B分野 ソフトウェア |
選奨セッション システム検証とLSI・アーキテクチャの設計(C分野と共催) |
9月4日(水) 9:30-12:00 1b会場
座長 伊原 彰紀(和歌山大学)
栗原 康志(富士通株式会社) |
CB-001 |
標準技術FMI/SSPを活用したシステムシミュレーション手法の提案
○磯田 誠・大森 康宏(三菱電機)
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CB-001標準技術FMI/SSPを活用したシステムシミュレーション手法の提案
○磯田 誠・大森 康宏(三菱電機)
システムシミュレーションに用いられる処理系は技術的に完全に成熟しているわけではなく,システムをモデル化できたとしても計算に失敗することがある.そこで,多くの種類の処理系を実行した結果から全体として妥当な計算結果が得られる手法を提案する.いくつかの物理現象と制御則に適用して計算結果の妥当性を評価する. |
CB-002 |
自然言語処理モデルを利用したソフトウェア検証分野における反例予測
◎大野 亮祐・張江 洋次朗(金沢学院大学)
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CB-002自然言語処理モデルを利用したソフトウェア検証分野における反例予測
◎大野 亮祐・張江 洋次朗(金沢学院大学)
モデル検査の利用における課題の一つに状態爆発問題がある.これは,モデルが複雑化することによって現実的な時間での探索が困難になる問題である.先行研究では,機械学習によってモデル検査の結果を予測する手法があった.張氏らの研究では機械学習による実行予測結果が仕様を満たしているかを評価していたが,仕様の違反例を提示することはできなかった.本研究では,自然言語処理モデルを利用して,仕様の違反例を提示するシステムを構築した.また,この手法を用いた結果と実際のモデル検査の結果を比較し,違反例の予測精度を評価した. |
CC-001 |
LSIの可検査性とグラフ構造における中心性の関係に関する考察
◎杉山 咲・山口 賢一・岩田 大志(奈良工業高等専門学校)
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CC-001LSIの可検査性とグラフ構造における中心性の関係に関する考察
◎杉山 咲・山口 賢一・岩田 大志(奈良工業高等専門学校)
LSIのテスト容易化設計として,回路の可検査性尺度に基づいて設計変更を行う手法が考えられる.テストが必要な箇所を定量的に判断できることから,設計変更の効率向上が期待できる.しかし可検査性解析には回路動作の把握が必要となるため,回路規模に伴い解析コストが大きくなる.よって本稿では,LSI内における可検査性解析を容易にするため,回路構造をネットワーク構造に変換し,ノードの中心性と回路内モジュールの対応分析を行った.結果としてループや段数など,入力に関連する要素が多いモジュールの中心性が低くなる傾向がみられた.加えて,中心性の値が高いモジュールにテスト容易化設計を行った場合の中心性の変化も検証する. |
CC-002 |
時間制約検証可能なアーキテクチャベース自己適応ソフトウェアプログラミングフレームワーク
◎内藤 惇(大阪大学)・中川 博之(岡山大学)・土屋 達弘(大阪大学)
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CC-002時間制約検証可能なアーキテクチャベース自己適応ソフトウェアプログラミングフレームワーク
◎内藤 惇(大阪大学)・中川 博之(岡山大学)・土屋 達弘(大阪大学)
アーキテクチャベースの自己適応では管理対象システムをコンポーネント集合として表し,構成の組み替えにより環境変化に適応する.埋め込みコードベースの適応などと比較してより高い抽象度でシステムの変更を扱うため,ソフトウェアシステムの複雑化を緩和し,開発,運用コストを削減するとされている.時間制約を持つ場合,検証は処理フロー図を用いて行われるが,フロー図とコンポーネント図の境界の曖昧さから2つの混同が見られ,システム設計を複雑にしている.本研究では,コンポーネントと処理フローの関係性を定義し,コンポーネント指向のシステム開発が可能なフレームワークと,その上で動作する時間制約検証機能付き自己適応システム実装APIおよび設計手順を提案する. |
ソフトウェア品質 |
9月4日(水) 15:30-17:30 3b会場
座長 伊原 彰紀(和歌山大学) |
B-001 |
複雑なモデルに対応した形式的ソフトウェア合成システムの提案
◎田中 涼介・織田 健(電気通信大学)
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B-001複雑なモデルに対応した形式的ソフトウェア合成システムの提案
◎田中 涼介・織田 健(電気通信大学)
我々は形式手法の一つである B メソッドに基づき、細分化モデルと対応するリファインメント及び実装の組である部品の再利用によるソフトウェア合成手法を提案してきた。この手法の核となる機能の一部をシステムとして構築した従来研究では、モジュール構造を持つ複雑な入力に対応していない点や、システムのユーザインターフェースを考慮していない点が課題であった。本発表では、ユーザが対話的にソフトウェア合成を実行できるインターフェースを持ち、モジュール構造を持つ要求モデルを扱うためのモデル展開を組み入れた形式的ソフトウェア合成システムの概要を提案する。 |
B-002 |
LLMを利用した深層強化学習エージェントによるウェブアプリのバグの発見
◎酒井 佑旗・田原 康之・大須賀 昭彦・清 雄一(電気通信大学)
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B-002LLMを利用した深層強化学習エージェントによるウェブアプリのバグの発見
◎酒井 佑旗・田原 康之・大須賀 昭彦・清 雄一(電気通信大学)
ウェブアプリやスマートフォンアプリのGUIテストはコストが高く、自動化が望まれる。近年、自律エージェントにアプリ内のページを探索させる手法が取り組まれており、エージェントには深層強化学習(DRL)が用いられる。Androidを用いた先行研究では状態の一部として、ボタンなどの要素のインタラクション可能性を利用するが、ウェブアプリではインタラクション可能性の取得がブラウザのデベロッパーツールに依存するため、依存しない形での取得が求められる。そこで大規模言語モデルの推論結果で代替する手法を提案し、同等の学習効率を実現できた。DRLにおいて状態の取得が難しい場面への応用が期待される。 |
B-003 |
テキスト構造に着目した細分化モデルの可読性評価指標
◎結城 翔・織田 健(電気通信大学)
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B-003テキスト構造に着目した細分化モデルの可読性評価指標
◎結城 翔・織田 健(電気通信大学)
我々はB Methodを用いた形式的ソフトウェア合成手法を提案している。 手法中の手順の一つであるモデル細分化では一般に可読性が損なわれるが、 可読性向上のために式の書き換えを行う従来の提案手法では、式の可読性評価指標が厳密に定まっていないという課題があった。 本稿では従来手法でも注目していた式の行数や演算子の数などの特徴に加え、 識別子の数やその長さ、使用する演算子の種類や数式の構文木の深さといったテキスト特徴のセットを提案する。 さらに、提案した各テキスト特徴が式の可読性に与える影響の大きさを考慮し、 総合的に式の可読性を評価する計算式を提案する。 |
B-004 |
複数プロジェクトを利用したソフトウェア信頼度成長モデル構築のためのウェブアプリケーション
○本田 澄・松田 望(大阪工業大学)・鷲崎 弘宜・深澤 良彰(早稲田大学)
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B-004複数プロジェクトを利用したソフトウェア信頼度成長モデル構築のためのウェブアプリケーション
○本田 澄・松田 望(大阪工業大学)・鷲崎 弘宜・深澤 良彰(早稲田大学)
ソフトウェア開発において発見される欠陥の数を予測する手法としてソフトウェア信頼度成長モデルがあるが、過去に開発したプロジェクトの情報を活用したり、他のプロジェクトと比較したりすることが困難である。複数のプロジェクトの欠陥データを利用したソフトウェア信頼度成長モデルを提案してきたが、収集可能なプロジェクトのデータが少なく、ソフトウェア信頼度成長モデルの精度を高めるために様々なプロジェクトデータを収集する必要がある。そこで複数プロジェクトを利用したソフトウェア信頼度成長モデルを利用できるウェブアプリケーションを作成し、データの収集を試みている。様々なソフトウェア開発プロジェクトにおける欠陥データを集めることにより、複数プロジェクトを利用したより精度の高いソフトウェア信頼度成長モデルの構築を目指す。 |
知能ソフトウェア工学と並列処理 |
9月5日(木) 9:30-12:00 4b会場
座長 北村 崇師(産業技術総合研究所) |
B-005 |
ドメイン知識強化型混合エキスパートモデルによるフェイクニュース検出手法の提案
○李 姣霖・児玉 英一郎・王 家宏・Bhed Bahadur Bista・高田 豊雄(岩手県立大学)
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B-005ドメイン知識強化型混合エキスパートモデルによるフェイクニュース検出手法の提案
○李 姣霖・児玉 英一郎・王 家宏・Bhed Bahadur Bista・高田 豊雄(岩手県立大学)
近年のIT技術の進歩やソーシャルメディアの普及に伴い,フェイクニュースの流布がますます容易になっている.フェイクニュースが拡散されると,社会が不安定となり,社会的に大きな影響を与えることとなる.このため,精度よくフェイクニュースを検出できることは,重要な研究課題となっている. 本論文では,機械学習を用いた高精度なマルチドメインフェイクニュース検出を目的として,エキスパートのドメイン知識を強化した混合エキスパートモデルによるフェイクニュースの検出手法の提案を行う. 本研究における評価では,複数のドメインの内容を含むフェイクニュースの検出が効果的に行えていることが確認できた.また,検出結果の精度向上(F値)も確認できた. |
B-006 |
ドメイン駆動設計を用いたリファクタリングにおけるレイヤードアーキテクチャの拡張と準形式的表現
◎上原 宗大・和﨑 克己(信州大学)
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B-006ドメイン駆動設計を用いたリファクタリングにおけるレイヤードアーキテクチャの拡張と準形式的表現
◎上原 宗大・和﨑 克己(信州大学)
リファクタリングを効率的に行うべく,ドメイン駆動設計(DDD)で用いられるレイヤードアーキテクチャの適用を提案する.DDDとはビジネスドメインを中心に据えて開発を行うものであり,ソフトウェア開発者とそのドメインについての知識を持ち合わせる人物との間で共通言語を設定してモデル図を構築し,それをもとにコードを実装するというものである.このDDDの設計手法のうちレイヤードアーキテクチャ及び境界付けられたコンテキストの2項目に着目し,身近なドメインを用いてアーキテクチャの検討を行い,固有のドメイン下においてレイヤードアーキテクチャの構造を維持したままコンテキストを拡張可能であることを確認した.更に,コンテキスト間のインターフェースやドメインサービスの段階的詳細化について,その準形式的表現を提案する. |
B-007 |
ドメイン駆動設計における制約条件記述を含むドメインモデルの生成AI援用リファインメント
◎水野 駆・和﨑 克己(信州大学)
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B-007ドメイン駆動設計における制約条件記述を含むドメインモデルの生成AI援用リファインメント
◎水野 駆・和﨑 克己(信州大学)
ドメイン駆動設計とは、ソフトウェアシステムをビジネスドメインに焦点を当て、そのドメインの情報をモデル化した「ドメインモデル」を育てていく手法のことである。ドメインモデル抽出法は未だ多種多様な状況にあるが、準形式的な記述を主としたフレームワーク造りは、ドメイン駆動設計を成功させるための重要な位置を占めている。本研究では制約条件記述を含むドメインモデルに対し、準形式的な関連図の情報入力を前提とした生成AI系(GPT4)からの応答を得て、それをモデルのリファインに利用する手法を提案する。モデルに対する制約条件記述の評価や洗い出しを行うことで、すべて人力でリファインするよりも優れたドメインモデルの構築に役立てる。 |
B-008 |
未指定機能へのテストケース自動生成によるソフトウェア開発の強化
◎KIM HONGJUN・島川 博光(立命館大学)
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B-008未指定機能へのテストケース自動生成によるソフトウェア開発の強化
◎KIM HONGJUN・島川 博光(立命館大学)
ソフトウェア開発工程で、成果物と顧客の要求との乖離の発生を防ぐため、仕様書からさまざまなテストケースを作成し、それに基づき顧客と議論することを考える。提案する手法は、仕様書に書かれた自然言語文からテストケースを自動生成するだけでなく、似た機能をもつ過去のシステムの仕様書から作られたテストケースも生成する。テストケース作成にかかるコストを節約するにとどまらず、仕様書に記載されていない機能に対して生成されたテストケースについて、開発者が顧客と議論することにより、提案手法は仕様書に書かれていない事項を見つける。顧客の要求の抜けを埋めるので、成果物が顧客の要求に沿うものとなる。 |
B-009 |
Establishment and Maintenance of Knowledge Base Utilizing Industrial Internet of Things (IIoT)
○Guo Dashuai・Wang Joseph K.H.(Volapu Research)
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B-009Establishment and Maintenance of Knowledge Base Utilizing Industrial Internet of Things (IIoT)
○Guo Dashuai・Wang Joseph K.H.(Volapu Research)
Industrial Internet of Things (IIoT) systems collect equipment and production data from industrial sites. Analysis yields insights into equipment performance, site execution, and product production. Statistical analysis of these events, combined with on-site production conditions, facilitates the creation and maintenance of a knowledge base based on IIoT data to aid decision-making. |
B-010 |
Ada LovelaceアーキテクチャのマルチGPUクラスタシステムによる4K解像度位相型実時間電子ホログラフィ
◎土居 明可・三谷 永久・和田 翔夢・髙田 直樹(高知大学)
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B-010Ada LovelaceアーキテクチャのマルチGPUクラスタシステムによる4K解像度位相型実時間電子ホログラフィ
◎土居 明可・三谷 永久・和田 翔夢・髙田 直樹(高知大学)
電子ホログラフィは,「究極の三次元テレビ」になると考えられている.計算機合成ホログラム(CGH)の計算は膨大であり,未だ実用化に至っていない.著者らは三角関数の計算を低減させたアルゴリズムを提案し,フルHDの解像度を持つ振幅型CGHによる実時間電子ホログラフィを実現している.しかし,明るい再生像を得るには位相型CGHによる電子ホログラフィが望まれる.本研究では,12枚のAda LovelaceアーキテクチャのGPUを搭載したマルチGPUクラスタシステムによる4K解像度位相型実時間電子ホログラフィを提案する.最終的に約25万点からなる三次元物体を30psで実時間再生することに成功した. |
B-011 |
粒子法陽解法におけるデータレイアウトを考慮したCUDA実装
◎富岡 我空・吉田 明正(明治大学)
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B-011粒子法陽解法におけるデータレイアウトを考慮したCUDA実装
◎富岡 我空・吉田 明正(明治大学)
流体シミュレーションに用いられる粒子法陽解法において,データレイアウトを考慮したCUDA実装手法を提案する.粒子法では,近傍粒子探索を高速化するために,線形リストを用いてバケット内粒子の管理を行うことが一般的である.しかし,シミュレーション時間の経過に伴い,粒子の移動が発生してバケット内の粒子の空間データはGPUのメモリ上で非連続になるため,GPUを効果的に利用することができない.提案手法では,AoS形式で格納されるバケット内粒子の空間データを,動的に再配置することにより,GPU上での実行時間の短縮を目指す.性能評価では,3次元水柱崩壊問題を取り上げ,提案手法の有効性を確認した. |
高性能計算とOS |
9月5日(木) 15:30-17:30 5b会場
座長 SUPPAKITPAISARN Vorapong(東京大学) |
B-012 |
マイクロサービス向けデータ整合性維持に関わるテスト支援フレームワークの提案と初期評価
○大越 淳平(日立製作所)
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B-012マイクロサービス向けデータ整合性維持に関わるテスト支援フレームワークの提案と初期評価
○大越 淳平(日立製作所)
近年,FinTechの潮流を背景に,金融分野を中心にマイクロサービスと呼ばれる設計手法が注目を集めている。この設計手法は,独立した小さなサービスの集合によりシステムを構成するアーキテクチャであり,開発の効率化やシステムの柔軟性の向上に寄与するとされる。一方,マイクロサービスを採用したシステムにおいては,複数のサービスに跨る決済処理など,サービス間においてデータの整合性維持が重要となる。サービス品質の担保にはテストが有効となるが,分散システムや独立したサービス開発など,マイクロサービスの特性に起因した要因により,データの整合性維持に関わるテストに多大な工数を要する点が問題となっている。本研究では,以上の状況を鑑み,マイクロサービス環境でのテスト工数増大の解消を目的としたテスト支援フレームワークを提案する。また,EC(Electronic Commerce)サービスを対象に,工数削減効果を評価し手法の有効性を明らかにする。 |
B-013 |
余裕時間によって動作を切り替えるEDZLに基づいたアルゴリズムの提案と可能性解析
◎上向 翔太・兪 明連・中村 徹(東京都市大学)
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B-013余裕時間によって動作を切り替えるEDZLに基づいたアルゴリズムの提案と可能性解析
◎上向 翔太・兪 明連・中村 徹(東京都市大学)
マルチプロセッサ環境における周期的タスクのスケジューリングのアルゴリズムの1つにEDZLがあり、これはスケジュール成功率は比較的高いもののスケジューラが毎回起動するためにオーバーヘッドが大きい。この研究ではEDZLからスケジュール成功率を維持したままスケジューラの起動回数を削減するアルゴリズムを提案し可能性解析する。 |
B-014 |
ステートフルアプリケーションのKubernetesクラスタ間マイグレーション方式の設計
○土谷 彰義・出口 彰・柴山 司(日立製作所)
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B-014ステートフルアプリケーションのKubernetesクラスタ間マイグレーション方式の設計
○土谷 彰義・出口 彰・柴山 司(日立製作所)
近年、特定環境へのロックインを防ぐため、可搬性の高いアプリ実装を可能とするコンテナの利用が広まっている。しかし、永続データを使用するステートフルアプリをクラスタ間でマイグレーションするためには移動先クラスタへデータもマイグレーションする必要があり、コンテナのみでは可搬性を確保できない。そこで本研究は、ステートフルアプリのデータ含めてマイグレーションする方式を設計した。本研究は、ビジネス上重要なアプリが年間稼働率99.999%を達成可能とするため、ダウンタイムを5分に抑えることを目標とする。提案方式は、アプリの配置先クラスタの変更を検知して自動的にストレージのコピー機能を利用してデータをコピーする。加えて、データコピー中は移動元クラスタでアプリ稼働させを続けることで、長時間を要するデータコピー中のアプリダウンを避け、目標を満たすダウンタイムで移動可能とする。 |
B-015 |
ディスアグリゲーテッドコンピュータにおける高効率なデータ処理に向けたマッピング手法
◎榎原 成則・右近 祐太・有川 勇輝・山崎 晃嗣(日本電信電話)
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B-015ディスアグリゲーテッドコンピュータにおける高効率なデータ処理に向けたマッピング手法
◎榎原 成則・右近 祐太・有川 勇輝・山崎 晃嗣(日本電信電話)
データセンタの高性能化,高効率化に向けて,XPU ,FPGAなどのデバイスを柔軟に活用することでアプリケーション最適なシステムを提供するディスアグリゲーテッドコンピュータ(DC)が注目されている.本研究ではDCをより高い効率で利用するために,CPUの介在なしでデータ転送を行う技術を検討している.しかし,CPU非介在とするためには実行前にアプリケーションの構成要素であるファンクションをデバイスに配置し,接続しなければならない.そこで,本稿ではDCにおけるファンクションの配置,接続方法を新たな数理計画モデルに帰着し,マッピング方法を提案する.実験結果より,本手法によって目的関数(電力)を改善し,マッピングできることを示した. |
B-016 |
量子計算機実機を用いた数値解析
○泉 優行・川原 仁志・鈴木 優之(伊藤忠テクノソリューションズ)
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B-016量子計算機実機を用いた数値解析
○泉 優行・川原 仁志・鈴木 優之(伊藤忠テクノソリューションズ)
本論文では, 数値解析に関する問題を量子計算機を用いて実際に解くことの検証を行った. 本検証では, イオントラップ型量子計算機を用いて, 2次元静磁場解析問題および2次元Poisson方程式をそれぞれ有限要素法および差分法を用いて離散化し, 得られる連立1次方程式を量子計算機によって解くことを試みた. この結果について報告する. |