抄録
K-010
サラウンド音響におけるMUSIC法を用いた仮想音源位置の方向推定に関する検討
山本華帆・荻原昭夫(近畿大)・村田晴美(中京大)
サラウンドでは信号に振幅差を与えることによって仮想音源を作り出すことができるが,「サラウンド音響システムの使用者が所望する音響空間の構築の困難さ」や「部屋の形などによる音像バランスの乱れ」などの問題が発生する.サラウンド音響を可視化することで音の発生場所や分布が特定され,一般ユーザが音源定位の調整を行なうことができるが,可視化をするにあたり仮想音源の位置を推定する必要がある.本稿では,MUSIC法による仮想音源方向の推定方法についての検討結果を報告する.