抄録
M-040
習慣的歩行において身体活動量を増加させるための速歩促進システムの開発
菊池恵佑・牛田啓太(工学院大)
本稿では,日常の歩行に速歩(早歩き)を取り入れるサポートをするシステムを開発した。速歩は,手軽にできる身体活動量増加法として知られている。これをことさら時間を作って行うのではなく,通勤・通学での歩行で行えるようにサポートする。システムはスマートフォンアプリとして実装し,速歩のペースへの誘導・維持をするような機能を,音・振動の提示を中心に備えた。5 名の被験者で本システムを使用した通勤・通学の速歩の実践を行った。ソフトウェアは意図どおりに動作し,使用しない場合に比べてペースの維持がしやすい,速歩を続けられそう評価が得られた。今後は,効果的な速歩に即した使用・運用法の反映が課題である。