抄録
M-001
NDNにおけるコンテンツ複製配置の効果持続に関する一検討
中田有哉・重安哲也(県立広島大)
Named Data Networking (NDN)では,配送経路となったルータにコンテンツをキャッシュすることで効率的にコンテンツを配信する.これまでに,我々はあらかじめコンテンツを複製し先行配信を行うことでユーザのRound Trip Time (RTT)を短縮する手法を提案した.しかし,同手法では先行配信したコンテンツのキャッシュが時間の経過により後にキャッシュされるコンテンツと入れ替わるため,一定の時間が経過するとコンテンツ先行配信効果は低下する.本稿では,コンテンツ先行配信からの時間経過に焦点をあて,コンテンツ複製配置の効果持続に関する時間特性について検討する.