抄録
L-020
アンチウイルスソフト検知率評価システムの提案:セキュリティ製品の妥当性点検の判断材料の自動生成
北原美里・米谷雄介・後藤田中・小野滋己・青木有香・八重樫理人・藤本憲市・林 敏浩・今井慈郎・最所圭三・喜田弘司(香川大)
近年のセキュリティ事故はウイルス感染がきっかけになることが多く、ウイルス対策は緊急課題である。ウイルスは日々進化し、多種多様に開発されるため、多種のウイルス対策を同時に実施することは困難である。筆者らは、香川大学のサンドボックスに実際に届いたウイルスを対象に、学内PCで稼働するアンチウイルスソフトの検知率を評価するシステムを開発した。本システムは、ウイルスが届いた瞬間に調査を開始でき、継続調査によりアンチウイルスソフトの対応状況の時間変化が分かるだけでなく、アンチウイルスソフトの検知結果の誤りも評価できることが特徴である。これらの情報は、アンチウイルスソフトの妥当性点検の判断材料として活用する。