抄録
O-032
災害時の避難所における情報導出に関する研究
◎石黒銀河・皆月昭則(釧路公大)
近年、スマートフォンの普及により、災害発生後の情報源のひとつとしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が用いられるようになった。既存のSNSは、個人が手軽に情報を発信・検索ができる一方で「真偽がわからない情報の拡散」、「検索内容に被災地域で必要とされない情報が混同してしまう」などの問題点がある。本研究では、各避難所の被災者のみが利用できる掲示板について、情報共有の観点から、システムを検討した。本システムはスマートフォンとクラウド技術・QRコードを用いて、情報提供者・取得者を避難所内の被災者と避難所管理者に限定することで、既存のSNSに比べ信頼度が高い情報を共有できるという仮説を導出した。