抄録
L-001
自律分散アーキテクチャによるデータバックアップシステムにおける耐故障性の検討
阪井凌也・小高知宏・黒岩丈介・諏訪いずみ・白井治彦(福井大)
近年、インターネット上への個人情報等のデータ流出が問題となっている.一度流出したデータをインターネット上から削除することは極めて困難である.しかしこれは、流出したデータの冗長性が高いと言い換えることができる.
本研究ではこの削除困難性を利用し、データをインターネット上の第三者の PC に意図的に流出させることでデータの冗長性を確保する自律分散バックアップシステムを構築した.
保存する分散データは、元データを暗号化したものから秘密分散法を用いて作成する.また、過去に保存したデータのリスト等のメタ情報についても同様にバックアップすることで、自身が故障した場合でも容易にデータを復元できる.