抄録
M-038
ファイル更新履歴に着目した作業を代表するフォルダの推定手法
西 良太・乃村能成(岡山大)
以前と同様の作業を行う際,前回の作業内容の確認とファイル再利用を目的に過去のファイルを利用することが多い.たとえば,文書作成の際に過去の同様の文書を一部変更して作成する場合がある.また,計算機内には作業を代表するフォルダであるワーキングディレクトリが存在する.過去のファイルを利用する際は,同様の作業のワーキングディレクトリを確認することで,目的のファイルの発見が容易となる.しかし,ワーキングディレクトリは計算機内の様々な階層に存在しており,目的のワーキングディレクトリを探すことは手間となる.そこで,本稿では,ファイル更新履歴に着目したワーキングディレクトリ推定手法を述べ,推定精度の評価を行う.