抄録
O-002
Wi-Fiセンサを用いた甲府市中心市街地の訪問者数と流れの推定
並木 純・豊木博泰・亀田凌佑・玉田 拓・渡辺喜道(山梨大)
Wi-Fiプローブリクエストパケットを採取し,得られたデータをサーバへ定期送信するとともにセンサを遠隔モニタするシステムを構築した.甲府市が年3日間実施している人員による中心市街地歩行量調査と同じ20地点に設置し2018年9月より継続観測している.パケットデータから地点通過者や地点間移動者数を推定するために,歩行量調査との比較を行った.パケットデータには車からのものが混在し交通量の影響を受けることやセンサ設置位置による取得範囲の差異など地点固有の要素が存在するが,それらの差異は一般化混合線形モデルにより吸収できることが分かった.得られた成果を可視化し,関係者へ提供するシステムを併せて構築した.