連続セミナー2026「実世界に広がるAI:情報技術の融合と社会展開」
第3回、第4回【7月15日(水) 10:00~16:00】 ※ハイブリッド開催
終日開催のため、チケットは2枚ご購入ください。
AIエージェントの現在地と展望
~技術発展、産業創出、そして信頼される社会実装へ~
生成AIの急速な発展と普及を経て、AIは「回答するツール」から自律的に計画・行動する「エージェント」へと変貌しつつある。これは単なる効率化にとどまらず、働き方やビジネスの形態、人間とAIの関係性に大きな変化をもたらし得る。本セミナーでは、AIエージェントの技術動向と社会的・産業的な価値から、懸念されるリスクや人間心理・社会受容面の課題まで、多面的に話題を取り上げて論じる。
※本セミナーは、配布資料とアーカイブ配信をご提供予定です。
全体司会:福島 俊一(国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー)
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[10:00-10:05]オープニング
伊藤 孝行(京都大学 情報学研究科 教授)
【略歴】京都大学大学院情報学研究科教授.2000年名工大大学院博士後期課程修了.博士(工学).JSPS特別研究員.2001年北陸先端大助教授.2003年名工大助教授.2014年名工大教授.USC,ハーバード, MIT客員研究員(2002,2008).最先端次世代研究開発プログラム,JSTさきがけ研究員,JST CREST,AAMAS2013 PC chair,IFAAMAS理事.JSPS賞,文部科学大臣表彰科学技術賞(2027,2013),文部科学大臣表彰若手科学者賞,日本ソフトウェア科学会論文賞,IPA未踏ソフトスーパークリエータ,情報処理学会長尾真記念特別賞, IJCAI 2027,2020 Local -
[10:05-10:50]Session1「AIエージェント研究の過去・現在・未来」

AIエージェントが注目されている。エージェントに関する研究の歴史はAIの研究の歴史そのものであるが、近年の「AIエージェント」という場合、LLMの利用が前提とされている。LLMによって自然言語によるコミュニケーションや、ある程度人間よりは効率的な推論やプランニングが可能になったことで、実世界で動作する「一人一つのエージェント」が実現されつつある。最も重要な点は、今後人のあらゆる意思決定にエージェントが関与する可能性があるという点である。将来的は、AIエージェントと人の協働が実現され、全く新しい経済システムや社会システムが実現する可能性がある。
伊藤 孝行(京都大学 情報学研究科 教授)
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[10:50-11:35]Session2「AIのフロンティア - エージェントの視点から」

大規模言語モデル(LLM)は、質問に答えるシステムから、外部ツールを駆使し環境と相互作用しながら複雑なタスクを遂行するAIエージェントへと進化しつつある。近年では、LangChainやDifyに代表される「人間が手順とツール連携を設計するパイプライン型のシステム」に加え、Claude CodeやComputer Using Agentのように「自ら計画・実行・修正を重ねる、より自律性の高いシステム」が登場している。さらに、cotomi Actのように「人間の操作や判断から学習し、現場に適応しながら能力を高めていく新たなタイプのエージェント」も現れ始めている。本講演ではLLMからAIエージェントへと至るこの流れを概観し、その進展を支える主要な技術的ブレークスルーを論じる。
小山田 昌史(日本電気株式会社 ナレッジサイエンス研究所 主席研究員)
【略歴】2013年筑波大学大学院システム情報工学研究科博士前期課程修了。博士(工学)。日本電気株式会社(NEC)において生成AI基盤研究のグループ技術統括。大規模言語モデル、エージェント型AI、推論モデル、大規模データベースの研究に従事。人工知能学会 全国大会優秀賞 (2016)、情報処理学会 山下賞 (2019)、情報処理学会論文誌 データベース 優秀論文賞 (2021) など受賞。 -
[11:35-12:45]休憩
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[12:45-13:30]Session3「エージェント経済圏の勃興」

多くの有識者から「エージェントが経済主体となる経済圏の勃興」が叫ばれ始めている。
本講演では
・AIエージェントの進化がエージェント経済圏へと発展していく段階論
・エージェント経済圏の重要なイネイブラーの一つである自動交渉技術の紹介
・エージェント経済圏におけるエコシステムの予想図
・エージェント経済圏で新たに生まれる情報流通産業への取り組み
・エージェント経済圏の健全な発展のために対処が必要な課題
について概観する。
森永 聡(日本電気株式会社 研究開発部門 上席主席研究員)
【略歴】
平成6年4月NEC入社。耐故障システムの研究開発に従事。平成12年1月~平成20年3月金融(監督)庁出向/兼務 課長補佐国際課課長補佐、銀行一課特別研究員として、銀行のリスク規制制度の設計と実施を担当。平成28年1月~令和6年3月産総研 NEC-産総研人工知能連携研究室兼務 副連携研究室長平成27年4月~現在NEC研究開発部門 上席主席研究員機械学習・自動交渉技術等の開発と事業化を推進。令和3年10月〜現在 自律調整SCMコンソーシアム兼務 理事長 -
[13:30-14:15]Session4「AIエージェントのリスク・品質管理(仮題) 」
大岩 寛(産業技術総合研究所)
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[14:15-14:25]休憩
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[14:25-15:10]Session5「AI時代の人間関係をどう設計するか」

情報技術、とりわけ対話型AIは急速に普及し、人とAIがいかに共生するのかが改めて問われています。近年の研究は、予測技術や対話型AIが利便性を提供する一方で、幸福度や人間関係に負の影響を及ぼしうることを示唆しています。本講演では、こうした知見を概観した上で、講演者がこれまでに取り組んできたメンタルヘルスやウェルビーイングに関する研究を紹介し、AIの影響が、技術の性能だけでなく、AIの結果を「誰に」「どのように」提示するかによって大きく異なることを示します。これらの議論を通じて、AIと人の関係性をデザインすることの重要性について議論します。
山下 直美(京都大学大学院 情報学研究科 教授)
【略歴】 2001年京都大学大学院情報学研究科修士課程修了,同年 NTT 入社.2006 年京都大学大学院情報学研究科博士課程修了.博士(情報学).現在,京都大学情報学研究科 教授.ウェルビーイングの向上,インクルーシブな社会の実現に向けた情報技術の研究開発に従事.長尾真記念特別賞受賞 (2011),情報処理学会フェロー.ACM SIGCHI Vice President,CHI 2025 General Co-chair, CSCW 2022 Paper Co-chair等を歴任.TOCHI Associate Editor,情報処理学会理事,日本学術会議連携会員,JSTさきがけ「共生AI基盤」領域研究総括等を兼任. -
[15:10-15:55]パネル討論
モデレータ:福島俊一(科学技術振興機構) -
伊藤 孝行(京都大学)
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小山田 昌史(日本電気株式会社)
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森永 聡(日本電気株式会社)
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大岩 寛(産業技術総合研究所)
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山下 直美(京都大学)

