抄録
O-017
マルチGPUクラスタを用いた計算機合成ホログラム高速計算システムのクラウド化への検討
鈴木康平・三宮廣海(高知大)・中山弘敬(国立天文台)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)・高田直樹(高知大)
電子ホログラフィは,「究極の3Dテレビ」になるものと考えられている.計算機合成ホログラム(CGH)の計算が膨大であることが大きな課題となり未だ実現していない.これまで,CGH計算高速化の研究は盛んに行なわれてきた.しかし,システムの構築,特に,プログラムの最適化については容易とはいえない.そこで,本研究では,CGH計算資源を有効に活用することを目的として,マルチGPUクラスタによるCGH高速計算システムのクラウド化を検討した.最終的に,1920×1024の解像度を持つバイナリCGHによるリアルタイム三次元動画再生に必要なネットワークの速度を検討した.その結果,約60Mbpsの通信速度があれば実現可能であることがわかった.