第2回情処ウェビナー

  • 誰一人取り残さないために情報技術が果たす役割

    開催:2021年5月28日(金)11:00〜12:00[会員・非会員問わず参加無料]

    講師:浅川 智恵子(IBM T. J. ワトソン研究所/カーネギーメロン大学/日本科学未来館)

    【講演概要】
    情報技術は視覚障害者の生活を大きく向上してきました。点字書籍はデジタル化されたことで、ネットでの共有と点字ピンディスプレイや点字プリンタでの出力が可能になりました。インターネットへの音声アクセスにより、自立して情報を入手することができるようになりました。スマートフォンにより情報へのアクセスだけでなく身の回りの機器の操作まで可能になってきました。スマートフォンや建物に埋め込まれたセンサー・発信機により場所や周囲の環境を認識して安全に移動できる世界が開けつつあります。近い将来一人で観光を楽しんだり、ウィンドウショッピングやレストラン探しなどの街歩きも可能になるかもしれません。まさに情報技術は不可能を可能にしています。この講演では視覚障害をもった研究者という立場から、これまで情報技術がどのように生活の質を向上してきたか、デモンストレーションを交えて実例をご紹介します。また、現在研究中の視覚障害者のためのナビゲーションアプリNavCogとナビゲーションロボットAIスーツケースも紹介します。視覚障害者がパンデミック環境下で直面している課題についても考えます。最後に、新たな技術の社会実装を促進し、アクセシブルでインクルーシブな世界を実現するために情報処理学会が果たすべき役割について考えます。

  • 浅川 智恵子

    【講師紹介】
    1985 年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。以来、同社東京基礎研究所でアクセシビリティの研究開発に従事。1997 年、世界初の実用的な音声ブラウザ「ホームページ・リーダー」を開発、世界の視覚障がい者がインターネットにアクセスする基礎を築いた。2004 年東京大学工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。2009 年、日本人女性で初めてIBM 技術者の最高職位であるIBM フェローに就任。2014 年秋よりIBM フェロー兼カーネギーメロン大学客員教授として米国に赴任。2021年4月に日本科学未来館館長に就任。リアルワールド(実世界)アクセシビリティの研究開発に取り組む。これまでの主な受賞は、紫綬褒章、Women In Technology International 女性技術者殿堂入り、全米発明家殿堂入り、全米盲人協会ヘレンケラーアチーブメント賞など。 情報処理学会正会員。

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