抄録
O-028
弁証法論理学の生成構造
高原利生(所属なし)
形式論理と文法の中間の、完全で最もシンプルな論理学をゼロベースで作ることを試みる。
この論理学は、次の要件を満たすものだ。1.対象の要件:「過去の像、未来の像等も含めた現にあるもの=事実」を漏れなく扱えること。2.論理の要件:事実の認識と変更を、漏れなく単純に正確に扱えること。
論理学を作るということは、「全ての対象についての全ての論理の体系的網羅」という役割、機能を持つ構造を作ることである。これは、大きな「機能と構造の矛盾」を解く問題である。
歴史と論理の一致という弁証法の「仮説」をもとに新しい世界観を構築し本に書いた。同様に、思考は、有史以来の思考の歴史と同じ構造を持つ。そこで、思考の歴史から論理学を生成することを目指す。