| K分野 教育工学・福祉工学・マルチメディア応用 | 
          
            | 選奨セッション 教育工学と動作解析
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            | 8月25日(水) 9:30-12:00 1k会場  座長 藤原 康宏(兵庫医大)
岡本秀輔(成蹊大)
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            | CK-001 | パーキンソン病重症度推定に向けたインソール型圧力センサで計測した歩行データの分析 ◎林 倖生・原  直・阿部匡伸(岡山大)・武本麻美 (岡山大病院)
 
 
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CK-001パーキンソン病重症度推定に向けたインソール型圧力センサで計測した歩行データの分析 ◎林 倖生・原  直・阿部匡伸(岡山大)・武本麻美 (岡山大病院) 
神経系の疾患であるパーキンソン病は,運動障害の一つとして歩行障害を引き起こし,その症状の進行度合いは重症度と呼ばれる指標で表現される.しかし現在,その重症度の推定は医師の主観的評価のみで行われている.そのため,足裏の力のかかり方を計測可能なインソール型圧力センサを用いて取得した歩行データの分析によって特徴を抽出し,定量的に重症度を推定するための方法について検討する.本発表では,臨床研究において取得したパーキンソン病患者と健常者との歩行データの特徴を,その両者の違いについて歩行障害の臨床的特徴から考察する.歩行データから,パーキンソン病患者の歩行障害の一つである「すり足」の傾向が推察された.
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            | CK-002 | モーションキャプチャによる舞踊の「止め」のニューラルネット検出に関する検討 ◎神 優貴・鈴木元樹・塩谷浩之(室蘭工大)
 
 
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CK-002モーションキャプチャによる舞踊の「止め」のニューラルネット検出に関する検討 ◎神 優貴・鈴木元樹・塩谷浩之(室蘭工大) 
舞踊においては,振り付けに区切りをつける「止め」と呼ばれる技術の習得が舞踊全体の質に大きく影響する.特に集団の舞踊では,「止め」のタイミングの同期性が重要となる.本稿では,モーションキャプチャを用いたニューラルネットワークに基づく舞踊における「止め」の検出手法について提案する.提案手法では,モーションキャプチャによって,人の「止め」を含む舞踊のモーションデータを取得する.その後,モーションデータから速度と加速度を算出し,ニューラルネットワークを学習することで「止め」の検出,および提案手法の有効性を検証した. | 
          
            | CK-003 | 新型コロナウイルス(COVID-19)禍におけるオンライン授業や実技を伴う対面授業の工夫―児童栄養学領域と環境学領域に着目して― ○千田眞喜子(花園大)
 
 
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CK-003新型コロナウイルス(COVID-19)禍におけるオンライン授業や実技を伴う対面授業の工夫―児童栄養学領域と環境学領域に着目して― ○千田眞喜子(花園大) 
児童栄養学領域と環境学領域において、新型コロナウイルス (COVID-19)禍でのオンライン授業や実技を伴う対面授業の工夫についてまとめ、その対策を検討した。地域の感染状況、緊急事態宣言に対応し、大学などでは各大学の責任において感染予防の工夫を行っている。配布資料・課題収集に関しては、LMSシステムの利用により、紙類を媒体とした感染の予防と学生のICT能力向上に資することが明らかになった。実習、実験等に関しては、密集を避けるため、作業台当たりの人数削減、測定機器や資料の数の増加及び分散配置等が有効であった。また、対面でのディスカッションの代替としてLMSのコメント共有機能の利用は教育的効果が高いことが示された。 | 
          
            | CK-004 | CRM・デジタルマーケティングを活用した、学生教育の高度化に向けた取り組みについて ○内保光太郎(日本経済大)
 
 
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CK-004CRM・デジタルマーケティングを活用した、学生教育の高度化に向けた取り組みについて ○内保光太郎(日本経済大) 
全世界的なDX(デジタルトランスフォーメーション)の潮流の中で、教育業界においても様々な箇所でデジタル化が進んでいる。これまでの高等教育では、学生全体に対する一様な教育・指導が中心となっていた。一方で、教育機関に求められているのは、学生の個性に合わせた教育であり、一人前の社会人になるための教育である。日本経済大学では、これらの課題を解決すべく、一般的にサービス業界で用いられるCRM(顧客管理システム)及び近年パーソナライズされたマーケティング技術として注目されているデジタルマーケティングの技術融合し、教育分野に応用する。今年度、日本経済大学に導入予定のシステム及び取組みについて紹介する。 | 
          
            | CK-005 | 日本大学経済学部卒業生DBを用いた学修ポートフォリオと就職活動の関連性分析 ○大槻 明(日大)・森林美咲(都築電気)
 
 
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CK-005日本大学経済学部卒業生DBを用いた学修ポートフォリオと就職活動の関連性分析 ○大槻 明(日大)・森林美咲(都築電気) 
リーマンショック直後に大学生の就職状況が悪化したこと記憶に新しく,最近ではコロナの影響で新規学卒者の就職を取り巻く環境は極めて厳しい.このような状況下においては,グランドデザインの一部として大学時代の学びを位置づけ,大学での学びが卒業後にどうつながるかをキャリアデザインすることが極めて重要であると考えられる.ゆえに本研究では,学部生の就活に役立つ知見導出を目的として,独自にアンケートを作成及び実施し,得られたアンケート結果 (142件)を計量アプローチから分析を行うことで,業種の違いによって役に立った授業やゼミ活動にどのような違いがあるのか,もしくは共通性があるのか,といったことを明らかにした. | 
          
            | 教育工学と情報教育 | 
          
            | 8月26日(木) 9:30-12:00 4n会場  座長 中島 誠(大分大)
座長補佐 金丸 隆志(工学院大)
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            | K-001 | メタデータ連携基盤を用いた教育番組における関連コンテンツ提示実証実験の評価 ◎佐藤壮一・小松佑人・藤沢 寛・藤津 智(NHK)
 
 
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K-001メタデータ連携基盤を用いた教育番組における関連コンテンツ提示実証実験の評価 ◎佐藤壮一・小松佑人・藤沢 寛・藤津 智(NHK) 
我々は,放送局が提供している教育番組等のコンテンツを活用することで個別最適化した学びに役立つシステムを検討している.視聴中の教育コンテンツに関連コンテンツを提示する際,コンテンツ同士の関連性を提示することが学びの個別最適化につながる可能性があることがわかっており,関連性の自動推定に向けて「メタデータ連携基盤」を提案している.本稿では実際にメタデータ連携基盤を構築し,関連コンテンツ提示システムを試作するとともに,学生を対象にそれを用いた実証実験を実施し,評価を行ったので報告する. | 
          
            | K-002 | 透過型インタラクティブMRシステム「Cetus:ケートス」の開発と実証実験 ○星野浩司(九産大)・金 大雄(九大)・中村雅之・岩田知彦(マリンワールド海の中道)
 
 
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K-002透過型インタラクティブMRシステム「Cetus:ケートス」の開発と実証実験 ○星野浩司(九産大)・金 大雄(九大)・中村雅之・岩田知彦(マリンワールド海の中道) 
本研究は、地方の科学系博物館を基盤とし、画像解析による骨格標本へのマッチング技術を用いて携帯機器を使った実世界と海中生態の虚像世界を融合させる透過型インタラクティブMRシステム「Cetus:ケートス」を開発、実証実験するものである。本システムでは、HMD形式のARシステムと異なり、大人数の来館者が裸眼でMR表示画面を同時に鑑賞でき、細部まで再現された高精細な3DCG虚像をオーバーラップ表示することで大きな視点の移動を伴うこと無く鑑賞可能となり、体験型学習教材としてより具体的で訴求力の高い教育効果が望めることが実証実験にて検証することが出来た。 | 
          
            | K-003 | 小グループでの協調的プログラミングを活用した小学校プログラミング教育手法 ◎谷村知哉・鈴木雅人・吉本定伸・北越大輔(東京高専)
 
 
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K-003小グループでの協調的プログラミングを活用した小学校プログラミング教育手法 ◎谷村知哉・鈴木雅人・吉本定伸・北越大輔(東京高専) 
プログラミング知識のない児童に対して,協調的プログラミングを適用するような教育手法を提案する.この手法は,文部科学省のプログラミング教育指針に示されたねらいの達成も可能であるように構成する.本手法では,小学校6年生の児童に対し,提示したコードの行う命令内容を個別に推察させ,それをグループ内で議論させることや,議論内容に基づきコードを協力して作成させることで,協調的プログラミングを導入するものである.現在,小学校教員と意見交換しながら改善を進めており,教育手法の概要が確定した. | 
          
            | K-004 | 10キープログラミング教材の機能拡張とハードウェアの変更 ○家永貴史・木室義彦(福岡工大)
 
 
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K-00410キープログラミング教材の機能拡張とハードウェアの変更 ○家永貴史・木室義彦(福岡工大) 
我々は晴眼盲弱を区別しない初学者向けの教材,10キープログラミングロボットを開発してきた.これまでベースとして利用してきた市販ロボット玩具では,Arduinoと専用シールドを追加する必要があり,導入の容易さという点に課題があった.また,プログラミングの言語仕様について,教育現場から追加の要望もあった.今回,市販ロボット玩具のマイコンボード自体をArduino化することで,別途Arduinoや専用シールドを用意せずに,これまでと同様に学べる教材を実現した.このファームウェアの開発と実装方法および,新しい機能追加について発表する. | 
          
            | K-005 | コードパズルを用いたプログラミング的思考過程の時系列解析 ◎伊東大輝・島川博光(立命館大)
 
 
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K-005コードパズルを用いたプログラミング的思考過程の時系列解析 ◎伊東大輝・島川博光(立命館大) 
本研究は,プログラミング教育における理解度をコードパズルにより推定する手法を提案する.昨今,知識を組み合わせる力であるプログラミング的思考力の育成が重要視されているが,現在の教育支援システムの多くはこれを考慮できていない.
 プログラミング的思考を用いて課題を解く過程を評価するには,思考の遷移を考慮する必要があると考えられる.そこで本手法はコードパズルと呼ばれるプログラミングの並び替え問題の解答過程を収集し,時系列解析により理解状況を推定する.
 本研究によって,学習者と指導者はプログラミング的思考力に準じた理解度を知ることができるほか,解析結果から不理解要因を特定し,指導者は新たな指導案を考案できる.
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            | K-006 | 知識ネットワークを用いた高校数学における教科書と学習者の比較 ◎谷口陽聖(同志社大)
 
 
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K-006知識ネットワークを用いた高校数学における教科書と学習者の比較 ◎谷口陽聖(同志社大) 
近年の情報化により,知識を関連付けて学習することで,応用する能力を養うことが重要視されている.しかし,どのように知識を関連付ければよいか不明瞭であるため,本研究では高校数学の教科書と学習者の知識構造を可視化し解析することを目指した.この際に教科書記載の図や数式をシンボル化することで,関連度をより適切に算出できる自然言語処理の手法を提案し,シンボル化の効果を検証した.また,教科書と学習者の知識構造を比較することで,実際に学習者がどのように知識の関連付けを行っているか確認した.以上より,提案した解析手法の妥当性が示せ,教科書の知識構造を利用した学習支援の可能性が示唆された. | 
          
            | K-007 | n連立方程式の解法について ○和田平司・平尾由紀恵・大庭 温人・大庭裕子・真杉 真・池島 洋・加々見 真由美・長野優子・大庭ゆづき(所属なし)
 
 
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K-007n連立方程式の解法について ○和田平司・平尾由紀恵・大庭 温人・大庭裕子・真杉 真・池島 洋・加々見 真由美・長野優子・大庭ゆづき(所属なし) 
n連立方程式の解を求める場合、n個の方程式を導いて、それを行列式で表す。係数の行列をAとして、その逆行列A-1を求める。そしてn個の解を求める。然し、和田、大庭らは、n連立方程式の解を求めるのに、n個の方程式を準備するのでなく、[n/2]≦eg≦nの範囲の方程式egを用意するとn個の値を求める事ができる。(egは方程式での数)
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            | 教育工学とマルチメディア | 
          
            | 8月26日(木) 15:30-17:30 5m会場  座長 島川 博光(立命館大)
座長補佐 磯山 直也(奈良先端大)
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            | K-008 | 単極脳波計を用いた学習時の脳活動に関する考察 ◎守 春道・加藤和夫(東北学院大)・金 恵鎭(日大)・金 義鎭(東北学院大)
 
 
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K-008単極脳波計を用いた学習時の脳活動に関する考察 ◎守 春道・加藤和夫(東北学院大)・金 恵鎭(日大)・金 義鎭(東北学院大) 
 単極脳波計は,従来の脳波計と比べて廉価で装着が容易なため,実環境の応用が期待されている.本研究では,実際の教育現場に単極脳波計を用いて,学習者の理解度を定量的に評価するシステムを開発するために,実験で使用する単極脳波計の特性を調べる.また,実験から得られた結果を通して,単極脳波計の有効性を明らかにする. | 
          
            | K-009 | Interactive Floor Interfaceを用いた教育支援システムの改善 ◎赤坂総司・金丸隆志(工学院大)
 
 
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K-009Interactive Floor Interfaceを用いた教育支援システムの改善 ◎赤坂総司・金丸隆志(工学院大) 
前回の発表において、プロジェクタとセンサを使用したインタラクティブな教育システムを提案した。プロジェクタからの映像は床に投影し、教育用コンテンツを表示するためのフィールドとなり、センサで学習者である学生の動きを取得する。これにより、フィールド内での位置やジェスチャーによって動的に映像が変化し、教育用コンテンツの内容を習得することを目指すものである。しかし、このシステムには静的なジェスチャーのみ認識し、支援内容との関連性が無いという欠点があった。今回の発表ではこの問題を動的なジェスチャーを取り入れることにより改善する。 | 
          
            | K-010 | MI(多重知能)理論に基づく中学生向け英語教育システムのプロトタイプ開発 ○中本 毅・中島 誠(大分大)
 
 
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K-010MI(多重知能)理論に基づく中学生向け英語教育システムのプロトタイプ開発 ○中本 毅・中島 誠(大分大) 
人間には8種の知能があるとするMI(多重知能)理論の応用は,ICTの活用による「教育の個別最適化」を志向する近年の教育DXにおいて重要な役割を果たすと考えられる.しかしながら,実際に,ICTを活用して学生の学修を促進するために,MI理論がどのように役立てられるかについての研究は十分ではない.本稿では,日本の中学生向けに,教室で1人1台のタブレット端末を用いて個別学修する場面を想定して,MI理論に基づく英語教育システムのプロトタイプをデザインし,今後開発するシステムの要件定義を行う.また,教育効果を測るためのデータ収集方法やその評価手法を検討する. | 
          
            | K-011 | アノテーション付き手指輪郭線画像を生成するための3DCGカラーグローブ ○藤嶋教彰・弓場友之助(松江高専)
 
 
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K-011アノテーション付き手指輪郭線画像を生成するための3DCGカラーグローブ ○藤嶋教彰・弓場友之助(松江高専) 
手と指の輪郭線情報には手形状を知るための手掛かりが多く存在する。それをとらえやすくする手段として屈曲指を含む手指の輪郭線画像を深層学習させることで輪郭線の特徴を教示する方法がある。この方法をジェスチャ認識に応用する場合,関節角度情報を持つ手指輪郭線画像が必要であり,それを作る材料として3DCGカラーグローブ画像が必要となる。そこで,本研究では3DCGカラーグローブモデルと、それを用いた手指輪郭線画像生成アルゴリズムを開発した。手指輪郭線画像生成の成功率を調査した結果,10°刻み19パターンの回旋状態において,手形状32パターンの平均生成成功率が99.1%となった。 | 
          
            | K-012 | 固定物のみからなるメタAR空間構築のための可動物検出手法の試作 ◎安江洸希・大囿忠親・菊地真人(名工大)
 
 
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K-012固定物のみからなるメタAR空間構築のための可動物検出手法の試作 ◎安江洸希・大囿忠親・菊地真人(名工大) 
AR空間と仮想空間との間での双方向でのインタラクションを可能とする空間であるメタAR空間の構築において,現実空間の3次元スキャンにおける椅子やドアといった可動物の取り込みに関する課題がある.本研究の目的は,汎用のタブレット端末を用いて,現実の可動物を仮想空間内でも可動物として容易に扱えるようにするための手法を開発することである.本稿では,可動物検出において,可動物を含まない3次元モデルと可動物を含む3次元モデルを比較する際の処理について述べる. | 
          
            | 視覚・聴覚障がい者支援 | 
          
            | 8月27日(金) 9:30-12:00 6n会場  座長 小森 智康(NHK)
座長補佐 宮城 愛美(筑波技術大)
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            | K-013 | 聴覚障害者を対象とした弾き歌い支援システム ◎黒川礼人・土江田織枝・山田昌尚(釧路高専)
 
 
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K-013聴覚障害者を対象とした弾き歌い支援システム ◎黒川礼人・土江田織枝・山田昌尚(釧路高専) 
本研究は聴覚障害者が幼稚園・保育園の教員資格取得のために必要な弾き歌いを支援するシステムの開発を目的としている.聴覚障害者のなかには幼稚園・保育園の教員資格取得を目指す人が毎年一定数いる.幼稚園・保育園の教員資格試験には弾き歌いがあるが,聴覚障害者は自分の声が聞こえないため弾き歌いが資格試験の難易度を高くしているのが現状である.本システムでは演奏者が歌った音高を電子キーボードのLEDに表示させることで視覚から情報を取り入れフィードバックすることを狙いとしている. | 
          
            | K-014 | スピーカアレイを用いた視覚障害者への情報提示装置:直線・曲線の認識変化 ◎奥宮瑞貴・森雄一郎(高知大)
 
 
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K-014スピーカアレイを用いた視覚障害者への情報提示装置:直線・曲線の認識変化 ◎奥宮瑞貴・森雄一郎(高知大) 
本研究では,視覚障害者への新たな学習支援環境の構築を目指し,二次元のアレイ状に配置したスピーカ上で音を移動させることで図形の形状や動的情報を伝達するデバイス (スピーカアレイ)の開発を行う.そして,以前報告した“スピーカアレイを用いた視覚障害者への情報提示装置の提案”から,「各スピーカの提示時間の長短によって,被験者が想像する軌跡の曲率の認識が変わる」という仮説を検証することを目的として本実験を行った.実験の結果,提示時間が長くなるにつれて直線としての認識率が高くなり,逆に曲線としての認識率が低くなった.従って,動的情報提示に重要となる提示時間が軌跡の曲率の認識に影響を与えることがわかった. | 
          
            | K-015 | レーザ網膜投影で電子白板の情報を視認させる弱視学生のための合理的配慮 ○巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・森野誠治・鈴木 誠(QDレーザ)
 
 
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K-015レーザ網膜投影で電子白板の情報を視認させる弱視学生のための合理的配慮 ○巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・森野誠治・鈴木 誠(QDレーザ) 
晴眼学生と弱視学生との一斉授業において,弱視学生は文字や事物が見え難いために個々の視認状況をどのように補償するかが問題となっている。本研究は,弱視学生に対する電子白板やWeb会議ツールを用いた学習支援を扱っており,このような情報配信はコロナ禍での遠隔授業にも適している。具体的には,最近開発された網膜上に直接,照射画像を投影できるレーザ網膜走査技術(ビジリウムテクノロジー)を用いることで,電子白板の板書情報を加工することなしに,弱視学生自身が最も視認しやすい視覚情報で提示することを目的としている。更に,晴眼と弱視を区別することなしに臨場感のある一斉授業を行うことで,合理的配慮に基づく集団教育を目指す。 | 
          
            | K-016 | 触力覚を伴う擬似仮想オブジェクトの触察による形状認識での視覚障碍者の脳活動について ○巽 久行・市川涼介・小林 真・関田 巌(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)
 
 
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K-016触力覚を伴う擬似仮想オブジェクトの触察による形状認識での視覚障碍者の脳活動について ○巽 久行・市川涼介・小林 真・関田 巌(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大) 
本研究は,視覚障碍者にオブジェクトの形状を理解した行動認識を行わせること,即ち,晴眼者が視覚で行うオブジェクト認識を,感覚代行機器による触知技術を用いることで視覚障碍者自身がオブジェクト認識を行えるような支援手段を開発することを目標としている。一般にオブジェクトの形状情報は言語化が難しく,例え言語化ができても聴覚による一次元的な情報伝達だけでは理解が困難で,二次元的・三次元的な認識意識の拡充が必要となる。本報告では,触力覚を感じる擬似仮想オブジェクトを作成し,それを触察することで視覚障碍者が形状を理解できているか否かを検討しており,その際に,形状認識における脳活動の追跡は意味を持つのか,また,活性化する脳部位はどの辺りかを考察する。 | 
          
            | K-017 | 深層学習を利用した盲ろう者向け自動要約筆記システムの提案 ◎市川涼介・村田勇樹・堀江則之・巽 久行(筑波技術大)
 
 
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K-017深層学習を利用した盲ろう者向け自動要約筆記システムの提案 ◎市川涼介・村田勇樹・堀江則之・巽 久行(筑波技術大) 
本報告は,盲から後にろうになった(盲ベースと呼ばれる)盲ろう者への触覚刺激によるコミュニケーションを考察している。聴覚障害の情報保障に要約筆記(発話内容を文字化する際に要約して筆記する)があるが,視覚で情報を取得できる聴覚障害者と,触覚にて(指点字など)情報を取得する盲ろう者とでは,要約筆記に含む情報量や理解への調整が異なることから,盲の知識を持った要約筆記者が付くことが多い。本報告は視聴覚障害専門の要約筆記者が付かなくとも,盲ろう者との情報保障を可能とするシステムを提案する。具体的には盲を考慮した要約筆記の過程で,音声認識や文章の整形,話し言葉から読み言葉への変換,盲ろう者が利用する媒体での情報伝達ができるまでの,一連の情報保障機能を検討し深層学習にて実装する。 | 
          
            | 移動支援・計測とマルチメディア応用 | 
          
            | 8月27日(金) 13:10-15:40 7n会場  座長 酒向 慎司(名工大)
座長補佐 細野 美奈子(産総研)
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            | K-018 | 電子透かしのためのパイロット信号による拡大率の推定 ◎河野綸華・川村正樹(山口大)
 
 
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K-018電子透かしのためのパイロット信号による拡大率の推定 ◎河野綸華・川村正樹(山口大) 
離散フーリエ変換(DFT)ドメインに透かし情報を埋め込む場合,拡大率によらず同じ係数から透かし情報を推定することができる.しかしながら,DFT係数の値は拡大率に応じて変化してしまう.よって,拡大率が推定できれば幾何攻撃に強い電子透かし法になる.そこで,拡大率を推定するためにパイロット信号を同時に埋め込む方法を検討した.パイロット信号の歪みによって拡大率を推定でき,DFTドメインを用いた電子透かし法において誤りなく透かし情報を推定できる可能性について報告する. | 
          
            | K-019 | 学習済AIを用いた視覚障碍者歩行支援アプリの試作 ○村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・太田友三子(日本薬科大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
 
 
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K-019学習済AIを用いた視覚障碍者歩行支援アプリの試作 ○村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・太田友三子(日本薬科大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大) 
 本研究は、学習済みA Iと小型カメラを用いて視覚障碍者の歩行を支援することを目標とする。視覚障碍者の歩行問題の一つに、視覚障碍者は目標に向かい真っ直ぐ歩くことが難しく本人は真っ直ぐ歩いているつもりでも左右に外れて進んでしまう問題がある。このため、電車のホームから落ちるなどの事故が後を絶たない。そこで、本研究では,視覚障碍者が目標に向かい真っ直ぐ歩けるようにするため、手に持った小型カメラで進行方向を撮影し、その映像から学習済みA I を用いて進行方向にある物を認識し音声で視覚障碍者に提示する。提示された物の中から進行方向の目標となる物を決めてもらい、歩行中のカメラ画像から目標とのずれを検出し、音声で利用者にずれと進行方向を指示し目標に向かい真っ直ぐ歩けるよう支援を行う。 | 
          
            | K-020 | 視線・顔向き情報に基づいた電動車いす操作インタフェースの開発 ◎比嘉 聖・山田孝治(琉球大)・神里志穂子(沖縄高専)
 
 
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K-020視線・顔向き情報に基づいた電動車いす操作インタフェースの開発 ◎比嘉 聖・山田孝治(琉球大)・神里志穂子(沖縄高専) 
近年,肢体不自由者の多様性に応じて様々なユーザインタフェースの開発が行われている.脳波を用いた電動車いす操作技術の開発や特定の音声コマンドで操作可能な音声認識電動車いすの研究などが行われており,手法の一つとしてインタフェースに使用者の視線を用いる試みがあるが,探索のための無意識的な眼球運動も入力操作として扱われてしまう.そこで,本研究は注視時間と視線・顔情報基づいた視線・顔向き動作識別手法を考案し、ユーザの「自然な視線・顔向き動作」で操作可能な電動車いすの開発を行う.
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            | K-021 | (講演取消) | 
          
            | K-022 | 寝具上における体動検出を目的とした静電気センサー ◎佐々木克己・鈴木 郁(法大)
 
 
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K-022寝具上における体動検出を目的とした静電気センサー ◎佐々木克己・鈴木 郁(法大) 
ベッド上における体動検出は、睡眠状況の客観的な把握や離床予兆の検出に役立つ。本研究では、身体へ取り付ける、監視する等のデバイスなしに体動検出を行う方法として、寝具との摩擦で生じた静電気を検出する方法を提案する。ベッド設置型静電気センサーにより、人体(衣類)やシーツとの摩擦による誘導電流の発生、それに伴う、シーツ・マットレス上の帯電量の変化を測定することで、ベッド上における体動を検出し、それに伴う睡眠状況の把握を行った。 | 
          
            | K-023 | 体力データ測定・記録支援システムの試作と評価 ◎金沢和樹・松﨑博季・竹沢 恵・真田博文(北海道科学大)
 
 
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K-023体力データ測定・記録支援システムの試作と評価 ◎金沢和樹・松﨑博季・竹沢 恵・真田博文(北海道科学大) 
社会の高齢化進行に伴いリハビリテーションを必要とする人の数が増加している一方,介護分野でリハビリテーションを実施する人員の不足が懸念されている.このことから,この種の業務効率化が求められている.北海道S市でデイサービスを提供しているA社では,その通所者に対して様々な個別運動メニューを提供している.しかし,個別運動メニューを作成するにあたっては複数項目にわたる体力測定が必要となっており,測定や記録が大きな負担となっている.現在,測定者の負担となっている作業のうち,体力の測定・記録部分の作業効率化を目的としたWebアプリケーションの開発を進めている.本報告ではその過程と現状を報告する. |