抄録
O-040
客観データを用いた健康行動を動機づける要因の定量表現への洗練
高垣雄大・島川博光(立命館大)
本研究では,健康増進に向けた運動の推奨のため,非負値行列因子分解(NMF)を用い客観的データで主観的推定の精度を高め,ユーザごとの動機付け要因を推定する手法を提案する.
動機付け要因は既存のアンケートによって推定することができるが,その回答は客観性を保つことが難しい.
本手法では,少数のアンケート結果でNMFの初期値を得る。
客観的なデータとしてユーザが運動に従事しているときの時間,回数,負荷を取得する.取得されたデータを説明できるように,NMFの因子を学習し,これを正確な動機付け要因の度合いとする.
実験から,ウェアラブル機器で取得したデータは,客観性の高い動機付け要因の推定を可能にすることが示唆された.