抄録
N-002
深層学習と語彙分析を用いた高精度な拓本文字認識の実現
YUXI CHEN・ZHIYU ZHANG・冨山宏之・孟  林(立命館大)
拓本は中国古代文献として大量な潜在的な知識が含まれ、歴史、政治、文化などの研究
に対して非常に重要である。近年、深層学習は物体認識分野において、大きな貢献を果た
すことにより、古代文献の認識に貢献できると考えられる。しかし、学習データの不足、
劣化、多書体などの問題がある。本研究では、深層学習と統計的な手法を用いて、これら
の問題を解決し、高精度な拓本文字の認識を目指し、文化遺産の保存と整理に貢献する。
詳細について、深層学習を用いて拓本の認識を行い、確信度の高い文字を確定し、確信度
の低い部分が拓本文章中の単語出現頻度とその相関性を基づいて、深層学習の認識結果を
補正することにより、高精度の認識を実現する。