用いる個人特化型のモデル,全12人分のデータを用いる全員モデルを10分割交差検証と1人抜き交差検証により検証した.各モデルについて45通りのパラメータによる検証を行い,MWL推定において有効なパラメータの特定を行った. |
M-017 |
スライド作成技術向上を目的とした文章構造解析手法の研究
◎磯邉 健太・山北 謙信・河崎 隆文・大倉 裕貴・岩本 健嗣(富山県立大学)
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M-017スライド作成技術向上を目的とした文章構造解析手法の研究
◎磯邉 健太・山北 謙信・河崎 隆文・大倉 裕貴・岩本 健嗣(富山県立大学)
発表スライドを用いたプレゼンテーションは様々な場面で実施されている.発表スライドの内容を一目で理解できるようにするために,文章の内容に基づいたレイアウトの反映が有効であり,作成中の発表スライドの内容に応じた最適なレイアウトを提示し,改善を促すという作成支援が考えられる.しかし,既存の作成支援や研究では,発表スライドにおける文章構造が考慮されていないため,発表スライドの内容に適したレイアウト構造の作成支援の実現は困難である.したがって,本研究では発表スライドの作成支援のため,発表スライドの文章構造解析を実施,解析結果に基づくスライドの分類手法を考案し,分類精度の検証を実施する. |
M-018 |
Cat.M1を用いた曇天時対応の発電型用水路向けの低消費電力リアルタイム遠隔水位監視IoTノードの広域実証
◎山田 倫太郎(東京電機大学)・石田 卓也(広島大学)・野中 健一(立教大学)・野中 直樹(プランクユニッツ)・岩井 将行(東京電機大学)
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M-018Cat.M1を用いた曇天時対応の発電型用水路向けの低消費電力リアルタイム遠隔水位監視IoTノードの広域実証
◎山田 倫太郎(東京電機大学)・石田 卓也(広島大学)・野中 健一(立教大学)・野中 直樹(プランクユニッツ)・岩井 将行(東京電機大学)
近年,農地においてリン循環を考慮して最適な社会循環構造をつくることが急務とされている.リンが農地の中でどのように分布しているかを把握するためには,農地の中で変化している大量のデータをセンシングする必要がある.本研究では,多地点に設置したセンサ付き装置からのCat.M1通信データを受信する曇天時対応可能な発電装置を考案し、用水路向けの低消費電力リアルタイム遠隔水位監視IoTノードの広域実証行った. |
IoTセンシングと制御 |
9月5日(木) 15:30-17:30 5s会場
座長 廣森 聡仁(大阪大学) |
M-019 |
BLEを用いた屋内位置推定における誤差低減の検討
◎廣田 海斗・田中 圭・島崎 仁司・大柴 小枝子(京都工芸繊維大学)
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M-019BLEを用いた屋内位置推定における誤差低減の検討
◎廣田 海斗・田中 圭・島崎 仁司・大柴 小枝子(京都工芸繊維大学)
近年,ドローンは空撮や点検,測量といった多様な産業分野において活用されている.屋外ではGPSを使用することで精度の高い位置推定を容易にできる一方で,屋内や地下では電波が届きにくいため,屋内における位置推定はGPS以外の方法で高い精度の実現が必要となる.GPSによる現在地の測定が困難な空間においても高精度な屋内位置推定を行うためにBLEビーコンを用いた研究が進んでいる.本研究ではドローン自己位置推定の手法として,BLEを用いて、RSSIによる距離の推定と,AoAを利用したSA複合による到来角推定を組み合わせる方法に、補正をかけることで反射の影響を低減し,その有効性を検討した. |
M-020 |
UHF帯パッシブ型RFIDによる測角に関する検討
◎山口 諒・湯 素華(電気通信大学)
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M-020UHF帯パッシブ型RFIDによる測角に関する検討
◎山口 諒・湯 素華(電気通信大学)
無線通信の届かない屋内において, パッシブ RFID システムを用いた高精度な測位技術の研究が数多く行われている. RFIDは, 通信時に得られるRSSI(受信信号強度) を用いることで距離が容易に計算できるが精度が低い. それに対して, 位相は距離感度が低く, アンテナアレイの各アンテナの位相差に基づいたAoA(到着角)方式を用いた高精度な到着角推定が可能である. そこで本研究では, 様々な位相ノイズに対してモデリングとそれに基づいた補正を行い, MUSIC法に基づいた位相によるAoA推定手法を提案し, 従来手法よりも高い精度での測位が可能であることを示した. |
M-021 |
画像解析とWi-Fiプローブ要求による人数予測を併用した店舗内における人流解析
◎長久保 伊吹・堀川 三好・山口 翼・岡本 東(岩手県立大学)・片桐 聡志・岩澤 俊弥(グローリー)・山口 修平(東急ストア)
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M-021画像解析とWi-Fiプローブ要求による人数予測を併用した店舗内における人流解析
◎長久保 伊吹・堀川 三好・山口 翼・岡本 東(岩手県立大学)・片桐 聡志・岩澤 俊弥(グローリー)・山口 修平(東急ストア)
近年,公共施設や店舗内における人流解析として,カメラによる年齢・性別推定や人数把握を用いたマーケティングに活用されている.しかし,カメラ設置台数増加に伴う,コスト増加や処理の高負荷が課題となる. 本研究は,カメラによる画像解析とWi-Fi基地局で収集するWi-Fiプローブ要求を用いた人数予測の併用による効果的な人流解析の実現を目的とする.手法として,主要箇所は画像解析,その他の場所はWi-Fi人数予測の活用を提案する. 本稿では,実店舗において画像解析とWi-Fiプローブ要求の収集を行い,画像解析結果を教師データとした機械学習モデルによるWi-Fi人数予測が可能か検証した結果を報告する. |
M-022 |
センサーと制御機器を組み合わせた潅水作業効率化システムの開発と評価
◎今野 優雅・千葉 慎二(仙台高等専門学校)
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M-022センサーと制御機器を組み合わせた潅水作業効率化システムの開発と評価
◎今野 優雅・千葉 慎二(仙台高等専門学校)
現代の日本農業では、農業従事者と労働力の減少が深刻な問題となっている。大規模農家はスマート農業を導入して効率化を図っているものの、中小規模農家はコスト面での導入が難しい状況である。本研究では、中小規模のブルーベリー農園を対象に、既存の潅水施設にセンサーと制御機器を組み込むことで農作業を低コストで軽減する方法を提案し、実際の圃場での実証実験を実施した。本提案システムは、各種センサーノードと制御機器ノードの通信にLPWAを利用することで、広域な圃場内の栽培管理への適用を可能とした。実験結果より本提案システムの効果と利点を評価し、一般的な中小規模農家の農作業効率の向上への可能性を探った。 |
M-023 |
Blockchainのための遅延効率の良いピア選択手法
◎越川 幸輝・Su Yue(千葉大学)・Jong-Deok Kim・Won-Joo Hwang(釜山大学校)・グエン キエン・関屋 大雄(千葉大学)
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M-023Blockchainのための遅延効率の良いピア選択手法
◎越川 幸輝・Su Yue(千葉大学)・Jong-Deok Kim・Won-Joo Hwang(釜山大学校)・グエン キエン・関屋 大雄(千葉大学)
ブロックチェーンは、IoT (Internet of Things)のセキュリティなどの課題を解決する技術として期待されている。しかし、それらを組み合わせたIoT-Blockchainは低い拡張性が問題となる。この拡張性は、システム上のノードが直接接続、通信するピアに依存する。しかし、現在最も普及しているピア選択は、遅延を全く考慮せず、ランダムである。そこで遅延を考慮し、低減するピア選択を実装する必要がある。本研究では、Transaction-oriented latency(TOL)とBlock-oriented latency(BOL)を考慮し最適化するDual Perigeeを提案する。Dual Perigeeの有効性を示すため、IoT-Blockchainシステムをエミュレートし、従来のピア選択と比較した。 |
社会システム |
9月6日(金) 13:10-15:40 7r会場
座長 森本 尚之(三重大学) |
M-024 |
非常時電力供給を目的としたEVの予備バッテリー運搬時のユーザ負荷軽減に関する一検討
◎畑本 真優・重安 哲也(県立広島大学)
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M-024非常時電力供給を目的としたEVの予備バッテリー運搬時のユーザ負荷軽減に関する一検討
◎畑本 真優・重安 哲也(県立広島大学)
交換用予備バッテリーを災害時の非常用電源に活用するために交換ステーション間の蓄電量平準化のため,EV(Electric Vehicle)のバッテリー運搬効果をこれまで検討してきた.検討結果から,バッテリー運搬の平準化効果を明らかにできたが,運搬に協力するEVの負担増加が明らかとなった.本稿では,運搬時の交換回数の削減を目的に,運搬時にバッテリーの積み替えをおこなう基準について検討する.具体的には,不必要な交換ステーション立ち寄りや過度に一度の電力輸送量の最大化を抑制することで,運搬効果を大きく損なわずにEVの負荷を軽減する手法を提案する. |
M-025 |
収集データ間の公平性を考慮したDTNにおける被災情報の優先中継処理の開発
◎諫山 楓花・重安 哲也(県立広島大学)
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M-025収集データ間の公平性を考慮したDTNにおける被災情報の優先中継処理の開発
◎諫山 楓花・重安 哲也(県立広島大学)
自然災害発生後の不安定なネットワーク状況下において、継続的にモニタリングすべきデータをDTNで収集する。 これまで我々は、重要度ごとにデータを転送・バッファ格納処理してきたが、End-to-Endのノード間距離によって、重要度が同じ場合でもデータを生成するノード毎にデータの収集結果の不公平状態が発生していた。 そこで、本稿では、発信元ノードの所在地に関わらず公平に収集する中継伝達手法について検討する。 具体的には、情報の重要度や鮮度、中継距離のみでデータの転送・バッファ格納処理を行うのではなく、対象データの過去の中継履歴を考慮した中継処理を提案し、シミュレーションによりその有効性を明らかにする。 |
M-026 |
室内の二酸化炭素濃度上昇を防止するためのSlackを用いた通知システムの開発
◎鴨田 遥平・中村 潤(中央大学)
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M-026室内の二酸化炭素濃度上昇を防止するためのSlackを用いた通知システムの開発
◎鴨田 遥平・中村 潤(中央大学)
近年、世界中でリモートワークの普及が進んでいるが、そこで考慮したいのが労働者の自宅環境である。特に、室内の二酸化炭素濃度は、上昇した場合人体に認識能力の低下といった悪影響を及ぼし、労働生産性の低下に繋がる可能性がある。本論文では、この問題への解決策として、二酸化炭素濃度の上昇を検知し通知を送信するSlack内アプリを含めたシステムの開発を行った。その結果、設定した閾値以下に抑えるために換気を促す通知をSlackを通して取得することができた。また、実際に同タイミングで換気を行うことで、二酸化炭素濃度を閾値以下に抑えることができた。 |
M-027 |
ペースを維持した速歩を支援するための有効な条件の実験による比較
須賀 優希・○牛田 啓太(工学院大学)
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M-027ペースを維持した速歩を支援するための有効な条件の実験による比較
須賀 優希・○牛田 啓太(工学院大学)
健康増進に対して,速歩は手軽にできる運動のひとつである。本稿では,安定的で効果的な速歩を促進するために,外部から音または振動の刺激を与える状況を考える。これらのどの外部刺激が,ケイデンスやペースを維持した速歩に有効であるか,実験的に調査した。被験者に,外部刺激の有無,ありの場合はその種類・組み合わせを変えて同じルートを速歩してもらい,ケイデンスとペースを測定した。結果,総じて,音または振動の刺激があるほうが,ケイデンスの分散が小さくなった。これは,一定のケイデンスで歩けていることを示している。音または振動があるほうが,さらには両方の刺激があるほうがケイデンス・ペースを保ちやすい傾向がみられた。 |