抄録
K-026
主体的学習促進のためのICTを用いた立体表現による教材の開発
松本 尭(千葉大)・干川尚人(小山高専)・下馬場朋禄・伊藤智義・白木厚司(千葉大)
本研究では、青少年の理科離れを防ぐことを目的とし、VRを用いた楽しく学習できる教材を開発した。高校物理の力学分野の「流れる川を対岸まで最短距離で進むボートの設問」をベースとし、ボート上でのシューティングを加えることで、球にボートの速度が加算され、的を直接狙っても当たらないことから、力の合成・相対速度に関する理解をより深められるよう工夫した。高校生に本教材を使用してもらい実施したアンケート調査の結果から、操作性および実用性に関する改善を行った。今後は、スマートフォン等の他端末への実装や、タブレット上から仮想空間内を覗くことのできるセカンドディスプレイシステムの導入を検討していく。