連続セミナー2026「実世界に広がるAI:情報技術の融合と社会展開」

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第11回【11月27日(金)13:00-16:00】 ※オンライン開催(Zoomウェビナー)

量子イノベーション活用の最前線─社会実装への挑戦─


気候変動やエネルギー危機、食料・医療・物流・人材不足など、現代社会は複雑に絡み合った課題に直面しています。こうした課題に対し、量子コンピュータは、従来技術では困難だった大規模最適化や高精度シミュレーションを可能にする新たな手段として期待されています。一方で、技術成熟度や運用コスト、専門人材、制度・ガバナンス、社会受容性など、社会実装に向けた壁も明らかになりつつあります。本セミナーでは、量子計算を社会課題解決へと結び付けるために、どのように導入し、課題を乗り越え、公共価値として定着させていくのかを、具体的な視点から考察します。

※本セミナーは、配布資料とアーカイブ配信をご提供予定です。

  • [13:00-13:05]オープニング

    斎藤 彰宏
    斎藤 彰宏(日本アイ・ビー・エム株式会社 シニア・コンサルタント、アーキテクト)

    【略歴】1995年日本IBM入社。長野オリンピックプロジェクトへの参加後、アーキテクト・コンサルタントとして、企業および官公庁のシステム設計・実装に従事。情報処理学会 論文誌委員(2018–2022)、デジタルプラクティス主査(2022–2026)、技術応用担当理事(2025–)。
  • [13:05-13:35] Session1「量子コンピュータ実用化に向けた挑戦と未来展望」

    嶋田 義皓

    本講演では,量子コンピュータの実用化に向けた課題と展望を,ビジネスモデル,ユースケース,技術の三つの観点から俯瞰する。量子コンピュータは新たな計算パラダイムとして期待される一方,性能制約や高コスト,明確な需要の不在といった課題により,事業化は依然不透明である。特にIDC事業者の視点では,クラウドサービスとして安定的かつ経済的に提供可能な形を構築することが実用化の鍵となる。また,量子優位性が発揮される問題設定の特定や,ハイブリッド計算環境の構築なども重要である。これらの課題を踏まえ,本講演では量子技術と社会ニーズの接点を探り,持続可能なエコシステム構築に向けた現実的な道筋を提示する。

    嶋田 義皓(ソフトバンク株式会社 プロダクトR&D本部 量子技術統括部 量子情報技術部 部長代行)

    【略歴】博士(工学、公共政策分析)。東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。2008年より日本科学未来館で科学コミュニケーターとして展示解説や実演・展示企画に、2012年より科学技術振興機構(JST)戦略研究推進部でIT分野の研究プロジェクトの立案・管理・推進などの業務に従事。2017年からJST研究開発戦略センター(CRDS)フェローとして量子コンピュータやAIを中心とする情報科学分野の国内外の技術動向の調査・分析ならびに研究開発戦略・科学政策の立案に従事。2024年9月よりソフトバンク株式会社先端技術研究所にて量子コンピュータの実用化・商用サービス化のための研究開発に従事。2026年4月より現職。
  • [13:35-14:05] Session2「ポストVQE時代に向けた量子アルゴリズムと計算科学の展望」

    西田 靖孝

    近年、量子コンピュータと大規模計算機を組み合わせた計算基盤の発展に伴い、量子アルゴリズム研究は小規模実証中心の段階から、より実用的かつ大規模な計算手法へと移行しつつある。また、誤り訂正技術や量子ビット数の拡大が進む一方で、実用化に向けた課題や限界についても明らかになりつつある。本講演では、従来の変分量子アルゴリズム以降の新たな量子計算手法について、弊社での取り組みを交えながら紹介する。さらに、量子機械学習を含む近年の研究動向や産業応用の可能性を概説し、次世代量子技術がもたらす計算科学の将来像について議論する。

    西田 靖孝(株式会社東芝 総合研究所 マテリアルズ&フロンティア研究センター トランスデューサ技術研究部 研究主務)

    【略歴】 博士(理学) 大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。 2007年より東芝研究開発センターで主に計算科学業務に従事。 2025年より東芝総合研究所で量子技術開発業務に従事。 日本物理学会、応用物理学会会員。
  • [14:05-14:35]Session3 「量子技術のもたらす未来社会へのインパクトと課題」

    寒川 哲臣

    量子技術は量子コンピュータに代表されるように、もし実用化されれば従来のデジタルコンピュータでは実効的に解けない問題を扱えるという理由から世界中で様々なアプローチで活発に研究されているが、一方で、量子技術はコンピュータ応用だけでなく通信や計測分野においても従来の限界を打ち破る大きなイノベーションが期待されている。量子コンピューターに関する取り組み状況等は他の講演者が詳しく述べるであろうことから、本講演では、私がプログラムディレクターとして社会実装に向けて推進している内閣府SIP3量子課題における量子セキュリティ・ネットワークおよび量子センシング分野での研究開発の現状と今後の課題について解説する。また量子技術の産業化に向けた産業界を中心とした取り組みについても触れる予定である。最後に、現在、シリコンバレーの研究所に所属していることから米国での最近の様子も紹介することとしたい。

    寒川 哲臣(NTT Research, Inc., Physics & Informatics Laboratories, Director & Senior Vice President)

    【略歴】1991年、東京大学大学院電子工学専攻博士課程修了(工学博士)。同年、NTT基礎研究所 入社。1999年、ポール・ドルーデ研究所(ドイツ) 客員研究員。2013年、NTT物性科学基礎研究所 所長。2014年、東京大学生産技術研究所 光電子融合研究センター(現情報・エレクトロニクス系部門)客員教授。2018年、NTT先端技術総合研究所 所長。2022年、同 常務理事 基礎・先端研究プリンシパル。2023年、内閣府SIP3量子技術課題プログラムディレクター兼務。2026年5月より現職。
  • [14:35-14:40]休憩

  • [14:40-15:40]座談会

    嶋田 義皓
    嶋田 義皓(ソフトバンク株式会社 プロダクトR&D本部 量子技術統括部 量子情報技術部 部長代行)




  • 西田 靖孝(株式会社東芝 総合研究所 マテリアルズ&フロンティア研究センター トランスデューサ技術研究部 研究主務)




  • 寒川 哲臣(NTT Research, Inc., Physics & Informatics Laboratories, Director & Senior Vice President)
  • [15:40-15:58]QA

  • [15:58-16:00]クロージング

    斎藤 彰宏
    斎藤 彰宏(日本アイ・ビー・エム株式会社 シニア・コンサルタント、アーキテクト)

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