抄録
O-005
位置情報の可視化によるAED設置場所の気づきアプリケーションの開発
清水康平・森澤勝明・石黒銀河・皆月昭則(釧路公大)
国内では, 公共施設や大規模商業施設などにおいてAED (自動体外式除細動器) の設置が推進されている. AEDは, 突然, 心臓が止まってしまった人の心臓に電気ショックを与え, 正常な心臓の動きを再開させるための医療機器である. 一般の人々にも操作できるよう設計されており, 救急現場でAEDを使った迅速な救命活動を開始することができる. しかし, AEDが設置されていても, 救助を試みる人がAEDの設置場所を知らなければ, 救命活動を開始することができない. 本研究では, ビーコンと呼ばれる, スマートフォンとの距離を電波強度によって測定できる発信機を用いたアプリケーションを開発した. このシステムは, 建物内での位置情報を可視化し, 緊急時にアプリ利用者へAEDの設置場所を報知または気づかせることが可能である. 広い建物内を想定した公共施設で, 本アプリケーションの有用性を検証した.