抄録
K-036
介護記録の価値の発見につながる情報可視化手法の検討
加陽智之・杉原太郎(東工大)
介護記録は,介護職員が介護施設利用者の過去の情報(体調、薬、けがなど)を記載した自由記述の情報である.介護記録には自由記述が含まれるが,書式や記述内容は明確に規定されておらず,個人の裁量によって内容に差異が生じる.そのため,情報の欠落,情報の読み方に個人差の表出,情報入手のためのリソース消費といった問題が存在する.そこで有用と考えられる情報を自然言語処理と可視化技法を組み合わせることにより,介護記録の価値の発見を促したり,情報の見返す時間を短縮したりすることを可能とする介護記録の情報可視化手法を検討した.