抄録
M-042
慣性センサを用いた車いすバスケットボールにおける漕ぎの検出と分析
長谷川凌佑・内山 彰・東野輝夫(阪大)
近年,様々なスポーツにおいてビッグデータを活用することにより,選手のパフォーマンス向上や高度な戦術立案への応用が進められている.本研究では車いすバスケットボールに注目し,競技用車いすに取り付けた慣性センサを用い,漕ぎの検出を行なった.試合中に得られたデータについて,ピークと谷の検出器によって1回の操作の行われた可能性が高い期間ごとに波形を分割し,それぞれの期間について,ピークを含む期間はPUSH判定,谷を含む期間はSTOP判定を行った.さらに本研究では,検出した漕ぎ操作について強度や操作した場所に関する分析を行い,選手特有の癖や,コート上の位置による違いを調査した結果について報告する.