抄録
J-029
文章更新量比較技術を適用した鍵盤楽器演奏間の相違の量的評価手法
後閑祐介・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
本稿は,鍵盤楽器演奏教育支援の一つとして,楽譜どおりの音高・音価で再現される教師演奏データと学習者演奏データを比較することで,学習者の演奏を定量的に評価する手法を提案する.演奏評価を行う視点は様々あるが,本稿ではMIDIデータで獲得された学習者演奏データと教師演奏データのずれを音高間違い(前後入れ替え,新規音挿入,音飛ばし,認識間違い)と音価間違い(長短)に分類し,それらを挿入,欠失,置換,交差に対応させて文章更新量比較技術を用いて両者の演奏間の相違の量的相違の評価を行う.本手法を適用することで,将来的に,各学習者演奏データを時系列順に比較することで,上達の度合いを評価することができる.