抄録
M-036
都市環境における3次元Wi-Fi AP位置データベースの自動構築システム
天野辰哉・山口弘純・東野輝夫(阪大)・高井峰生(阪大/カリフォルニア大ロサンゼルス校)
本研究では,位置情報が付与された屋外のWi-Fi観測データと,位置情報が含まれない屋内の観測データからAP の3 次元位置推定を行い,AP位置データベースのを構築するシステムを提案する.屋外Wi-Fi観測データを基に電波伝搬シミュレーションを活用して建物壁面上の仮想AP 位置を推定する.さらに屋内観測データから3D MDSによりAPの相対的な位置マップを生成し,この相対的なAP位置マップと仮想AP 位置の位置合わせを行うことで,AP の絶対位置を推定する.屋内の観測位置情報や位置の基準となるアンカー等なしに屋内AP 位置推定ができるため,協力ユーザに一切のデータ入力を求めないクラウドセンシングによるAP位置データベース構築が可能となる.