抄録
K-027
基本形状の擬似触知に対する視覚障碍者の形状認識について
巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・関田 巌・宮川正弘(筑波技術大)
本研究は,現状の視覚障碍補償技術の制約内で触知手法を向上させることにより,視覚障碍者自身でオブジェクトの認識が行えるような支援手段を開発することを目標としている。一般にオブジェクトの形状情報は言語化が難しく,例え言語化されても言葉による形状伝達のみでは理解が困難なので,二次元的・三次元的な認識意識の拡充が必要となる。そこで、触力覚に頼る視覚障碍者と共創しながら,基本形状から生成した2次元ないしは3次元の仮想擬似オブジェクトに対して、視覚障碍者の形状理解の過程と触察能力を考察している。その前段階として、本報告では擬似生成した基本形状に対する視覚障碍者の形状認識を検討する。