抄録
L-017
DDoS攻撃対策のためのISP間連携フレームワークの構築
小西崇之・瀧本栄二(立命館大)
現在のDDoS攻撃対策の主流は,標的サービスの管理組織が所属するISPに防御要請をする方法である.しかし,近年のDDoS攻撃の大規模化と分散化により,所属ISPにおける防御では効果が不十分であると考えられる.DDoS攻撃を効果的に防御するためには,攻撃元ネットワークに近いISPにおいて防御することが重要であると考えられる.そのためには,ISP間で連携して防御に必要な情報の共有とシグナリングが必要となる.本論文では,DDoS攻撃対策のためのISP間連携フレームワークを提案し,その概要を述べる.