抄録
K-031
類似手話語彙の平面データによる光学的識別法(1)―特徴点の抽出と遷移の検証―
木村 勉・神田和幸(国立民族学博物館)
髙橋・木村・神田(2019)では,OpenPoseによる手話分析の結果,z軸データ不足が認識に影響を与えたような結論になっており,それは2台のカメラによるOpenPose分析にすれば解決できるのではないか,という推論もあるが,2台にすることによる準備段階の負担はかなり大きくなる.またデータの取り直しという負担もある.本論では2次元データから,認識率が低かった類似手話の識別ができないものかを考察し,手首の上下差分に変化が大きく表れること,手首と肘の距離が遷移部分の変化に反映される可能性が検証された.