抄録
M-021
ハイブリッドネットワークを利用したV2X通信の仮想化による伝送効率化手法
田中佳輝・岸田慎之介・佐藤健哉(同志社大)
車両同士で通信を行う車車間(V2V)通信,路側機と通信を行う路車間(V2I)通信,クラウドとの(V2N)通信など,V2X通信は自動運転において安全性や利便性の向上などで重要な役割を果たすと考えられる.しかし,V2X通信を行う車両台数が増加すると,特に車車間通信における直接通信のトラフィックが増え,衝突によるパケットロスや通信遅延が問題となる.そこで本研究では,セルラーネットワークと車車間通信を併用したハイブリッドネットワークにおいてV2X通信を仮想化し,自車や周辺車両の走行状態に応じて通信範囲や送信周期を動的に変化させることで,通信の伝送効率を向上させる手法の有効性を考察する.