抄録
K-004
実践的プログラミング学習支援システムの開発:プログラミングスキルの違いによる時系列情報を用いたコーディングシーケンス分析
滝本将司・納富一宏(神奈川工科大)
実践的なプログラミング学習において熟練者によるコーディング時の打鍵に関する時系列情報(コーディングシーケンス)を活用することは重要である.熟練者のプログラミングは,編集方法や変数の命名などに特徴的な記述スタイルが現れることが想定され,それらを学習者が学ぶことはコーディングスタイルの学習に寄与すると考えられる.熟練者と学習者のコーディングスーケンスを比較し,両者の差異をフィードバックすることで,実践的なプログラミングスタイルの習得が期待できる.本稿では,実際に熟練者と初心者のプログラムの作成時の打鍵情報を収集し,熟練者に現れると想定される特徴的な記述方法について分析した結果を報告する.