抄録
O-010
内省の具体度による健康行動の改善予測手法の提案
森 拓也・島川博光(立命館大)
近年,生活習慣病患者が増加している.その対策として運動の継続があげられる.
本研究では健康のための運動の計画と内省が,運動の継続に繋がると仮定する.
仮定が正しいことを検証するために,内省が書かれた日記の具体度と翌日の健康行動の関連を調べた.
日記の品詞や単語を説明変数とし,翌日の運動が満足いくものかどうかを識別するモデルをロジスティック回帰分析で生成した.
個人ごとのモデルの正解率で最も高い値0.8であったため,ある程度識別が可能と言える.
また説明変数の偏回帰係数の重みが異なった.これにより,日記を具体的に記述すると翌日の運動が改善されることがわかった.毎日の運動が改善されることで運動の継続が期待できる.