抄録
M-012
人口分布を考慮したマルチモーダル移動需要推定モデルの開発
小澤 遼・兵頭章彦(日立)
近年、深刻化する交通渋滞解消のため、複数の公共交通機関の連携でシームレスな移動を実現するモビリティサービスが求められている。この実現には、移動需要推定が重要である。この推定への入力情報として、オープンな移動データである人の移動の起点と終点に関するPT(パーソントリップ)調査データが有用である。しかし、PT調査データは主に自治体毎に集計されており、鉄道やバスの移動に重要な数100メートルの粒度での推定精度は低くなる。そこで本研究では、人口分布を考慮したPT調査データの加工を行い、高精度な移動需要推定モデルを開発した。発表では、平時の精度評価と鉄道事故時などの異常時の影響評価について報告する。