抄録
O-035
マタニティ・母子の見守り監視機能の検討
野口裕之介・皆月昭則(釧路公大)
産科医療機関の集約化にともない,地方における産科医療機関の数が減少している.そのため北海道の道東地方におけるマタニティ(妊婦)は病院受診の際に長距離移動をともなう通院をしている.本研究では,スマートフォンのGPS機能で取得される位置情報データ(以下,位置情報データ)を処理することによって,マタニティ・母子の見守り監視機能を研究開発した.本研究の着目点は,位置情報データ(時刻・緯度・経度の数値データ)を機械学習させ,異常を類推判定し導出したことである.開発したアプリケーションは,マタニティ・母子の移動時において,異常が予見導出された場合に,パートナーおよび家族へ通知し,安否確認するための気づき支援をすることである.