抄録
O-009
浅い眠気のモデル予測制御によるオフィスでの生産性向上の実証
向後卓磨・辻川剛範・木内幸浩(NEC)・西野 淳・橋本 哲(ダイキン工業)
オフィスワーカーの生産性を向上させる空調・照明を用いた浅い眠気のモデル予測制御を,総務系業務を行う事務所の一部署に適用する実証試験を実施した.25名の部署における月次の総労働時間について本モデル予測制御による削減効果を測定したところ,2週間の制御適用で1.3%,3週間の制御適用で2.4%の削減率が実測された.また,このときの快適性についての執務者の主観評価は本モデル予測制御を行わない場合と同程度となっており,快適性を損ねることなく労働時間の削減を実現したことを確認した.