抄録
M-023
高速道路を対象とした運転トピック遭遇時における認知機能の分析(第2報)
佐藤和人・大桃悠生・ハンウル ウ(秋田県大)・伊藤桃代(徳島大)・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(Smart Design)
第1報では,致死率が高く,かつ重大事故につながり易い高速道路を対象に,事故を誘発し易い4つの状況(路肩の故障車,小動物の飛び出し,落下物,車線の減少)を運転トピックと定義し,時間帯(昼/夜)と交通流(追い越し車両:有/無)を制御した走行実験を通して,特に落下物に対する認知・判断・操作に係る一連の運転行動に着目し,若年者ドライバと高齢者ドライバの注視行動や安全確認行動を比較分析した.本報では,高齢者ドライバに特有な運転行動を2つの反応特性(認知と判断・操作)から明らかにするために,昼夜による視認性の変化や追い越し車両の有無による注視対象の変化が,これら2つの反応特性に与える影響を考察する.