抄録
O-008
景気変動を考慮した労働時間制度の評価について
井利友規・能上慎也(東理大)
近年、働き方改革をはじめとした働く人の立場・視点からの労働環境改善への取り組みが活発になりつつある。筆者らはこれまで、みなし労働時間制やフレックスタイム制を取り入れた企業の従業員1人当売上高を用いた労働時間制度の導入効果の検討を行った。これらの労働時間制度導入企業について、労働時間制度導入の効果の有無は、企業によりさまざまであった。今回は、新たな業績の指標を用いて労働時間制度の効果をさらに検討し、景気による業績変動を考慮に入れた補正をかけて分析を行うことで、現在そしてこれからの時代に求められている企業・働く人にとって相応しい働き方とはどういったものであるのかを考察する。