N分野 教育・人文科学 |
選奨セッション 教育・人文科学 |
8月25日(水) 9:30-12:00 1p会場
座長 後藤真(歴史民俗博物館)
渡邉景子(東京女子体育大) |
CN-001 |
グラフマイニングに基づく学際性を考慮した学術貢献度評価指数CRA-index
○大槻 明(日大)・川村雅義(MK未来ソフトウェア)
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CN-001グラフマイニングに基づく学際性を考慮した学術貢献度評価指数CRA-index
○大槻 明(日大)・川村雅義(MK未来ソフトウェア)
本研究では,10万件ほどの学術論文の被引用関係(直接引用法)を用いてグラフネットワークを構築し,このグラフネットワークを対象とした,学際性を考慮した科学的貢献度評価指数hMA-indexについて提案する. |
CN-002 |
AI倫理に関するケースメソッドの効果測定とディスカッション分析
◎細谷慶人・家入祐也・菱山玲子(早大)
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CN-002AI倫理に関するケースメソッドの効果測定とディスカッション分析
◎細谷慶人・家入祐也・菱山玲子(早大)
近年AI技術の倫理的問題が注目を浴びており,それらについての教育が必要となっている.本研究では,AI倫理に関するケースメソッド教育を実施し,収集した事前・事後問題回答及び,ディスカッションログを分析した.分析の結果,事前・事後問題回答の間で,問題の解決策への言及率が大きく向上し,ケースメソッドの有効性を明らかにした.また,ディスカッションログの分析の結果,理系は,文系と比較したとき,自分の意見をより積極的に発言し,データバイアスについての発言量が多くなることが明らかになった.すなわち,より幅広い議論のためには,文系の発言を容易にし,理系に他の観点を与えることが重要となる. |
CN-003 |
高等学校科目「歴史総合」における「グローバル化及び多様性」と「クラウド及びAI」との関わり
○夜久竹夫(日大)
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CN-003高等学校科目「歴史総合」における「グローバル化及び多様性」と「クラウド及びAI」との関わり
○夜久竹夫(日大)
高等学校に科目「歴史総合」が新設され、グローバル化と世界という項目が扱われる。そこでは、グローバル化の下で多様性を高めるための方策が問われている。 一方、従来の情報科や総合科目の中で、情報教育は情報の社会的側面や情報倫理等を偏重する傾向があり、多様性を高めることには無力であった。 そこで、我々は歴史総合の中で、クラウドやAIの普及によるグローバル化が、必ずしも多様性を促進しなかったことを示し、情報処理学の習得が多様性を守ることを記述した。 本稿ではそのことを報告する。 |
プログラミング教育 |
8月25日(水) 13:10-15:10 2p会場
座長 越智徹(大阪工大)
座長補佐 西岡千文(京大) |
N-001 |
Zoomを利用したハイブリッドによるプログラミング教育の実践
○土肥紳一・今野紀子(電機大)
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N-001Zoomを利用したハイブリッドによるプログラミング教育の実践
○土肥紳一・今野紀子(電機大)
zoomを使った遠隔講義と対面講義を同時に実施するハイブリッド型の講義を開始することになった.コンピュータプログラミングⅡの授業は,2年生前期の必修科目である.Processing言語でオブジェクト指向の入門を学ぶ.1年生の後期には,必修科目のコンピュータプログラミングⅠを履修しており,同言語で分岐や繰り返し,関数などを学習済みである.コンピュータリテラシーに関するスキルも習得済みである.コンピュータプログラミングⅡの授業は,昨年,遠隔講義で実施したが,ハイブリッド型の講義は初めてである.ハイブリッド型の講義ならではの工夫や問題点を探りながら実践を述べる. |
N-002 |
プログラミング学習を目的としたコーディングシーケンス共有システムの開発
◎爲近瑛太・納富一宏(神奈川工科大)
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N-002プログラミング学習を目的としたコーディングシーケンス共有システムの開発
◎爲近瑛太・納富一宏(神奈川工科大)
大学生を対象としたプログラミング教育において,演習課題を解く際に必要な知識は十分であっても,変数の命名や,処理の関数化など,ソースプログラムの見やすさや構成の分かり易さを意識して書かない学生が多い.先行研究では,プログラミングを行う際のエディタにおける打鍵情報(コーディングシーケンス)から,コーディングの様子を再現することで,自身との差異を観察してもらい,コーディングに関する情報をフィードバックするシステムについて検討してきた.本稿では,コーディングシーケンスのSNS的な共有に着目し,コーディングスタイルの意識化を目的とするシステムを提案する.また,実験により検証を行い,その結果について報告する. |
N-003 |
プログラミング導入教育と実践的なアルゴリズム設計:非線形最適化アルゴリズム設計の試み
○辻 康孝(九大)
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N-003プログラミング導入教育と実践的なアルゴリズム設計:非線形最適化アルゴリズム設計の試み
○辻 康孝(九大)
プログラミング導入教育において,現実的な問題への取り組みを通して,プログラミングの基本概念や文法を学習するアプローチが試みられている.本稿では,プログラミング導入教育の中で,多点探索に基づく非線形最適化アルゴリズムの実装を通して,実践的な配列操作とアルゴリズム設計を学習者に取り組ませる授業設計とその学習成果について報告する.プログラミング自体への関心度だけでなく将来選択する専門分野も多様な学習者を対象としたプログラミング導入教育の中で,プログラミング言語の基本概念に加え,特に学習レベルの高い学習者に,より実践的プログラミングスキルの習得を目指させる枠組みについて述べる. |
N-004 |
図形描画プログラミングにおける視線情報からの思考過程の類推
◎小林智晴・島川博光(立命館大)
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N-004図形描画プログラミングにおける視線情報からの思考過程の類推
◎小林智晴・島川博光(立命館大)
本研究では,図形描画のプログラミング課題での学習者の視線情報に基づく思考過程のモデル化及び類推手法を提案する.プログラミング教育の拡大から,プログラミング独自の思考力に注目が集まる.学習者の思考過程を判断するには指導者は個々の学習者のふるまいを観察する必要があるが,集団学習での実施は厳しい.そのため,思考が反映されると思われる視線から,思考過程の特徴を捉えた状態遷移モデルを作成し,思考過程の判断を行う.検証を行ったところ,全ての学習者のモデルに共通する特徴を発見したが,学習者間の類似性を判別するうえでの改善点も明らかとなったため,さらなる検証を行い,学習者の思考過程のモデル化の実現性を探る. |
N-005 |
評価支援型プログラミング教育ツールの開発
○米川雅士(大阪経済大)
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N-005評価支援型プログラミング教育ツールの開発
○米川雅士(大阪経済大)
本格的なプログラミング教育が開始され始め、小学校では「総合的な学習の時間」に学ぶべき内容の1つとして、中学校では技術分野の1分野として、高等学校においては高等学校教諭免許上「情報」があり、専門性の高い教員はいるが、多くの免許状保有者が正規教員として雇用に至っていない現状がある。また、プログラミング的思考を身に付けるためにはプログラミングに多く触れて経験を積むことが重要な要素と筆者は考えているが、現状において家庭学習として学んだプログラミング的思考に対しての評価方法が確立されていないなどの問題点があり、本研究ではこれら問題に対して正確に評価を支援するツールの開発を目指して研究を実施している。 |
N-006 |
プログラミング体験動画を生成するための重要場面抽出手法
◎小林冠太・高田秀志(立命館大)
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N-006プログラミング体験動画を生成するための重要場面抽出手法
◎小林冠太・高田秀志(立命館大)
児童向けプログラミングワークショップにおいては、プログラムを作る上で学びや驚きの体験をしたとしてもその場限りの体験となってしまう場合が多い。それによりワークショップの体験を活かした持続的な能力向上ができておらず、参加することの効果が十分に発揮できていない。そこで、児童それぞれの学びや驚きの体験をその日のプログラミング体験動画としてまとめて振り返ることができれば、モチベーションが向上し、創造的思考力の育成をする上で大切な「振り返り」→「発想」を促進できると考える。本稿では、このような目的を達成するために、Scratchの画面からプログラミング体験の重要場面を抽出する手法を提案する。 |
グループ学習と教育の情報化 |
8月26日(木) 9:30-12:00 4q会場
座長 山口琢(フリー)
座長補佐 遠山紗矢香(静岡大) |
N-007 |
シミュレーター演習によるプロジェクトマネジメント教育の学習者視点からの考察
○永根亜由・大山 勇・菊池祐介・張 曼娜(産業技術大)
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N-007シミュレーター演習によるプロジェクトマネジメント教育の学習者視点からの考察
○永根亜由・大山 勇・菊池祐介・張 曼娜(産業技術大)
東京都立産業技術大学では、プロジェクトマネジメントの科目の一つとして「プロジェクト管理特別講義」(以下、本科目)を開講している。本科目では、プロジェクトマネジメントのシミュレータを用いて、グループ演習を行う。学習者は、演習を通じて、プロジェクト・マネージャーの立場でのプロジェクト運営を体験する。本稿では、本科目の演習の概要と、プロジェクトマネジメントの観点とチーム活動の観点からの学習効果について、学習者である筆者と演習を行ったチームのメンバーの視点から報告する。 |
N-008 |
オンライン環境におけるシミュレーターを活用したグループ演習によるプロジェクトマネジメント教育の事例
○三好きよみ・酒森 潔(産業技術大学院大)
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N-008オンライン環境におけるシミュレーターを活用したグループ演習によるプロジェクトマネジメント教育の事例
○三好きよみ・酒森 潔(産業技術大学院大)
東京都立産業技術大学院大学は,社会人向け大学院であり,情報アーキテクトコースの中でプロジェクトマネジメント教育を実施している.昨年度から,新型コロナウイルスによる感染症 (COVID-19) の拡大を受けて,双方向オンライン環境で授業を行っている.本報告では,プロジェクトマネジメント教育の1つであるシミュレーター演習科目を双方向オンライン環境で実施した事例を紹介する.本科目において実施したグループ演習の実施状況、および学習状況について報告する. |
N-009 |
個別の生徒事情を考慮した教室クラス編成の最適化に関する検討
◎田嶋剛大・髙岡 旭・塩谷浩之(室蘭工大)
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N-009個別の生徒事情を考慮した教室クラス編成の最適化に関する検討
◎田嶋剛大・髙岡 旭・塩谷浩之(室蘭工大)
学校においては,社会生活環境の多様性から,個々の生徒の能力や生徒間の個別事情を考慮したクラス編成が求められる.その編成は教員の手作業で行われることが多い.そこで本稿では,生徒の人間関係を考慮したクラス編成を最適化するシステムを提案する.最適化の手法として,相互結合型ニューラルネットワークの一つであるホップフィールドネットワークを用いる.まず,クラス編成の最適化条件に基づいてネットワークのパラメータを決定する.次に,決定したパラメータを用いてネットワークを状態が安定するまで推移させ,最適化条件を満たすクラス編成を生成する.最後に,生成された編成の適切性を検証し,手法の有効性を検証する. |
N-010 |
PBLを用いたオンライン交通情報マップシステムの開発
◎小野寺啓・松田勝敬(東北工大)
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N-010PBLを用いたオンライン交通情報マップシステムの開発
◎小野寺啓・松田勝敬(東北工大)
仙台市では,公共交通機関の利用の促進などの目的で「せんだいスマート」を実施している.この中で市内の各大学ごとに,「交通情報マップ」を毎年度作成している.従来「交通情報マップ」は紙面による配布をしていた.今回,東北工業大学版「交通情報マップ」をオンラインシステム化した.オンライン化は,教員をプロジェクトマネージャーとし,学生をプロジェクトリーダーおよびメンバーとしてプロジェクトチームを構成して作成した.学生自らが実践的なシステム開発をすることで,参加した学生の技術者としての育成の効果,および毎年度実施するプロジェクトとしての継続性の検討を行った. |
N-011 |
新コロナウィルス対策と学生寮のICT化に関する考察
○長尾和彦・峯脇さやか・益崎智成(弓削商船高専)
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N-011新コロナウィルス対策と学生寮のICT化に関する考察
○長尾和彦・峯脇さやか・益崎智成(弓削商船高専)
新型コロナウィルス発生から2年が過ぎ,コロナ対策の中で通常の活動を再開する動きが進められている。学校では遠隔授業と対面授業を融合した授業形態に期待が寄せられている。 本校では学生数の7割以上が学生寮で生活をしており,授業以外でも多くの対応が求められた。コロナ対策に合わせて学生寮で実施したICTによる取り組み事例について考察する。 |
N-012 |
文語体テキスト読書支援ツールの提案
◎山本理紗子・竹本朱里・来住伸子(津田塾大)
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N-012文語体テキスト読書支援ツールの提案
◎山本理紗子・竹本朱里・来住伸子(津田塾大)
青空文庫というサイトでは明治時代、大正時代に発表された作品を読むことができる。これらのうち一部の作品が旧字・旧仮名を交えた発表当時の文体で書かれた文語体の文章である。このような作品は平成時代、令和時代を生きる若者にとって親しみにくさを覚えるものである。そこで、我々は「文語体テキスト読書支援ツール」を提案する。このツールは文語体で書かれた作品を、新字・新仮名そして現代の文体に変換し、音声読み上げ機能をつけることで日本語文語体の可読性の向上を目的としたサイトである。 |
情報教育・システム開発 |
8月26日(木) 15:30-17:30 5q会場
座長 久保田真一郎(熊本大)
座長補佐 鈴木悠(ラック) |
N-013 |
防災意識向上を指向したアプリARERTの教育的視点からの評価
◎寺田 縁・日高大智・緒方菜々子・木村杏香(熊本県大)・山本英史(熊本市教育センター)・飯村伊智郎(熊本県大)
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N-013防災意識向上を指向したアプリARERTの教育的視点からの評価
◎寺田 縁・日高大智・緒方菜々子・木村杏香(熊本県大)・山本英史(熊本市教育センター)・飯村伊智郎(熊本県大)
2019年の台風19号や2020年の熊本豪雨をはじめとし,昨今洪水被害が頻発している.しかし,全国の小学校における洪水に関連した防災訓練は未だ十分と言えず,教員が受ける防災研修も少ない.そこで,本研究では小学生の防災意識向上を指向し,文部科学省が定める学校防災のための参考資料『「生きる力」を育む防災教育の展開』に沿ったアプリを開発した.対象は小学5・6年生であるが,授業時間での実験実施が難しかったため,今回は教え手の立場から教員に対して評価実験を行った.その結果,本アプリのAR機能は小学5・6年生を対象とした浸水被害の防災教育に対して有効な教材になり得,また,防災意識の向上に効果的であることが示唆された. |
N-014 |
情報セキュリティ教育のためのDNSサービス/DNSキャッシュポイズニング可視化システム -キャッシュポイズニング可視化機能の改善-
◎後藤祥仁・米谷雄介・喜田弘司・最所圭三(香川大)
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N-014情報セキュリティ教育のためのDNSサービス/DNSキャッシュポイズニング可視化システム -キャッシュポイズニング可視化機能の改善-
◎後藤祥仁・米谷雄介・喜田弘司・最所圭三(香川大)
情報セキュリティ技術の導入教育を目的として,DNSサービスやDNSキャッシュポイズニングの可視化システムVisual DNS Attack(VDA)を開発している. ポイズニングにおける偽IPアドレスを挿入した結果に注力してVDAを試作し,評価した結果,簡略化していた挿入する過程が分かりにくいという課題が出た. そこで,より現実に近い再現を行うために,どのような弱点を突いて偽IPアドレスを挿入するのかを可視化する,という改善を行う. これにより,利用者がポイズニングについてより理解すると同時に,DNSの構造的な弱点についても理解すると考えられる. |
N-015 |
標的型攻撃に対する報告を確実に行うためのリマインダ機能を有した対話エージェントの評価
◎川田大斗・徳地達哉・難波夏貴・米谷雄介・後藤田中・大野真伯・山下俊昭・小野滋己・八重樫理人・藤本憲市・林 敏浩・最所圭三・喜田弘司(香川大)
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N-015標的型攻撃に対する報告を確実に行うためのリマインダ機能を有した対話エージェントの評価
◎川田大斗・徳地達哉・難波夏貴・米谷雄介・後藤田中・大野真伯・山下俊昭・小野滋己・八重樫理人・藤本憲市・林 敏浩・最所圭三・喜田弘司(香川大)
近年、標的型攻撃の高度化に伴い、従来の出入口での防御対策では不十分である。本研究では、構成員が積極的に異常を管理者へ報告するという、新たな内部対策で多層防御を強化するアプローチを提案する。この実現には報告を躊躇する3つの心理的障壁が課題であり、それらを除去することで報告率が上昇するという仮説を立てた。本システムは、チャットツールを用いて対話エージェントとやり取りすることで不安感や面倒さを取り除き、リマインダで報告すべき内容を伝える。評価実験では報告率40%を目標とし、仮説が正しいかを検証した。本システムでの報告率は目標値を達成し、アンケートの結果、心理的障壁が低減されており仮説は実証された。 |
N-016 |
生体情報を用いた自動運転トラックを牽引するドライバ挙動の定量的評価
○湯田恵美・金子 格(東北大)
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N-016生体情報を用いた自動運転トラックを牽引するドライバ挙動の定量的評価
○湯田恵美・金子 格(東北大)
ドライバ不足は物流環境において危機的な状況にある.近未来に様々な分野に影響を及ぼすことが予想され,高齢化の進行により労働力の不足を補うことも困難である.トラック自動運転による隊列走行技術はこのような問題を解決できる技術として期待されており,1名のドライバが操作するトラックの後ろに完全無人の自動運転車両を配置する実証実験が進んでいる.しかし,自動運転トラックを牽引するドライバの心理・生理状態については研究が少ない.本稿では,安全な自動運転システムの開発に向けた生体データの解析および評価の重要性について概説する. |
N-017 |
ドライアイ予防のためのまばたき検出手法
○土江田織枝・葛西彪斗・林 裕樹・山田昌尚(釧路高専)・香山瑞恵(信州大)
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N-017ドライアイ予防のためのまばたき検出手法
○土江田織枝・葛西彪斗・林 裕樹・山田昌尚(釧路高専)・香山瑞恵(信州大)
まばたきは,通常は1分間に20回程度が一般的と言われている. パソコンのディスプレイを見続けるとまばたきの回数が減り, ドライアイになりやすくなるので,パソコンを使用する授業では, 長時間集中して見続けることがないような配慮が必要である. そこで筆者らは,持ち運びが容易で安価である小型コンピュータの Raspberry Piを用いて,使用者がシステムを使用の際に顔を移動させても, 安定してまばたきを検出できる手法について検討した.システムの概要と,システムの評価実験の結果について報告する. |
N-018 |
汎用的なメッセージングアプリケーションを用いた対話的ハイブリッド型応答システムの構築:〜新入生を対象としたICT環境セットアップ支援の実施に向けて〜
◎山本望実・尾崎拓郎(大阪教育大)
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N-018汎用的なメッセージングアプリケーションを用いた対話的ハイブリッド型応答システムの構築:〜新入生を対象としたICT環境セットアップ支援の実施に向けて〜
◎山本望実・尾崎拓郎(大阪教育大)
大阪教育大学ICT教育支援ルームでは、新型コロナウイルスの影響を受け,2020年度より,オンラインでの支援を実施している.前年度の課題を踏まえ,2021年度は,相談者に対して個別最適な支援実施を目的に,利用の敷居が低く,相談者―支援者間におけるコミュニケーションを促進可能な相談窓口の設置を行った.本研究では,この窓口の実現のために,汎用的なメッセージングアプリを用いた対話的ハイブリッド型応答システムを提案・構築した.本システム運用の結果,相談者からの問い合わせ対応におけるコミュニケーションの促進に寄与することができ,相談者に対して個別最適な支援を実施することができた. |
人間情報学と情報のルール |
8月27日(金) 13:10-15:40 7q会場
座長 折田明子(関東学院大)
座長補佐 中村覚(東大) |
N-019 |
頭部搭載型ディスプレイを用いたスペイン語学習システムの提案
◎齊藤真生・櫻井 淳・川合康央(文教大)
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N-019頭部搭載型ディスプレイを用いたスペイン語学習システムの提案
◎齊藤真生・櫻井 淳・川合康央(文教大)
現在、我が国では外国人労働者等の増加に伴い英語以外の外国語を習得する必要性が高まっている。本研究ではスペイン語を対象とし、CGキャラクタを対話相手として、日常会話を学習するシステムを開発した。頭部搭載型ディスプレイを用いたシステムを構築することによって、人間同士のコミュニケーションのシーンをリアルに再現することとした。 |
N-020 |
画像処理とクラスターを用いたくずし字セグメンテーション
◎高 涵・呂 氷・王 志辰・孟 林(立命館大)
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N-020画像処理とクラスターを用いたくずし字セグメンテーション
◎高 涵・呂 氷・王 志辰・孟 林(立命館大)
日本古典籍の解読は日本の歴史、政治と文化の研究に役立つ。しかし、多くの古典籍は文字と文字を繋がっているくずし字を使用しているため、古典籍の解読が難しくなる。なので、各文字のセグメンテーションは、古典籍の自動解析に重要なる。本研究では、画像処理とクラスターを用いて、古典籍画像の自動文字抽出を目指す。まず、二値化とエッジ検出により、文字列から画像中の文字候補のセグメンテーションを行う。文字候補に左右で分けられた場合はあるので、文字列の中心線を用いて、文字の位置を推定し、文字合成を行う。 繋がっている複数的な文字に対して、水平射影分布でにより、再セグメンテーションを行う。人文学オープンデータ共同利用センタの古典籍を用いた評価実験により、提案手法の有効性を確認した。 |
N-021 |
琉球舞踊のモーションアーカイブ化と振付作成システム
◎萩原智大・曽我麻佐子(龍谷大)
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N-021琉球舞踊のモーションアーカイブ化と振付作成システム
◎萩原智大・曽我麻佐子(龍谷大)
本研究は,過去に沖縄県にある龍潭池で行われていた祭事のCG再現を目的としている.その祭事は龍潭池に浮かべられた舟に乗っている舞踊家が琉球舞踊を踊っており,その踊りを池の周囲から鑑賞するといったものであった.しかし,現代では当時の踊りを知っている人は存在しない.そのため本研究では,現在の琉球舞踊のモーションデータから当時の振付の作成を行う.琉球舞踊の基本動作のデータはモーションキャプチャシステムで取得し,身体方向や移動情報を加工することによって,振付の再構成が可能なモーションデータとしてアーカイブ化を行った.さらに,基本動作を時系列に組み合わせて3DCGアニメーションで再生できるシステムを試作した. |
N-022 |
大学入学共通テスト英語の計量言語学的解析
○伴 浩美(三条市立大)・大薮多可志(日本海国際交流センター)
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N-022大学入学共通テスト英語の計量言語学的解析
○伴 浩美(三条市立大)・大薮多可志(日本海国際交流センター)
The "Common Test for University Admissions" was implemented from the 2021 entrance examination as a successor to the "National Center Test for University Admissions" that had been conducted for about 30 years. In this paper, English reading and listening tests for the Common Test are investigated, compared with the National Center Tests in terms of metrical linguistics. In short, frequency characteristics of character- and word-appearance are investigated using a program written in C++. |
N-023 |
デジタル時代におけるプライバシーに係るルール整備の提案
○上條英夫(情報セキュリティ大)
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N-023デジタル時代におけるプライバシーに係るルール整備の提案
○上條英夫(情報セキュリティ大)
デジタル技術を活用した新たな利用分野では、ビジネスモデルの変革や技術革新等が著しいことから、民間主導で自主ルールが策定、運用されることが望ましいとされている。しかしながら、現行の法規制の枠内で企業の自主的な取り組みに任せるだけで利用者のプライバシーは確保できるであろうか。本稿では、企業の自主的な取り組みでは利用者のプライバシーを確保できないことを論じ、一層のルール整備の方向性として「『ガバナンス』と『マルチステークホルダーによる実施基準』の組合せに基づく規制」を提案する。 |
N-024 |
様相・義務論理的にみたカント法論と著作権法フェアユース規定
○赤岩順二(明大)
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N-024様相・義務論理的にみたカント法論と著作権法フェアユース規定
○赤岩順二(明大)
日本の著作権法のもとで「フェアユースの法理」を採用するか争われてきているところであるが、本報告では、「様相論理」の一論点を出発点として考察する。 |