抄録
K-025
VRを用いた学習者の状況の自動推定
橋村頌太・島川博光(立命館大)
学習支援システムに関する研究は40年以上に渡って行われており、生徒の学習をモデル化することによって、個々の生徒にあった教材を自動的に提供することが試みられている。しかし学習のモデル化は困難である。なぜなら生徒が同じ振る舞いをしても、状況が異なれば意味合いも異なるからである。そこで本研究では学習者の振る舞いをつぶさに記録可能なVR空間にて講義を行うことにより、生徒が見ている方向、手の動きの癖、問題の回答状況などから、学習者の状況を「思考中」「解答中」「教材読み取り中」「停滞中」といった4つの状態のいずれであるのか、推定する方法を提案する。これにより、状況に即した学習の自動支援の実現に近づく。