抄録
K-005
初学者向けプログラミング演習支援システムにおける学習進度適応型ヒント提示機能の実装
鈴木孝幸・納富一宏(神奈川工科大)
初学者向けのプログラミング言語の演習型授業では,学生の習得状況や進捗状況の個人差が大きく,教員にとって進捗状況の把握は難しい.また,学生の習得しているレベル・進捗に合わせてヒントを提示することは有効であるが,適切なヒントを適切なタイミングで提示することは教員の経験に依存している.本研究では,先行研究として筆者らが提案している学生の解答行動のモデル化と学生の進度と躓きに適応した解答のヒントの自動提示機能の演習支援システムへの実装を行った.演習問題であるので,正答が事前に用意されているので,正答となるソースコードからヒントを生成する.ヒントの提示は,問題の解答を始めてからの経過時間と問題の難易度に従い,段階的に提示する.提案モデルとヒント提示のタイミングなどの評価のため,受講生に試作システムを試用してもらい,適応型ヒントの提示による学習効果が高いかなどの評価を行ったので報告する.