抄録
L-016
マルチホーム環境におけるMPTCPによる複数端末間トラフィック分散機能の性能評価
浅倉龍次・堀込怜土・山井成良・北川直哉(農工大)・大坐畠智(電通大)
Wi-Fiでは,無線端末は同じ無線チャネルを使用するため,接続端末数が増加しトラフィックが増加すると端末一台当たりのスループットが大きく低下する.これによって,周囲に複数のAP がある場合でも一部のAP にトラフィックが集中し,そのAP に接続している無線端末のスループットが大きく低下してしまう場合がある.そこで,本稿ではマルチホーム通信を行うためのプロトコルであるMPTCPを用いた複数端末間トラフィック分散機能を提案し,その性能評価を行う.一部のAPにトラフィックが集中していることを検知したときにそのAP に接続している無線端末の接続先のAPを変更することによって,トラフィックを分散できるようにする.