抄録
J-027
グループ学習における学生間の類似度による凝集性推定
服部雄斗・島川博光(立命館大)・原田史子(コネクトドット)
本論文では,グループ学習における学生間の動作と感情の類似度からグループの凝集性を推定する手法を提案する.近年,教師が主体である授業形態が見直されており,多くの大学では学習者が中心となるグループ学習が導入されている.しかし,実際の教育現場において,教員は成果のみを評価しており,グループの状態を認識できていない.グループの凝集性の高まりにより,動作から観測できる類似性と感情による内面的な類似性が発生することに着目する.加速度センサ,脈波センサなどを用いてデータを取得し,データ間の類似度からグループの状態を推定する.推定結果により,教師がグループの凝集性を容易に認識できるため適切な指導が可能となる.