抄録
K-032
類似手話語彙の平面データによる光学的識別法(2)―平面データと立面データの比較―
神田和幸・木村 勉(所属なし)
これまでの手話の光学的分析は手話の音素を先験的情報として画像処理をしており,
モーションキャプチャを用いた分析も同様であった. このため手型データ取得に拘り, 大がかりな仕組みと設備を用意し, 人的資源と高額資金を要してきた。本論では,高橋・木村・神田(2019)において認識率の低かった類似手話の成分分析とOpenPoseによる光学的なデータ分析が対比した.結果として,片手手話では手首に変化が大きく表れること,手首と肘の距離は前後差分に反映されることが判明し,この点に着目すれば平面データでも認識率を高めることができる.