抄録
M-018
磁性材配合樹脂による3Dプリンター造形物内への書き換え可能な情報埋め込み
ピヤラット シラパスパコォンウォン(神奈川工科大)・鈴木雅洋(常磐大)・鳥井秀幸・上平員丈(神奈川工科大)
磁性材を配合した樹脂を用いて3Dプリンター造形物内部に書き換え可能に情報を埋め込む技術を検討した。本技術では、通常の樹脂で3Dプリンター造形物本体を造形すると同時に、3Dプリンター造形物内部に、磁性材を配合した樹脂による微小領域を造形する。造形後、3Dプリンター造形物外部から磁界を印加して内部の微小領域を磁化し、磁化された微小領域の磁界の方向によりバイナリー情報を表現する。評価実験では、通常のPLA樹脂と磁性材を配合したPLA樹脂とを用いてテストサンプルを造形し、テストサンプル外部からの磁界の印加により内部の微小領域を意図したとおりに磁化できることを確認した。本技術の実現可能性を実証した。