抄録
M-032
マルチホップ無線システムとPONシステムを併用したフロントホールリンク設計
久野大介(阪大)・丸田一輝(千葉大)・中山 悠(農工大)
第5世代モバイルシステム及びそれ以降の無線アクセスネットワーク(RAN)では,集約型RAN(Centralized RAN: C-RAN)アーキテクチャの適用が検討されている.C-RANでは,モバイル基地局は,中央ユニット(CU),分散ユニット(DU),リモートユニット(RU)の3つから構成される.CUは,複数台のDUと接続され,このリンクはミッドホールと呼ばれる.また,DUは複数のRUと接続され,このリンクはフロントホールと呼ばれる.これらのリンクは通常光ファイバにより結ばれる.本研究では,この光リンクに使用される敷設光ファイバを削減することを目的とする.このため,マルチホップ無線リンクと波長分割型Passive optical network (PON)システムの適用を提案する.本提案により,光ファイバの敷設コストを低減可能であることを示す.