抄録
K-018
協調学習における評価対象テキストの自動評定
福田治輝・綱川隆司・大島 純・大島律子・西田昌史・西村雅史(静岡大)
協調学習では、複数の学習者がグループ活動を通して協力し、意見を交わしながら課題に向き合う。協調学習内で行われる調整活動プロセスにおける調整能力の評価手法としてCSSERと呼ばれる手法が提案されている。CSSERでは協調学習で起こるあるシナリオにおいて登場する学習者の思考や発言を表す吹き出しに状況に応じた内容のテキストを記入させ、これをルーブリックに基づいて人手で評定することにより評価を行う。本研究では、このテキストの評定を自動化する方法を提案する。事前学習済みの汎用言語表現モデルBERTを利用したクラス分類を行うことにより評定結果を出力する評価実験を行い、提案方法の有用性を示す。