抄録
K-008
HMD-VRを用いた視覚から入力される自然風景とストレス反応との相関性の測定実験に向けたプレテストの結果報告
八木和也・坂本泰伸(東北学院大)・平泉 拓(東北福祉大)
自然画像を閲覧することでストレス反応が軽減することがこれまでの諸研究で報告されている。従来の実験では、実験室に構築された大がかりなVR環境を利用して実験を行われていたが、コモディティー化が進む機器を利用してHMD-VR環境を構築することで、より没入感が強い実験が容易に可能になると考えられる。これにより、短時間でより多くのサンプルの測定ができる可能性が期待でき、自然画像に含まれる様々な要素の中で、どの要素がストレス反応の軽減に効果が高いのかといった、詳細な実験が行える可能性がある。そこで、2018年10月に被験者25名に対する実験を行った結果、自然風景の映像の閲覧後に、被験者のストレス反応が軽減する結果が得られた。本発表では、このプレテストの結果及び、現在、我々が計画しているストレス反応測定実験の概要について発表する。