抄録
K-013
空欄補充問題の自動ラベリングによる非修得項目の明確化
五島僚佑・島川博光(立命館大)
本研究では,プログラミング学習における学習者の非修得項目を明確化する手法を提案する.プログラミング教育において,指導者は早期に学習者の理解度を見分け,弱点を補う必要がある.提案手法は,空欄補充問題の空欄に学習者の能力に応じたラベルを自動で付ける.ラベルに基づき作成した理解度状況を示すグラフの形状を分類し,学習者の行き詰まりを検知する.実験より,学習者は学習項目の理解度により6種類の型に分類されることが示唆された.6種類の型にはそれぞれ理解度状況の異なる学習者が分類されるため,指導者は問題ごとに学習者の理解度状況を把握することができる.